ナナフシの幼虫
このナナフシにはナナフシモドキという和名もあって、どちらが一般的なのか知りませんが、どうも「モドキ」の付いた方は使う気になれません。「モドキ(擬き)」の対象はこの場合植物でなければならないわけですが、何らかの植物やその部位をナナフシと呼ぶのを未だ聞いたことも読んだこともありません。確かにナナフシという言葉からはある種の植物の枝や茎を連想しなくもないのですが、だから「モドキ」を付けるというのであればエダナナフシやトビナナフシにも同じように付けないことには、「ナナフシモドキ」だけがそれらの種とは全く異なる分類群に属するような印象を与えてしまうと思うからです。
こんなことを書く気になったのもちょうど今日の記事で、そらさんがクロフナガタハナノミの和名について似たような苦言を呈しておられたからです。そのために学名があると言われればその通りなんですが、我々素人が虫と関わる上では和名も重要な手がかりになるものですから、それなりの合理性・統一性が欲しいと思います。
それはさておき、下の写真はコナラの葉にぶら下がっていたナナフシの幼虫です。
下は、同じ木にいたひとまわり小型の幼虫で、体長は2.5cmくらいです。
(2016.05.01・学が丘北公園)
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