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2016年11月の18件の記事

2016年11月29日 (火)

ヒトスジコガタハネオレバエ?(Psila?kanmiyai)

毎年今頃の時期によく見かけるハネオレバエの一種で、5年前の記事に掲載した際に(確実ではありませんが)ヒトスジコガタハネオレバエ Psila kanmiyaiで多分アタリ、とのコメントをいただいています。ザクロの葉で交尾していました。
他の虫ブログの画像を探してみてもやはり10月から12月に出現するもののようですが、一度だけ3月末に交尾しているところを撮影しています。

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(2016.11.22・神戸市中央区)

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2016年11月27日 (日)

アキニレ樹皮下に集まったタマワタムシ亜科Tetraneura属の一種

* 2016.11.29・追記 *

写真のアブラムシについて、青木重幸さんからコメントをいただきました。写真5・6枚目に写っている、黄色くて大型の個体が有性世代のメス(卵生メス)、緑色で小型の個体がオスで、どちらも多分成虫、そして一緒に写っている卵はこれらのメスが産んだものだろうとのことです。また雌雄ともに摂食はせず、サイズは生まれたときからほとんど変わらないそうです。

アキニレの樹皮下に沢山のアブラムシやその死骸が集まっていました。Hepotaさんが5年前の記事で紹介されたタマワタムシ亜科Tetraneura属の一種だと思います。一次寄主はニレ属で虫コブを作り、二次寄主はイネ科植物の根だということです。

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体長0.5mmほどの幼虫から翅端まで3mm以上ある有翅成虫まで揃っていましたが、成虫はほとんどがすでに死んでいました。

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有翅成虫の死骸はどれも腹部が無いように見えます。Hepotaさんが11月初旬にケヤキの幹で撮られた成虫たちはまだ生きた状態でしたが、記事に寄せられたezo-aphidさんのコメントには「ニレ属の樹幹に沢山飛来するアブラムシで(中略)、これは体内の子虫(無翅雄と卵生雌になる)を産みきった状態なのだと思います。」とあります。

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これはまだ生きて歩いていたものですが、やはり腹部がありません。触角の構造もHepotaさんの撮られたものと違いがないようです。

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成虫の死骸や幼虫に混じって多数の脱皮殻が散らばっています。

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この茶色いのは脱皮殻には見えませんが、幼虫の死骸でしょうか。

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長さ0.6mmほどです。
*これらは有性世代の死骸だそうです。

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オレンジ色の大きな幼虫で体長は0.8mmくらい。
*大きなのが有性世代の雌(卵生雌)で緑色の小さい方が雄、どちらも多分成虫だそうです。

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ところどころに卵のようなものもあります。長さ0.5mmくらい。別の昆虫の卵かも知れません。それとも死骸になっている有翅産性虫が産んだ卵生雌虫がすでに成長していてこの卵を産んだということでしょうか。とすれば多数の焦げ茶色の死骸は無翅雄のものでしょうか。よく分かりません。
*黄色い雌成虫の体内にすでに大きな卵が見えていて、雌は1匹に1卵しか生まないとのこと。またそのかたわらに写っている卵はこれらの卵生雌が産んだものだそうです。

(2016.11.22・神戸市中央区)

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2016年11月26日 (土)

ヒトツメマルトビムシ属の一種(改題)

* 2016.12.02・タイトル変更 *

ジークさんから、「ヒトツメマルトビムシ属の一種と思われます」とコメントをいただきました。同時にご紹介いただいた論文によるとこの属を含むヒトツメマルトビムシ科では「小眼は2+2以下(日本産の種はすべて1+1)、体色は白色または淡色のものが多い」とあります。したがって下の写真の個体も小眼が無いのではなく見えにくいだけのようです。「マルトビムシの一種」としていたタイトルを変更しました

体長0.35mmくらいのマルトビムシの一種です。先日出したシロトビムシ科と同じ、地面に落ちた枯れ枝の裏側を歩いていました。

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全身白っぽくて、眼(小眼)が無いように見えます。何しろ小さいので写真で確認できないだけかも知れませんが、以前に撮った同じくらいの大きさのお仲間(こちらこちら)でははっきりと確認できますので、やはり眼の無い種なのではないかという気がします。土壌生活をするトビムシ類では小眼が退化して数が少なかったり無かったりする種が多いそうです。

Marutobimushi

(2016.11.18・学が丘北公園)

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2016年11月25日 (金)

コモチシダコブアブラムシ

アジサイの葉裏についていたアブラムシです。
寄主から種名を探そうとしてちょっと手間どりましたが、どうやら1次寄主のシダ類から2次寄主のアジサイ類(タマアジサイ、ガクアジサイ)に寄主転換するコモチシダアブラムシ Macromyzus woodwardiae という種のようです。

