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2016年5月30日 (月)

カタビロコバチの一種・雌の出現を待つ?雄

昨日の記事の続きです。
雌が産卵していた同じイスノキの枝に、ところどころ去年の古い実が残っている場所があって、その一つに同種と思われる雄が数匹、集っていました。

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風の強い日で画面がブレてしまいましたが、小さな黒いハチが3匹写っています。のんびり歩いたり産卵したりしている雌と違って、お互い追ったり追われたりしながら走り回っています。こういう場面はニッポンオナガコバチイスノキモンオナガコバチでも目撃していて、それらと同様に雌の羽化(羽脱)を待つ雄たちなのでしょう。

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右の実には脱出口が開いています。

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アップで撮るために枝を手で押さえると他の雄は逃げてしまいましたが、この雄1匹だけは踏みとどまってくれました。ときどき翅を立てたりしながら実の周囲をパトロールしています。
 

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この一つの穴に執着している様子なのですが、覗き込んでも雌の頭らしきものは見えません。雄の勘違いでないならば、一度脱出口を開いた後、奥に後退して外に出る機会を窺っているんでしょうか。

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雌に比べると腹部が随分小さいですね。

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この触角には見覚えがあると思うと、BABAさんのブログに登場した Eurytoma sp. ♂の触角によく似ています。ただしその触角の色や各節の長さの配分に違いがあるので同種ではないでしょう。

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ちょっとピンボケですが、翅脈のよく見えるカットはこれだけでした。

(2016.05.24・明石公園)




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