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2017年4月の21件の記事

2017年4月30日 (日)

カシトガリキジラミ・卵と1齢幼虫

アラカシのひこばえの、赤紫色の新葉を裏返してみると、カシトガリキジラミ Trioza remota の卵や孵化した幼虫がたくさん見つかりました。

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卵はわりあい乱雑に、規則性もなく散らばっています。

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長さ0.35mm前後で、一端がヒゲのように伸びています。

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幼虫が出た後の空の卵殻が残っています。

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1齢幼虫はおおむね葉脈に沿って定位しています。

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体長は0.4mmくらい。体の周囲に伸びている白い毛のようなものは蠟物質です。

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カシトガリキジラミの羽化は、この場所では3月に観察しています。

(2017.04.20・明石公園)


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2017年4月29日 (土)

マメクロアブラムシ

ヤブジラミの茎にアブラムシが集まっていました。
黒っぽくて特徴の乏しい外見ですが、以前に一度掲載した多食性のマメクロアブラムシ Aphisfabae fabae のようです。

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有幼虫は同属のワタアブラムシによく似ています。

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無翅成虫は体長約2mmで、前回の記事のものより大型です。

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若齢幼虫たち。

(2017.04.20・明石公園)

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2017年4月28日 (金)

ユスリカの一種

アラカシの葉裏にとまっていたユスリカの一種です。触角が貧弱なので雌でしょう。体色が薄く翅も不透明なので羽化して間もない個体なのかも知れません。体長約2.4mmです。

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(2017.04.20・明石公園)

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2017年4月27日 (木)

コナライクビチョッキリ

アラカシの新葉の裏に黒いチョッキリがとまっていました。この仲間はよく似た外見の種がたくさんありますが、保育社の甲虫図鑑やオトシブミ・チョッキリの世界というサイトで調べてみるとコナライクビチョッキリ Deporaus unicolor としてよさそうです。体長約2.9mmです。

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(2017.04.20・明石公園)

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2017年4月26日 (水)

マルミジンコ属の一種(Chydorus sp.)

マルミジンコの仲間は以前にも一度出していますが、今回のものはそれよりもやや大柄で、体形も細長いように見えます。
手元の図鑑(日本淡水プランクトン図鑑/保育社,日本淡水産動植物プランクトン図鑑/名古屋大学出版会)にはChydorus属3種が掲載されていて、その中ではナガマルミジンコ C.gibbus が近いように思いますがそれぞれの違いは小さく、3種とも全国的に分布する普通種ということなので決めることができません。
この仲間は泳ぐよりも何かに掴まっている方が好きなようで、シャーレの中でもゴミやらアオミドロやらがあればたいがいそれらにくっついているのが見られます。

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体長約0.5mmの雌で、卵を持っています。体の左右の厚みが大きいので暗視野ではごく一部にしかピントが合いません。スケールバーは以下の写真も含めてすべて100μmです。

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同じ個体です。頭部に見える大小の黒点は複眼と単眼、体の中をうねうねと通っている茶色いものは腸です。

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後腹部と尾爪。

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これは別個体。

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育房にはかなり大きく成長した子供がいるようです。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)



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2017年4月25日 (火)

フトオケブカミジンコ属の一種

ミジンコ類(枝角類)が続きますが、今回のミジンコはフトオケブカミジンコ属 Ilyocryptus の一種のようです。
カバーガラスの下に厚さ0.5mmほどの隙間を作った中を盛んに動き回り、ピントも浅いので全体の特徴が確認できる写真がありませんが、数枚を合わせてみると大体の形が分かると思います。
池などの底の泥の上で生活する種だそうです。

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写真はすべて同じ個体で、スケールバーは100μmです。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月24日 (月)

シカクミジンコモドキ?(?Alonella excisa)

これは以前に掲載したヒラタミジンコ Camptocercus rectirostris に似ていますがそれよりも小型で、同じマルミジンコ科のシカクミジンコモドキ Alonella excisa ではないかと思います。手元の図鑑にはこれとよく似た種が他にも多数載せられていますが、各部の特徴から上記の種と判断しました。但し自信はないので疑問符をつけておきます。

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スケールバーは100μm(以下同じ)。体長約0.5mmの雌で、図鑑の説明にある雌の体長の範囲の上限に一致します。

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1枚目とはピント位置を変えています。

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後腹部の拡大です。

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さらに拡大。緑色の粒は付着生物でミジンコ類に付いているのをよく見かけるものですが、何の仲間かよく分かりません。

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ピントが合っていませんが、育房に発生の進んだ卵を持っています。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月23日 (日)

ゾウミジンコの一種

昨日のオカメミジンコに比べてはるかに小型の、ゾウミジンコの一種(Bosmina sp.)です。普通種のゾウミジンコ B.longirostris だろうと思いますが、個体群による変異も大きいようで決めかねています。

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育房の卵はだいぶ発生が進んでいるようです。スケールバーは100μm(次の写真も)。

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複眼のすぐ前にツリガネムシの一種が付着しています。こちらと同様、ミジンコなどの甲殻類に付着して生活するという Rhabdostyla属かも知れません。こんな場所にくっつかれるとさぞかしうっとおしいことでしょうね。スケールバーは50μmです。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月22日 (土)

オカメミジンコ属の一種(Simocephalus sp.)