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有翅成虫は体長1.6から1.9mmくらい。

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1枚目で左に写っている成虫ですが、ちょうど仔虫を出産したところでしょうか。

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背中に黒っぽい粒々が見えるのが無翅成虫だと思います。「アブラムシ入門図鑑」には「腹部背面には黒色の微小な硬皮板をもつ」とあります。

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体長は約1.8mm。

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(2016.11.18・学が丘北公園)



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2016年11月24日 (木)

シロトビムシ科の一種

落ち葉の上に転がっていた枯れ枝を裏返して見つけた白いトビムシです。シロトビムシ科 Onychiuridae の一種だと思います。

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体長約1.7mm。跳躍器がありません。

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全体が白っぽくて確認しづらいのですが、眼も無いようです。

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腹端には一対の尾角が見えます。

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こちらは体長約0.9mm。同種の幼虫なのか、あるいは別種なのか分かりません。

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やはり尾角があり、無眼に見えます。

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こちらは体長0.6mmほど。やはり上の種の幼虫でしょうか。

(2016.11.18・学が丘北公園)

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2016年11月23日 (水)

ハラビロクロバチ科 Synopeas属の一種・交尾行動

前回の記事でもちょっと顔を出したように、この日はハラビロクロバチの一種の姿が妙に目につくなと思いながら歩いていたのですが、そのうち一本のコナラに特に多く集まっているのに気がつきました。

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上の写真では数匹がアブラムシの甘露を舐めていますが、甘露の有無にかかわらず多くの個体が葉や枝の上を盛んに歩き回っていました。

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その中でこんなふうに数匹が団子になって騒いでいるのを見つけました。

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内訳は1匹の雌に雄が3匹です。交尾しようとしているんでしょう。雌の腹部の特徴的な形からSynopeas属だと思います。

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カメラで追い回すうち、自然解散してしまいました。

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こちらはまた別のグループ。2匹の雄を背中に乗せた雌が歩き回っていました。

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雌雄で触角の色が違います。

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こちらでは甘露を舐めている雌に雄が交尾を迫っています。すでに腹端から交尾器を伸ばしているのですが、なかなか交尾に至りません。

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そして何度も前に移動して触角で雌の触角を叩くような動作を繰り返しています。

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手間どっているうちに体の大きなライバルが出現。

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あえなく蹴落とされてしまいました。

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雌を横取りした雄も最初の雄と同様の動作を繰り返していましたが、実際に交尾が成立したのかどうかはよく分からずじまいでした。
ハラビロクロバチ科の別の種の交尾の場面をBABAさんが掲載しておられます。

これだけ多数の個体が集まるということは近くに発生源があるはずだと思いしばらく探してみましたが、もともと何を寄主としているのかを知らないこともあって、それらしい場所は見つかりませんでした。

(2016.11.18・学が丘北公園)




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2016年11月22日 (火)

クロトゲマダラアブラムシとインドトゲマダラアブラムシ(幼虫)

* 2016.11.23・追記とタイトル変更 *

杉本さんより、この2種のアブラムシそれぞれクロトゲマダラアブラムシTuberculatus stigmatus(淡黄色の方)とインドトゲマダラアブラムシ(カバイロトゲマダラアブラムシ)T. indicus(茶色っぽい方)で、どちらも産卵雌虫の幼虫だと教えていただきました。

1枚のコナラの葉の表側に集まっていた2種のアブラムシです。
どちらもトゲマダラアブラムシ属 Tuberculatus だと思うのですが、違っているかも知れません。またトゲマダラアブラムシ属そのものも外見で同定するのは難しいようです。

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同じアブラムシのコロニーは周囲の葉でもたくさん見られましたが、すべて葉の表に集まっていました。甘露目当てのクロヤマアリの他に小さな黒いハチの姿が見えますが、これはハラビロクロバチの一種です。

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色の濃い方の種では最大個体が体長2mmくらい。
(こちらがインドトゲマダラアブラムシ(カバイロトゲマダラアブラムシ Tuberculatus indicus)産卵雌虫の幼虫。)

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淡色の種はやや大きく2.3mmほどあります。どちらの種も大型の個体が成虫なのか、それともすべて未だ幼虫の段階なのか、判断がつきかねます。
(こちらはクロトゲマダラアブラムシ Tuberculatus stigmatus 産卵雌虫の幼虫。)

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最初は同種の色違いかと思ったのですが、並べてみると明らかに別種です。

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このハラビロクロバチが気になったのですが…。

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どうやら雄で、甘露のおこぼれを頂戴しに来ただけのようです。

(2016.11.18・学が丘北公園)

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2016年11月20日 (日)

カスミカメムシ科の一種?・幼虫

ヘクソカズラの葉の裏で、ゴミのように見えたものを念のため虫眼鏡で確認するとカメムシの幼虫でした。
単眼が見当たらないのでカスミカメ類だと思いますが、ひょっとしたらハナカメムシ類もこのくらいの齢の幼虫では単眼が無いということもあるんでしょうか。よく分かりません。体長は約0.8mmです。

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(2016.11.18・学が丘北公園)

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2016年11月19日 (土)

ムクノキクチナガオオアブラムシ?

