マクラギヤスデ
先日ハガヤスデ科の一種?として出したものとよく似ていますが、これはハガヤスデ科ではなくシロハダヤスデ科で、おそらくマクラギヤスデ Niponia nodulosa で合っていると思います。
今回あらためて調べてみると、いつも見ているAclerisさんのいもむしうんちは雨の音の記事でこのシロハダヤスデ科の特徴をまとめられていました。それによるとシロハダヤスデ科では背板の隆起瘤に細毛があり、ハガヤスデ科にはそれが無いという違いがあるということで、3枚目の写真で背板の瘤から1本づつ細い毛が生えているのが確認できるのでシロハダヤスデ科でしょう。そして日本で記録のある同科2属のうち黒っぽい体色からマクラギヤスデ属、そして同属ではマクラギヤスデ1種しか記録がないそうなので、下の写真もこの種だろうと判断しました。
朽木をひっくり返した裏側にくっついていたもので、体長は20mm足らず。同じAclerisさんの記事によればこの仲間は成体で体節が20節あるそうですが、下の写真では(私の数え方が間違っていなければ)19節なので、成体一歩手前の幼体ということでしょう。
ちょっと見えにくいですが、背板の饅頭形の瘤から1本づつ細い毛が生えています。
裏返してみました。画面右寄りに見えているのが生殖孔でしょうか。
(2016.04.10・学が丘北公園)
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