オカメミジンコ属 Simocephalus の雌。体長が2mmほどもある大型のミジンコです。
ネット上の画像と見比べると普通種のオカメミジンコ Simocephalus vetulus で良さそうに思えますが、手持ちの図鑑で調べたところでは同属のトゲオカメミジンコ S.exspinosus と考えられるふしもあって、どっちが正しいのか判断できないのでSimocephalus sp.としておきます

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スケールバーは1mmです。

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背中の育房にたくさんの卵が見えています。

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やはり雌ですが別個体。最初のは普段の虫撮りと同じマクロレンズを使っていますが、これは顕微鏡で撮っています。

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大きな黒丸が複眼、その右下、吻に近いところに黒い裂け目のように見えているのが単眼です。

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後腹部の先端、肛門付近と尾爪。このあたりの形が種の判別点の一つなのですが、判断に迷っています。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)


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2017年4月21日 (金)

ショウジョウバエ科の一種

アラカシの葉裏にとまっていたハエです。翅の模様に見覚えがあると思いながらネット画像を探すと、同じものを以前にもこのブログで出していました。
ショウジョウバエ科であることは確かだと思いますが、そこから先は分かりません。正面像も撮りたかったのですが、その前に逃げられました。

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体長3mm、翅端まで5mmくらいです。

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(2017.04.05・明石公園)

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2017年4月20日 (木)

ヤツデキジラミ幼虫

ヤツデの葉の裏ではお馴染みのヤツデキジラミですが、その卵は葉ではなく花序の方に産み付けられることはBABAさんの記事で初めて知りました。今回、産卵や孵化を見るには時期が遅くなりましたが、ヤツデを見て思い出したので探してみました。

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花期はとっくに終わっていますが、放射状に伸びた柄の根本付近に若齢幼虫が集まっていました。

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キジラミの排泄物でベトベトした中心部に幼虫や脱皮殻がごちゃごちゃと集まっています。

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右下の幼虫で体長0.5mm 弱。

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卵も残っていました。サツマキジラミの卵によく似ていて、長さはBABAさんの測定と同じ約0.35mmです。

(2017.04.05・明石公園)


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2017年4月17日 (月)

ニッケイトガリキジラミの幼虫

ヤブニッケイの葉裏に寄生したニッケイトガリキジラミ Trioza vinnamomi の幼虫たちです。

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これは多分終齢でしょう。体長約2mm。

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これはやや若齢で体長1.2mmほど。

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脱皮直後でしょう。ワックスもまだ充分伸びていません。体長約1.4mm。

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寄生された葉はこんなふうになります。ニッケイハミャクイボフシと呼ばれる虫こぶです。
今回は見られませんでしたが、ニッケイトガリキジラミの羽化の様子はこちら、幼虫の脱皮はこちらに出しています。

(2017.04.05・明石公園)

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2017年4月16日 (日)

卵塊?の抜け殻

ムクノキの幹に貼り付いていた物体です。
規則正しくハチの巣状に穴が開いていて、昆虫かクモの卵塊の、卵が孵化した後の抜け殻ではないかと思うのですが、あるいは集団で繭を造る昆虫の繭の抜け殻かも知れません。

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大きさは縦6.6mm×横4mmくらいです。

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脱出口の大きさはだいたい0.25×0.15mm前後です。表面は粒々を固めたように見えて、大阪の粟おこしを連想しました。

(2017.04.05・明石公園)

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2017年4月13日 (木)

ヒラズオオアリ

モチノキの幹を歩いていたヒラズオオアリです。以前に小型の働きアリは撮影したことがありましたが大型の働きアリは初めてで、特徴的な頭部をなんとか正面から撮りたいと思ってしばらく追いかけたのですが、全然立ち止まらないのでなかなかピントが合いません。もたもたしている間にレンズの届かないところへ上って行ってしまいました。
前回見たのも同じ場所なので巣が見つかればいくらでも撮影できるはずですが、この時見たのはこの一匹だけで、周囲を探しても他には見つかりませんでした。この場所ではあまり繫栄していないんでしょう。

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(2017.04.05・明石公園)

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2017年4月12日 (水)

ウログレナの一種とツリガネムシ

これは以前の記事でも出した不等毛類のウログレナ属 Uroglenaの一種だと思うのですが、その群体にツリガネムシの一種が数個くっついて一緒に回っています。

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前回はほぼ完全な球形でしたが、この群体は同居者がいるせいか形がかなりいびつです。スケールバーは50μm(以下同じ)。

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ウログレナの鞭毛の上にツリガネムシの繊毛の運動が加わっているせいか、前に見たものよりも回転が速い気がします。

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細胞の大きさには結構ばらつきがあります。


動画です。

(2017.03.24・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月10日 (月)

フクロワムシ属の一種(Asplanchna sp.)

