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2016年8月 2日 (火)

ヒメダルマハナカメムシ?(Bilia ?japonica)

昨日の記事のガマカスミカメと同じアカメガシワですが、これは花序ではなく葉の裏にいた小さなハナカメムシです。
かたわらに脱皮殻があって羽化直後らしく、淡紅色の体色もそのせいでしょう。と言うことは本来の体色が分からないわけですが、「日本原色カメムシ図鑑1・2」を見ればハナカメムシ科でこういう頭部が短く、ずんぐりした体形をしているのはダルマハナカメムシ属(Bilia)以外にはありません。日本産は4種だそうで図鑑にはすべて図示されています。本来の体色が出ていないこともあって外見から判断するのは無理ですが、体長(約1.5mm)と分布域、それに「アカメガシワ、オオハギ、ウラジロエノキなどに見られる」という記述からからヒメダルマハナカメムシ Bilia ?japonica の可能性が高いと判断しました。
試しにこの和名で検索するとtukikさんの記事が出てきました。タイトルはハナカメムシの一種とされていますが、ezo-aphidさんからヒメダルマの可能性が高いとのコメントがついています。そちらの方は脚と触角以外ほぼ黒色なのでずいぶん印象が違いますが、体形や触角の構造は一致するように思われます。

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見つけた時は脱皮殻のかたわらでじっとしていました。

_dsc39952
撮影を始めると動き出して口吻を伸ばしましたが、もう吸汁できるほど硬くなっているんでしょうかね。

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_dsc39762
残された脱皮殻です。

(2016.07.21・学が丘北公園)



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