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2016年10月26日 (水)

ドウシグモ

アラカシの幹でアリを捕らえていたドウシグモ Asceua japonicaです。
このブログではすでに2度掲載していますが、分布が局所的で数も少ないらしく、ネット上の画像も多くないのでまた出します。

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日陰になった幹の下面で非常に暗い場所だったのですが、何か黒いアリのようなものが見えると思ってポケットライトで照らすとこのクモでした。

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体長3.2mmほどの雌で、獲物はトビイロケアリのようです。同じ場所で以前にもアリ(おそらくハリブトシリアゲアリ)を捕らえているのを撮影しています。

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ドウシグモの属するホウシグモ科はこの頭胸部の形から法師蜘蛛の名がつけられたそうです。

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ドウシグモの生態はこれまでほとんど不明のままだったのですが、最近の研究でこのクモが「樹上性の小型アリを専食するスペシャリスト捕食者」であることが突き止められたそうです。「Ⅲ月紀・修羅」にはその捕食習性の解明に至った経緯とともにアリを捕らえる特異かつ見事な方法が多数の写真を交えて詳しく紹介されていて、必見です。
冬の間は樹皮下で越冬するようです(こちら)。

(2016.10.19・明石公園)

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