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2016年4月14日 (木)

ナラメリンゴフシに産卵するオナガコバチの一種(?Torymus sp.)

コナラの幹から伸びた細い枝の先に丸い虫こぶが、と近づいてよく見ると、青緑に輝く小さなハチがとまっていました。オナガコバチの一種です。
ハチは虫こぶの周りを歩き回っては産卵管を突き刺しています。ときどき飛び去ってはまた戻ってくるので正確には分かりませんが、3匹くらいいたようです。体長は小型の個体で3mm、大きいので4mmくらいでした。
この色合いは以前に一度だけ撮ったTorymus属の一種と同じで、その属名で検索してみるとよく似た画像が多数出てきました。また蜂が好きに掲載されたハンマーさんの画像は属名は挙げられていませんがやはりナラメリンゴフシに産卵中のもので、同種ではないかと思います。

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細い枝は風に揺れ、それを止めようとして手を触れるとハチは即座に飛んで行ってしまいます。これではごく低倍率でしか撮れないので、逃げられるのを承知で虫こぶのついた枝を曲げ、幹に近い別の小枝に引っ掛けて揺れを止め、ハチが帰ってくるのを待つことにしました。手荒なことをしたので1、2時間は覚悟していましたが、その辺で30分ほど時間つぶしをしてから様子を見に戻ると、すでにハチは帰ってきていました。

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小細工のおかげで揺れも気にならなくなり、背景も冴えない幹の色ですが真っ黒にならずに済みました。

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穿孔にはあまり抵抗もないようで産卵管は見る間に入っていきます。周囲を歩き回りながらかなり短い間隔で刺したり抜いたりを繰り返していましたが、多分その度に産卵しているのではなく、そうやって適切な場所を探しているようです。その間には数分間突き刺したままの姿勢を保っていることもあって、その時には実際に産卵していたものと思われます。

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産卵管が体長より長いので、脚を伸ばし腹部を目一杯持ち上げて虫こぶに突き立てています。

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これは産卵管を引き抜いた瞬間です。この腹部はどんな構造になっているんでしょう。

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こういう場面はついつい真横からばかり狙ってしまって、背面像をほとんど撮っていませんでした。

_dsc4243

(2016.04.10・学が丘北公園)

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コメント

こんばんは、

メタリックな緑色がキレイな色のオナガコバチですね。その割には、背面からの写真写りは普通ですが。
小さくて尾の長いのも撮ってみたいですが、虫を探すポイントがズレているのか出会い無しです。
ようやく暖かさも安定してきたので、虫の数が一気に増えてきましたね。これで、暫くはブログのネタに困ることは無くなるで一安心と言ったところです。

投稿: そら | 2016年4月14日 (木) 21時08分

そらさん、おはようございます。
確かに、背面は他のコバチ類とあまり違いがありませんね。
春も本番ですが、私の方はこのところ休日でも虫撮りに出かけられないことが多くなって、相変わらずネタ不足の状態です。

投稿: おちゃたてむし | 2016年4月15日 (金) 06時50分

おはようございます
素晴らしい瞬間ですね!美しいハチですね、ファインダー越しのおちゃたてむしさんの興奮が伝わってきます。
被写体に動きがあると本当良いですね。

投稿: BABA | 2016年4月15日 (金) 07時03分

BABAさん、
ありがとうございます。
最近撮る量、内容ともに低迷していたので久しぶりに面白いものが撮れて喜んでいます。
近場の公園めぐりばかりでは毎年同じものばかり、と半ばあきらめかけた時にちょっと変わったものが見つかるので、やっぱりやめられませんね。

投稿: おちゃたてむし | 2016年4月15日 (金) 19時57分

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