クヌギミツアブラムシ
コナラの新葉の裏についていた有翅のアブラムシと幼虫たち。クヌギミツアブラムシ Kurisakia querciphila の胎生雌とその子供たちでしょう。
このアブラムシについては5年前、やはりコナラの葉裏に有翅の成・幼虫が集まっている様子を記事にしていて、ezo-aphidさんからコメントをいただいています。そのまま引用させてもらうと、
「この有翅虫は、ニタイケアブラムシに見られるような平べったい越夏型幼虫(そらさんの、2012.05.05を参照)を産むのです。1齢幼虫のままで夏を過ごし、晩秋になるまで生育しません。同属のサワグルミミツアブラムシでは、越夏型1齢幼虫に(背面の毛の長さで)2型があるそうです。」そして「この有翅虫は、(中略)クヌギ類(別種ではサワグルミ)の新葉に行くはずなので、そこでこのように水平に翅を畳む有翅虫に注目すれば、0.5mmほどの平べったい越夏型幼虫を見られると思います。」
とあります。
つまり、下の写真に写っているの幼虫が越夏型1齢幼虫ということになるかと思うのですが、コメントの中でezo-aphidさんが引用されている、そらさんの記事のニタイケアブラムシのような平べったい体形ではないようです。私の解釈が間違っているのかも知れません。あるいはこの1齢幼虫はこれから平べったく変形して葉裏にくっつき、ひと夏を過ごすんでしょうか。
成虫の体長は約1.4mm、翅端まで約3mm。
幼虫は体長0.6mmくらいです。
(2017.05.12・玉津町水谷)
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