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2017年7月22日 (土)

ベダリアテントウ

以前からイセリアカイガラムシが発生していたトベラの木で、ベダリアテントウ Rodolia cardinalis の成虫がたくさん羽化してきていました。

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下の、まだ体を半分蛹殻に入れたままで鞘翅の黒紋も出ていないのはおそらく雌なんでしょう、気の早い雄(多分)がすでに背中に乗っています。同属のベニヘリテントウ R. limbata と同じく、おそらくこのベダリアテントウも羽化の際一旦蛹殻から出て後翅を伸ばしてから再び蛹殻の中に戻ってしばらく過ごすのだろうと思います。

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こちらの雌雄はすでに交尾中ですが、やはり雌の黒紋はまだ十分色が出ていません。

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こちらも交尾中ですが、何と雌がお仲間の蛹を食べているように見えます。

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そしてこちらでも。

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ほんとうに共喰いをしているのか疑問に思ったので上の成虫を追い払ってみました。やはり食べていたようです。肉食のテントウムシでは幼虫の共喰いをよく見かけますが、成虫が蛹を食べるとはちょっと驚きました。

(2017.07.03・明石公園)

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コメント

はじめまして。大阪の西野と申します。
明石公園にもべダリア居るんですね!
以前、球場横の駐車場でイセリアカイガラムシが着いたトベラを見ましたが、べダリアは発見できずでした。子供の頃(1980年頃)は家のそばにも居たのですが、最近は福井県で今年成虫を見たきりです。
差し支えなければどの辺りでご覧になられたのかご教示頂けませんか?
よろしくお願いいたします。

投稿: 西野洋樹 | 2017年9月10日 (日) 11時19分

西野さん、はじめまして。
実は私も越冬中の個体は撮影した記憶があるのですが、活動中のベダリアテントウを見たのは多分これが初めてです。
撮影した場所は工事中の県立図書館の前、三差路の北西側(明石空襲の碑がある側)に道路に面して植えられた丈の低いトベラです。すぐ後ろの斜面にマテバシイとシンジュの木が1本づつあったと思います。
休館になった市立図書館の南の道沿いに植えられたユキヤナギにも毎年イセリアカイガラムシが発生していますが、ここでもベダリアは見ていません。数の変動の大きい種なんでしょうか。
以上、簡単ですがご参考になれば幸いです。

投稿: おちゃたてむし | 2017年9月11日 (月) 22時00分

おちゃたてむしさま
お返事ありがとうございます
来春にでも観察しに行きたいと思います
べダリアテントウ、現在は局所的で何処にでも居る感じではないですね。
居るところにはそこそこ多くの個体がいるようなんですが。

投稿: 西野洋樹 | 2017年9月11日 (月) 23時24分

西野さん、
こちらこそ貴重なコメントをありがとうございました。
ベダリアテントウは名前だけはよく聞くので何となくどこにでもいるような種のように思っていましたが、そうでもないんですね。これから気をつけておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2017年9月12日 (火) 19時42分

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