ムクノキの樹皮下に集まっていた大型のアブラムシ。ムクノキクチナガオオアブラムシ Stomaphis aphananthae Sorin, 1979だと思います。
ムクノキにつくクチナガアブラムシは従来エノキやケヤキにつくヤノクチナガオオアブラムシ Stomaphis yanonis Takahashi, 1918と同一とされていたのですが、1979年に新種として記載されたということです(2015.03.02の記事へのezo-aphidさんのコメント参照)。但し形態的にはヤノクチナガとどこがどう違うのか私には分からないので種名には疑問符をつけておきます。

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大きいのは雌成虫でしょう。4.5~5.5mmくらいの体長があります。そしてその間に見える、はるかに小型で薄緑色の光沢のある個体が雄成虫だろうと思います。

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大型の雌成虫。

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和名通りの長い口吻を伸ばしています。

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口針を通す鞘は太い管の中に細い管が収まるという入れ子構造になっているように見えますが、どうなんでしょう。一度伸び縮みする様子を見たいものです。

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こちらは口吻を少ししか伸ばしていません。鞘の部分は樹幹内には入らないと思われますから、その大部分は体内に引き込まれているんでしょうか。

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これらは雄だと思います。

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この個体で体長約2.2mm。先に触れたezo-aphidさんのコメントによればクチナガオオアブラムシの雄は口吻と角状管を持たないそうです。また同じくezo-aphidさんの、そらさんの記事へのコメントにはヤノクチナガオオアブラムシの雄は雌の1/3ほどの体長で11月後半に現れるとのことですから、ムクノキ口ナガでもほぼ同様と考えてよいと思います。

(2016.11.03・明石公園)




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2016年11月16日 (水)

セグロシャチホコ1齢幼虫

いつもの公園のポプラ(セイヨウハコヤナギ)の葉の裏に、孵化したばかりらしい蛾の幼虫が集まっていました。5年前のちょうど今頃、同じ場所で卵塊を見たセグロシャチホコだと思います。幼虫で越冬するそうです。

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幼虫の体長は2mm前後です。もっと成長した幼虫の画像はBABAさんのところにあります。

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(2016.11.03・明石公園)

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2016年11月13日 (日)

ウスベニトガリメイガ

独特の姿勢でアラカシの幹にとまっていたメイガの仲間です。
「みんな蛾」の成虫写真と見比べるとウスベニトガリメイガEndotricha olivacealisのよさそうです。いつも教えていただいているYAMKENさんの「明石の蛾達」にも同じ明石公園で撮られた画像が掲載されていて、「♂は前後翅共に内横線外側が帯状に白っぽい」と説明があるので、この個体も雄かも知れません。

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正面からも撮りたかったのですが、その前に折悪く通りかかったアリに驚いて飛んで行ってしまいました。

(2016.11.03・明石公園)

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2016年11月12日 (土)

キバラヘリカメムシ幼虫

マサキで見つけた羽化直後らしきキバラヘリカメムシの幼虫です。
昨年もマサキの実を吸っているのを見ましたが、この公園ではニシキギで見かけることの方が多く、年によっては全然見ないこともあります。

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翅芽の伸び具合から見ておそらく終齢でしょう。

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脚や触角の鮮やかな赤色はやがてこちらのように真っ黒になってしまいます。

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(2016.11.03・明石公園)

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2016年11月 8日 (火)

クロオビケブカアブラムシ

アラカシのひこばえの枝の先に、この季節にもかかわらず新葉のように見える葉が出ていて、裏にはアブラムシが集まっていました。2年前3年前にも同じ季節に記事にしているクロオビケブカアブラムシ(アラカシニセケブカアブラムシ)Mollitrichosiphum nigrofasciatumだと思います。

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幼虫や有翅成虫に混じって無翅成虫がちらほら見えます。2年前の記事へのezo-aphidさんのコメントによれば11月中旬以降には雄と産卵雌が現れるそうですが、まだ出てきていないのかどうか、どんな姿をしているのかもよく分かりません。

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無翅成虫です。体長約1.6mm。

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体長約1.7mmの有翅成虫。

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羽化の最中の有翅成虫もいました。

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(2016.11.03・明石公園)

