大きさといい色・形といい一見昨日のイボトビムシと同じように見えますが・・・。
こちらはカシノアカカイガラムシです。たくさんの個体がアラカシの幹を歩いていました。体長は1.5mmほど。越冬態である卵形の中間幼虫から羽化してきた雌成虫でしょう。

歩きながらあちこちの樹皮の窪みを探っています。産卵場所を探しているんでしょうか。

左触角の付け根の上に眼らしきものが辛うじて見えます。更に細部をご覧になりたい方はBABAさんの素晴らしい深度合成画像をどうぞ。
ふわふわの座布団のような質感がなんともいえません。
この同じ木と、周りの数本のアラカシでは毎年このカシノアカカイガラムシが発生していて、初夏になればそれを捕食するという(私はまだ現場を目撃したことがありませんが)ダルマカメムシも見られます。また別の場所では中間幼虫に産卵するヒメコバチの仲間も見ています。
(2015.03.17・明石公園)
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