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2016年11月23日 (水)

ハラビロクロバチ科 Synopeas属の一種・交尾行動

前回の記事でもちょっと顔を出したように、この日はハラビロクロバチの一種の姿が妙に目につくなと思いながら歩いていたのですが、そのうち一本のコナラに特に多く集まっているのに気がつきました。

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上の写真では数匹がアブラムシの甘露を舐めていますが、甘露の有無にかかわらず多くの個体が葉や枝の上を盛んに歩き回っていました。

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その中でこんなふうに数匹が団子になって騒いでいるのを見つけました。

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内訳は1匹の雌に雄が3匹です。交尾しようとしているんでしょう。雌の腹部の特徴的な形からSynopeas属だと思います。

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カメラで追い回すうち、自然解散してしまいました。

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こちらはまた別のグループ。2匹の雄を背中に乗せた雌が歩き回っていました。

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雌雄で触角の色が違います。

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こちらでは甘露を舐めている雌に雄が交尾を迫っています。すでに腹端から交尾器を伸ばしているのですが、なかなか交尾に至りません。

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そして何度も前に移動して触角で雌の触角を叩くような動作を繰り返しています。

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手間どっているうちに体の大きなライバルが出現。

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あえなく蹴落とされてしまいました。

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雌を横取りした雄も最初の雄と同様の動作を繰り返していましたが、実際に交尾が成立したのかどうかはよく分からずじまいでした。
ハラビロクロバチ科の別の種の交尾の場面をBABAさんが掲載しておられます。

これだけ多数の個体が集まるということは近くに発生源があるはずだと思いしばらく探してみましたが、もともと何を寄主としているのかを知らないこともあって、それらしい場所は見つかりませんでした。

(2016.11.18・学が丘北公園)




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