卵塊に糸をかけるウスイロチャタテの一種(Ectopsocus ?briggsi)
落ち葉めくりをしていると、いつものウスイロチャタテ科の一種(Ectopsocus ?briggsi)がでてきました。
この冬は何度も撮っているのでまたこいつか、とばかり放り出すところでしたが、よく見れば足元に白い卵がいくつか見えます。
さては産卵中か、と気付いてしばらくそっと様子を見ていると、やがて卵に糸をかけ始めました。ちょうど産卵が終わったところだったのか、あるいは邪魔が入ったので途中で切り上げて次の行動に移ったのかもしれません。卵塊を跨ぐように頭部を左右に大きく振って糸をかけて行きます。
体をゆっくり回転させながら縦横斜めと満遍なく糸をかけます。結構素早い動きです。
結構時間がかかりそうなので、動画も撮ってみました。
大きなキリの枯葉はくしゃくしゃの上によく乾燥して扱いづらく、それをしゃがんだ膝の上に載せての撮影なのでブレが大きく見苦しい映像です。
撮影を始めてから約35分で作業が終わったようで、母虫は立ち去りました。
卵は一端がやや尖っていて、約0.4mmの長さです。こちらと同じものかも知れません。
これは同じ日トベラの葉の裏にいた、同種と思われる雄です。別の葉でも1匹見つけました。
約1ヶ月前にも同じ種を撮っているのですが、やはり雌は落ち葉の中で、雄は木の葉(アオキ)で見つけています。雌雄で居場所の好みが違うんでしょうか。
上の雄の近くにいた幼虫です.
おそらく同じ種だと思いますが、そうだとすればこの幼虫はどこで生まれたのか気になります。
(2016.02.05・学が丘北公園)
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