フクロワムシの仲間は以前にも一度出していますが、今回のものは頭部の形などからまた別の種だと思われます。

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上2枚は同一個体ですが、違う角度で写っています。体内を走る多数の線は筋肉でしょうか。

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この2枚はまた別の個体。ピントの位置を変えています。(以上、スケールバーは100μm)

動画です。


(2017.03.24・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月 9日 (日)

ハナビワムシの一種(Collotheca sp.)

これはハナビワムシ(Collotheca属)の一種です。採ってきた水を入れたシャーレの中を実体顕微鏡で眺めているとこいつがアオミドロにくっついているのが見えたので、ピンセットでそのアオミドロの切れ端を引っ張り出してスライドグラスに載せるとこのワムシもちゃんとついてきました。
頭が花のように開いてその花弁に当たる部分から長い剛毛が放射状に伸びたのを花火に見立ててこの名があるようです。

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体を伸ばした状態。スケールバーは100μm(以下同じ)です。

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花弁状の突起の数が種の判別点になるそうです。

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振動に驚いて体を縮めた状態。寒天質の透明な鞘に収まっています。

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動画です。

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これは別個体。

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GIFアニメにしてみました。(クリックで動きます。)

(2017.03.24・明石公園・桜堀で採集)


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2017年4月 8日 (土)

マルトビムシの一種

公園などで木柵や立て看板などのために地面に打ち込まれた木杭があると、その上面の平らな部分に虫が載っていることがよくあります。虫がそんな場所を好むのか、そんな場所にいるから目につきやすいだけなのかよく分かりませんが、この日はマルトビムシの一種を見つけました。
体長は1.7mmくらい、2012.02.28の記事に出したものによく似ていて、同種かも知れません。

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(2017.03.20・学が丘北公園)

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2017年4月 7日 (金)

トビコバチ科の一種

マテバシイの葉の裏にいたトビコバチで、体長は1.2mmほど。過去の記事の中から似たものを探すと、体色・体形や脚の色分けがこちらこちらによく似ています。北隆館の大図鑑に出ているカメムシタマゴトビコバチ Ooencrytus nezarae ではないかと考えているものですが、但し今回の個体は触角が大きく異なります。
雌雄の違いかとも思うのですが、先の図鑑にも雄は触角の形が違うとされているだけでどこがどう違うのかは説明がありません。というわけでいつものように「トビコバチ科の一種」としておきます。

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(2016.03.20・学が丘北公園)

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2017年4月 6日 (木)

クダアザミウマの一種(Bactrothrips ?brevitubus)

カクレミノの葉裏にいた大型のクダアザミウマですが、2、3枚撮ったところでポロリと落ちてしまい、背面の全体像しかありません。
以前のHepotaさんの記事の中に岡島先生によるBactrothrips属の検索表が引用されていたので参照させてもらうと、7種の中でB.brevitubusにほぼ一致するようです。本属中最も普遍的に見られる、とのことなのでおそらくこの種だと思いますが、一応種名には疑問符をつけておきます。
同種の雌と思われる画像は2014.02.07の記事に掲載していますが、今回は雄で、腹部(第6腹節)から一対の大きな角状突起が突き出しています。

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体長は、長い尾管の先までで約5.9mmです。

(2017.03.20・学が丘北公園)

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2017年4月 4日 (火)

ツボワムシ

いつもの公園の池で採集したワムシです。普通種のツボワムシ Brachionus calyciflorus だと思いますが、この種はいくつかの変種や型に分けられるそうです。

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自然状態ではこんなに過密になることはないでしょうが・・・。
画面内のスケールバーは100μmです(以下も同じ)。

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お尻に大きな卵をくっつけていますが、孵化間近のようで赤い眼点も見えています。

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こちらは小さな卵をいくつか持っています。大きなのは雌になる卵、小さいのは雄になる卵なのだそうです。
多くのワムシ類は通常雌だけで単為生殖を繰り返しますが周囲の環境が悪化すると雄が生まれてきて、その雄との有性生殖によって産まれた卵は乾燥などの悪条件に耐えられる耐久卵になるそうです。

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この個体は体内に卵を持っています。これから排出するんでしょうか。

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足を出したところ。速く泳ぐときは体内に引っ込めています。

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ツボワムシは被甲の前縁に4本の棘状突起を持っていますが、上の写真ではそのうち2本にピントが合っています。

動画です。



(2017.03.24・明石公園 桜堀にて採集)


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