ヒトツメマルトビムシ属の一種(改題)
* 2016.12.02・タイトル変更 *
ジークさんから、「ヒトツメマルトビムシ属の一種と思われます」とコメントをいただきました。同時にご紹介いただいた論文によるとこの属を含むヒトツメマルトビムシ科では「小眼は2+2以下(日本産の種はすべて1+1)、体色は白色または淡色のものが多い」とあります。したがって下の写真の個体も小眼が無いのではなく見えにくいだけのようです。「マルトビムシの一種」としていたタイトルを変更しました。
体長0.35mmくらいのマルトビムシの一種です。先日出したシロトビムシ科と同じ、地面に落ちた枯れ枝の裏側を歩いていました。
全身白っぽくて、眼(小眼)が無いように見えます。何しろ小さいので写真で確認できないだけかも知れませんが、以前に撮った同じくらいの大きさのお仲間(こちらやこちら)でははっきりと確認できますので、やはり眼の無い種なのではないかという気がします。土壌生活をするトビムシ類では小眼が退化して数が少なかったり無かったりする種が多いそうです。
(2016.11.18・学が丘北公園)
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コメント
こんにちは
目の無いトビムシですが私も似た種(触角短い)と思われるものを撮影しました。これはミジントビムシの仲間だと思います。
投稿: BABA | 2016年11月27日 (日) 10時43分
BABAさん、こんばんは。
ほんとに眼が無いんですかね。もうひと息解像できる機材が欲しくなります。
私の手元にある参考書は「校庭のクモ・ダニ・アブラムシ」くらいなんですが、それには「マルトビムシ科はミジントビムシ科と異なって触角の長さが頭長を超える」とありますので、マルトビムシの一種としました。
投稿: おちゃたてむし | 2016年11月27日 (日) 20時04分
こんばんは。
この個体は恐らくヒトツメマルトビムシ属の一種だと思われます。
「日本産ミジントビムシ亜目およびマルトビムシ亜目(六脚亜門:内顎綱:トビムシ目)の分類」という論文(http://ci.nii.ac.jp/naid/110009578903)が詳しいです。
投稿: ジーク | 2016年12月 2日 (金) 21時06分
ジークさん、こんばんは。
ヒトツメマルトビムシというグループがあるんですね。全然知りませんでした。検索するとジークさんの撮られた美しい赤い種の写真が出てきました。
ご紹介の論文も早速覗いてみました。私にはちょっと利用しきれませんが、マルトビムシにこれだけの多様性があるのかと驚きます。
タイトルに属名を入れておきます。ご教示ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2016年12月 2日 (金) 21時50分