クモタマゴクロバチ属の2種(Idris spp.)
ヤツデの葉裏の、太い葉脈の間の窪みに潜んでいた2種のタマゴクロバチです。
体色と大きさに違いがありますが、どちらもクモタマゴクロバチ属(Idris)の一種でしょう。葉裏ではよく見かける種ですが、いつも誰かの張った糸(クモかチャタテムシか或いはハダニか)の下に隠れている印象があります。
この属のハチをはじめて撮影した時もやはり大型のオレンジ色の種と小型で黒っぽい種が混生していて、はじめ同種の雌雄かと思ったのですが、どちらも触角が球桿状なので雌だということでした(ひげぶとさんからのコメント)。今回も同じでしょう。ただ下の写真の、体色が黒っぽい方は前の記事のものとは複眼の色が違うように見えるので、別種かも知れません。
(2016.02.16・明石公園)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
おちゃたてむしさん、こんばんは。
Idrisはほかのタマゴクロバチ以上に、写真からの同定は難しすぎますね。
分類のためのキーとなる形態を整理して、改めてお知らせします。
投稿: ひげぶと | 2016年3月 5日 (土) 23時44分
ひげぶとさん、おはようございます。
お心遣いありがとうございます。
特徴の確認には、やはり採集してきちんと撮影する必要があるでしょうね。
また時間ができたら試してみようと思っています。
投稿: おちゃたてむし | 2016年3月 6日 (日) 06時41分
基本的には体の各パーツの背面観と側面観、頭部は正面観も当然大切です。次いでアンテナの各節の比率も大切です。
Idrisは翅が十分に発達していない種も多く、その場合は前翅先端が前伸腹節のどこまで届くかということも大切です。
投稿: ひげぶと | 2016年3月 6日 (日) 07時41分
ひげぶとさん、
やはり生態写真だけでは難しそうですが、撮影の際の参考にさせていただきます。
同定は別としても、翅が充分に発達していない種というのも一度見たいものですね。
ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2016年3月 6日 (日) 20時26分