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2016年7月22日 (金)

ハマベキクイゾウムシ

ここ数日、落ち葉の間から拾い上げた2、3本の枯木で見つけた虫やダニでなんとか細々と更新を続けております。
今回はキクイゾウムシの一種で体長は約3mm。この仲間からはこれまでにワシバナヒメキクイゾウムシ?チビカグヤヒメキクイゾウムシ?、ヒレアミメキクイゾウムシ?といずれも疑問符つきで出しておりますが、それらとは別種のようです。
いつもの甲虫図鑑で調べるとまず大きさ、触角中間節が5節、小楯板がない、頭部は眼の後方でくびれ、後頭部に点刻がない、などの特徴からハマベキクイゾウムシ Dryotribus mimeticus と見当をつけたのですが、海岸地帯にいるという説明がちょっと気になります。
つぎにその種名で検索すると、いつも見ている害虫屋の雑記帳というサイトにきれいな標本画像が見つかりました。写真を見る限り違いがなさそうで、またその記事によれば日本ではけっこう内陸部でも見られるとのことです。ということで、今回は疑問符なしで種名を掲げておきます。

_dsc2836
複眼の後がくびれ、後頭部に点刻がありません。

_dsc28432
小楯板はなし。

Photo
2枚を見比べるとどうにか、触角中間節が5節だと確認できます。
裏側も撮ろうとしたのですが誤って落ち葉の間に落っことしてしまいました。

(2016.07.06・明石公園)


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