コマユバチ科の一種(?Testudobracon sp.)
* 2023.01.13・追記 *
“通りすがり”さんから、「マルバラコマユバチ(Testudobracon 属)の可能性が高い」さらに「タマバエに寄生する種に和名タマバエマルバラコマユバチと呼ばれるものがいる」 とのコメントをいただきました。その属名で検索してみると、海外サイトの標本画像がいくつか出てきますが、確かによく似ています。またタマバエに寄生ということから、最近になって撮影した、ネズミモチの実のタマバエに寄生していると思われる種(こちらとこちら)にもよく似ていることに気付きました。同種ではないにしても、どちらも同じ Testudobracon 属である可能性が高いと思われます。とりあえず疑問符付きで、タイトルに属名を加えました。
キリの落ち葉をめくって見つけたコマユバチの一種。
見覚えがあると思って古い記事を探すと、2年前に掲載したものと同じ種のようで、また先月そらさんのところに登場したものも同じでしょう。大きさも2年前のものとぴったり同じで、体長約2.2mm、それに1.2mmほどの長さの産卵管が伸びています。
(2016.01.09・学が丘北公園)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
お世話になっております
コマユバチ、属でいうBraconに対し第1腹節?が後体節の半分を占める程の大きさに見えるこの種は、マルバラコマユバチ(Testudobracon)と呼ばれる種の仲間である可能性が高いかと思われます
タマバエに寄生する種に和名タマバエマルバラコマユバチと呼ばれるものがいる様で、この写真の個体と同種かは判断が出来ませんが体型や体色、細部特徴等が非常に良く似ております
和名ではヒットしませんが、属名で検索されて是非一度確認して頂けたらと思います
投稿: 通りすがり | 2023年1月13日 (金) 01時13分
ご教示ありがとうございます。
早速Testudobraconで検索してみると、おっしゃるようによく似た画像がたくさん見つかりました。この属の可能性が高そうですね。また、コメントを拝読して、最近タマバエのものと思われるゴールから羽化してきたり、それに産卵したりしているコマユバチを撮影していたことを思い出しました。
https://mushi-akashi2.blogspot.com/2020/06/blog-post_24.html
https://mushi-akashi2.blogspot.com/2020/08/blog-post_5.html
これまで気づいていなかったのですが、比べてみると非常によく似ていて、同種ではないとしても同じTestudobraconではないかと思います。おかげさまで、新旧の記事がつながりました。
のちほど、記事の修正をしておきます。どうもありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2023年1月13日 (金) 08時48分