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2017年5月 1日 (月)

イスノフシアブラムシ

アラカシのひこばえの枝についたイスノフシアブラムシ Nipponaphis distyliicolaです。
この場所ではよく見かける種で、12月末3月はじめに出産を観察しているので、これらの幼虫・成虫はそのころに生まれた世代でしょう。このアブラムシは春に有翅虫が現れてイスノキに移住しますが、それとは別に一部の系統は周年アラカシで繁殖を続けるそうです(Hepotaさんの記事へのezo-aphidさん、青木重幸さんのコメント)。おそらくこれらの幼・成虫は居残り組の個体群なんでしょう。


* 2,017.05.05 追記 *
青木重幸さんからいただいたコメントによれば、イスノフシアブラムシの有翅虫(産性虫)の出現時期は東京近郊では5月初めから5月下旬くらいなので、このコロニーもこれから有翅虫を出すのではないか、とのことです。したがって、これらの個体群が周年アラカシで生活する個体群と考えたのは早計だったようです。次の機会に確認しようと思っていますが、この公園は手入れが行き届いているのでひこばえは早々に刈り取られることが多く、それまで残っているかどうか・・・。

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画面下の赤紫色の成虫で、体長約1.6mmです。

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頭が見えませんが、若齢幼虫たち。

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画面左上の個体で体長は成虫とほぼ同じ。これで終齢でしょうか。


* 2017.05.04 追記 *
左上と右上の毛の短い個体は羽化して間もない無翅成虫だそうです。青木重里さんからコメントをいただきました。

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終齢になると毛が無くなるのかな。
成虫でした。)

同種の有翅虫と思われるものはこちら、またイスノキに移住した個体群が形成する虫こぶ(イスノキエダナガタマフシ)はこちらに出しています。

(2017.04.20・明石公園)

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コメント

幼虫の色彩が緑色っぽくて、それらしくないのですが、やはりイスノフシアブラムシでしょうね。写真の毛の短い無翅の個体は、脱皮して時間のたっていない(「テネラル」と呼ばれる)無翅成虫だと思います。こういう個体だとプレパラート標本が綺麗にできるので、形態を調べるときに役立ちます。

投稿: 青木重幸 | 2017年5月 4日 (木) 00時23分

いつもありがとうございます。
これまで度々見ていた場所なので当然同じイスノフシアブラムシと決め込んでいましたが、間違っていなくてほっとしました。大きくて毛の短い個体は体形も少し細長いのでまだ幼虫かと思ったのですが、すでに成虫なんですね。冬場に出産していた、どっちが頭か分からないような成虫に比べると、まだ虫らしい感じがします。

投稿: おちゃたてむし | 2017年5月 4日 (木) 23時03分

お返事ありがとうございます。昨夜は昔書いた論文をチェックする時間がなかったのですが、イスノフシアブラムシの有翅虫(産性虫)の出現する時期を確認しましたら、東京近郊では5月初めから5月下旬くらいでした。写真のコロニーもこれから有翅虫を出すのではないでしょうか。

投稿: 青木重幸 | 2017年5月 4日 (木) 23時43分

はやとちりをしていました。上の写真は4月20日に撮ったのでてっきりこれが周年アラカシで暮らす個体群かと思ったのですが、有翅虫が出てくるのはまだこれからだったんですね。実はちょうど昨日、同じ公園に出かけたのですが連休の人出に辟易して早々に退散してしまい、このコロニーも見ずじまいでした。次の機会に覗いてみます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2017年5月 5日 (金) 07時44分

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