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2017年11月24日 (金)

ショウジョウバエ科ハシリショウジョウバエの一種(Chymomyza sp.)(タイトル変更)

* 2022.12.03・追記とタイトル変更 *

匿名様から、恐らくハシリショウジョウバエの仲間、とのコメントをいただきました。属名 Chymomyza で検索すると海外サイトの生体や標本の画像がたくさん出てきますが、確かに全体の雰囲気が似ていて、前脚の発達した種も多いようです。「不明ハエ」としていたタイトルを修正しておきます。

先ごろの台風で倒れたアベマキの幹がいくつかに切り分けられていて、その木口を小さなハエが忙しそうに歩き回っていました。
翅をひらひら動かしたり前脚をふり上げたりする様子が捕食性を思わせ、その前脚も腿節が太くて捕獲肢のようにも見えます。オドリバエ科か、と思いましたが触角が違いますね。
翅脈が読み取れる写真があれば科の見当くらいはついたと思うのですが、残念ながらその前に逃げられてしまいました。

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体長は約2.7mm。

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時々前脚を、平泳ぎでもするように動かします。

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触角刺毛は羽毛状。

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(2017.11.17・明石公園)

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双翅目」カテゴリの記事

コメント

この個体は恐らくハシリショウジョウバエの仲間です

投稿: | 2022年12月 3日 (土) 03時49分

ありがとうございます。ハシリショウジョウバエという名は初めて聞きましたが、やはり行動の特徴を表しているんでしょうか。科の見当もつきかねていたので、とても助かります。早速、タイトルを修正しておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2022年12月 3日 (土) 14時20分

昨日は不躾なコメントをしてしまい大変失礼致しました
自分は以前コブハムシの蛹に付いたナガコバチ科の件で検索の際こちらにコメントさせて頂いた者です、その節は大変御世話になりました
自分の周囲では最近マンション建設の一環で近所の公園の工事が行われており、その関係で公園内の樹木の伐採が執り行なわれております
一週間以内の出来事ですが、伐られたケヤキの切り株にこのハエと特徴のほぼ合致した個体が見られ、その検索の際にこちらの写真に辿り着いた次第です
ハレギバエにも見えますが触角刺毛がどうしても気になり科を色々当たりましたが、カマバエの様な仕草をするこの個体がショウジョウバエとは考えが及びませんでした
翅の外縁の縁取りと白抜きした様な翅先はC.costataやfuscimanaを思わせますが胸背部や小楯板等の色が海外サイトで確認できる物と異なりますね、生態等も含めとても気になる種ですが難しそうです
長々と失礼致しました、いつもありがとうございます

投稿: 通りすがり | 2022年12月 3日 (土) 23時32分

不躾とはとんでもない、科も分からなかったところにコメントをいただき、とても助かりました。
長い前脚の動作が捕食性を思わせて気になっていたのですが、海外サイトを見ていると2個体が向かい合って争っているような写真がありますね。
もしかしたらこの前脚はオス同士の争いに役立っているのだろうかなどど妄想を巡らせています。
至らぬ点の多いブログですが、また何か気づかれた点がありましたらご教示いただければ幸いです。
ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2022年12月 4日 (日) 09時03分

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