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2016年11月 7日 (月)

コクロヒメテントウ幼虫とキイロシリアゲアリ

何に木か分からないのですが、地面から50cmほど伸びた幼木の枝にコクロヒメテントウの幼虫とキイロシリアゲアリが来ていました。

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しかしお目当てのアブラムシはほとんどすでにマミー化していました。

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(2016.11.03・明石公園)

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2016年11月 5日 (土)

オダカグモ

トベラの葉の裏で卵嚢を守っていたオダカグモです。
独特の体形が面白いのでこのブログでも何度か出していますが、雌が卵嚢を守っている姿は盛夏の頃に見かけることが多いようです。この雌はちょっと産卵が遅かったのでしょう。

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(2016.11.03・明石公園)

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2016年11月 4日 (金)

イヌビワの葉のトガリキジラミ(Trioza sp.)

6年前にも出していますが、毎年今頃、イヌビワの葉の裏で盛んにお尻を振っているトガリキジラミの一種をよく見かけます。
最初はこの植物を寄主とする種ではないかと思ったのですが、これまでにイヌビワでトガリキジラミ類の幼虫を見た記憶がありません。おそらく他の植物で大量に羽化した成虫が寄主以外の植物にも分散して越冬前の栄養補給をしているというところではないかと思います。特にイヌビワに多いように思われますが、この時期他の木の葉でも同種らしきものがよく目につきます。
撮影した写真をよく調べるとアラカシで育つカシトガリキジラミ Trioza remota に非常によく似ているのですが、この種は年一化で成虫は3月に出現するとされているので、これではないでしょう。
はじめに書いたように毎年この季節にこの場所で多数の成虫が出現してくることは確かなので、そのうち発生源が分かるかも知れません。

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これは雌。体色が薄いのは羽化から間がないためでしょう。

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同じ個体です。

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顔面です。

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こちらは雄ですが、なぜかヒラタアブの蛹に乗っています。口吻を突き刺しているように見えますが、キジラミがこういうものから栄養を摂ることがあるんでしょうか。

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顔面の模様は歌舞伎の隈取みたいです。

(2016.11.03・明石公園)


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2016年11月 3日 (木)

ハネウデワムシの一種(Polyarthra sp.)

ハネウデワムシ属の一種は以前にも一度出していますが、今回のものの方が付属肢(図鑑によっては付肢とか付着肢とも表現されています)が長いので別種でしょう。
この付属肢は体の周囲4か所から3本づつ伸びていて、泳いでいるのを眺めていると時々この付属肢を瞬間的に閃かせていきなりジャンプすることがあります。
田中正明著「日本淡水産動植物プランクトン図鑑」に収められている
Polyarthra属の7種のうち全国に分布する普通種とされているのが3種あって、その中から候補を探すと今回の種がハネウデワムシ Polyarthra vulgaris、前回の付属肢の長いものはツルギハネウデワムシ P.dolichopteraに当たるのではないかと思います。

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動画です。

動きが早く、追尾もぎくしゃくしていて見苦しいかと思いますがご勘弁ください。一、二度瞬間移動するのが見られます。

(2016.10.21・明石公園 桜堀にて採集)

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2016年11月 2日 (水)

ツノテマリワムシ(Conochilus unicornis)

これはツノテマリワムシConochilus unicornisだと思います。
同属のテマリワムシC.hippocrepisは50から100もの個体が集まって球状の群体を作ることからその和名がつけられたようですが、このツノテマリワムシではその数が25前後と少ないのが特徴の一つだそうです。しかしこの日見た群体は個体数がさらに少なくて3から7個くらいのものがほとんどでした。時期的な理由があるのかも知れません。
構成個体の数は少なくても、多数の群体がシャーレの中で風車のようにくるくる回っているのはなかなか面白い眺めです。

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右側の群体では中心部が多数の細かい粒子を含んだゼリー状の物質に包まれているように見えます。図鑑には膠質と表現されていますが、どんな機能があるのかは説明がありません。左側の群体には無いようです。
画面内のスケールバーは50μmです。(以下同じ)

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4個体の群体。

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足の周囲に「膠質」に含まれる粒子が多数見えています。

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これは観察中に群体から離れてしまった個体です。
頭部に長い毛を生やした突起が見えますが、これを腹触手と呼ぶそうです。近縁のテマリワムシモドキの仲間(Conochiloides属)ではこれが実際に腹部についているのでこの名があるんでしょう。その腹触手が頭頂にあるのがConochilus属で、2本あるのがテマリワムシ、1本だけ(癒合して1本に見えるそうです)なのがツノテマリワムシです。

動画です。

(2016.10.21・明石公園 桜堀にて採集)

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