« キボシカミキリ | トップページ | ヨコヅナサシガメ幼虫の脱皮 »

2016年9月10日 (土)

オドリバエ科の一種(?Tachydromia sp.)

この小さなオドリバエはこれまでにも度々目にしてはいたのですが、いつも木の幹を足早に歩き回っているばかりで立ち止まるということがなく、撮影の機会がありませんでした。今回も見つけた時にはかなりの速さで歩いていたのをしばらく目で追っているうち、運よくしばらくの間動きを止めてくれたのでどうにか初めてカメラに収めることができた次第です。
オドリバエ科と見当はついてもそれ以上が全く分からないのでとりあえずネット画像を探してみるとお馴染みのtukikさんのところで似たものが見つかりました。はっきりした違いが見当たらず大きさもほぼ同じなので同種かもしれませんが、属名までは挙げられていません。
そこで三枝先生の「日本産オドリバエの絵解き検索」を、写真で確認できる特徴だけ拾って辿ってみると Tachydromiaという属に落ち着きました。次にその属名で探すと、国内のサイトではほとんど画像が見つかりませんが海外サイトでは下の写真によく似た画像がたくさん出てきました。この属で当たりなのではないかと思っています。

_dsc8247edit
静止した場所が悪くて真横からは撮れませんでした。

_dsc8252edit
翅端まで約3.4mm。ピントが浅いですが、前脚腿節が太くなっていることが分かります。

_dsc8276edit22

_dsc8273edit32
翅が円筒状に湾曲していて1枚では全面にピントが合いません。確認できる範囲では絵解き検索のTachydromiaの説明によく合っていると思います。

_dsc8265edit2
頭部はほとんど複眼で覆われています。

_dsc8273edit2
肩瘤が発達して、複眼が微毛で覆われない、というのもこの属の特徴だそうです。

(2016.09.02・明石公園)

|

« キボシカミキリ | トップページ | ヨコヅナサシガメ幼虫の脱皮 »

双翅目」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オドリバエ科の一種(?Tachydromia sp.):

« キボシカミキリ | トップページ | ヨコヅナサシガメ幼虫の脱皮 »