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2016年11月 4日 (金)

イヌビワの葉のトガリキジラミ(Trioza sp.)

6年前にも出していますが、毎年今頃、イヌビワの葉の裏で盛んにお尻を振っているトガリキジラミの一種をよく見かけます。
最初はこの植物を寄主とする種ではないかと思ったのですが、これまでにイヌビワでトガリキジラミ類の幼虫を見た記憶がありません。おそらく他の植物で大量に羽化した成虫が寄主以外の植物にも分散して越冬前の栄養補給をしているというところではないかと思います。特にイヌビワに多いように思われますが、この時期他の木の葉でも同種らしきものがよく目につきます。
撮影した写真をよく調べるとアラカシで育つカシトガリキジラミ Trioza remota に非常によく似ているのですが、この種は年一化で成虫は3月に出現するとされているので、これではないでしょう。
はじめに書いたように毎年この季節にこの場所で多数の成虫が出現してくることは確かなので、そのうち発生源が分かるかも知れません。

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これは雌。体色が薄いのは羽化から間がないためでしょう。

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同じ個体です。

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顔面です。

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こちらは雄ですが、なぜかヒラタアブの蛹に乗っています。口吻を突き刺しているように見えますが、キジラミがこういうものから栄養を摂ることがあるんでしょうか。

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顔面の模様は歌舞伎の隈取みたいです。

(2016.11.03・明石公園)


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