クロトゲマダラアブラムシとインドトゲマダラアブラムシ(幼虫)
* 2016.11.23・追記とタイトル変更 *
杉本さんより、この2種のアブラムシそれぞれクロトゲマダラアブラムシTuberculatus stigmatus(淡黄色の方)とインドトゲマダラアブラムシ(カバイロトゲマダラアブラムシ)T. indicus(茶色っぽい方)で、どちらも産卵雌虫の幼虫だと教えていただきました。
1枚のコナラの葉の表側に集まっていた2種のアブラムシです。
どちらもトゲマダラアブラムシ属 Tuberculatus だと思うのですが、違っているかも知れません。またトゲマダラアブラムシ属そのものも外見で同定するのは難しいようです。
同じアブラムシのコロニーは周囲の葉でもたくさん見られましたが、すべて葉の表に集まっていました。甘露目当てのクロヤマアリの他に小さな黒いハチの姿が見えますが、これはハラビロクロバチの一種です。
色の濃い方の種では最大個体が体長2mmくらい。(こちらがインドトゲマダラアブラムシ(カバイロトゲマダラアブラムシ Tuberculatus indicus)産卵雌虫の幼虫。)
淡色の種はやや大きく2.3mmほどあります。どちらの種も大型の個体が成虫なのか、それともすべて未だ幼虫の段階なのか、判断がつきかねます。(こちらはクロトゲマダラアブラムシ Tuberculatus stigmatus 産卵雌虫の幼虫。)
最初は同種の色違いかと思ったのですが、並べてみると明らかに別種です。
(2016.11.18・学が丘北公園)
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コメント
こんばんは。淡黄色で正中域に細長く薄紫色になっている方は、クロトゲマダラアブラムシTuberculatus stigmatusの産卵雌虫(卵を産む雌)の幼虫と思います。全体が茶色っぽいほうは、同属のインドトゲマダラアブラムシT. indicusの産卵雌虫の幼虫だと思います。後者の種はカバイロトゲマダラアブラムシの名で森津図鑑に掲載されています。カバイロ・・の和名でT. indicusの学名を当てているものもありますので、どの和名を使うべきなのかは、私のはよくわかりません。いずれにしても、お見立てどおりの属です。
投稿: 杉本 | 2016年11月22日 (火) 21時26分
早速のご教示ありがとうございます。
クロトゲマダラもカバイロトゲマダラも、有翅成虫は手持ちの図鑑やネット上で多数の画像が見られて大体の特徴がつかめるように思うのですが、幼虫は全然分かりませんでした。
両種とも産卵雌虫ということは、やがて雄が現れて交尾するということですね。そちらの方も観察したいものです。
タイトルを修正しておきます。
投稿: おちゃたてむし | 2016年11月22日 (火) 22時10分