« クダクラゲに付着していた吸虫 | トップページ | ヤジロベエクラゲの幼体 »

2017年12月18日 (月)

Chaetoceros socialis (ムレツノケイソウ)

低倍率の実体顕微鏡で眺めていると糸くずの塊のようにしか見えませんが、拡大すると珪藻の集団であることが分かります。ツノケイソウ(キートケロス属)の仲間のキートケロス・ソシリアス Chaetoceros socialis です。日本の海産プランクトン図鑑(岩国市立ミクロ生物館監修)ではムレツノケイソウという新称が与えられていますが、ネット上ではまだほとんど使われていないようです。
細胞が縦につながって群体をつくり、さらにその群体が多数集まって寒天質に包まれた球状の塊をつくってます。各細胞には4本の棘毛があり、そのうち1本が塊の中心に向かって長く伸びているのだそうです。

Img_7070

Img_7075

Img_70792

Img_7089
スケールバーはすべて100μmです。
塊の中に別種の珪藻(ササノハケイソウNitzschiaの仲間)が紛れ込んでいます。

(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

|

« クダクラゲに付着していた吸虫 | トップページ | ヤジロベエクラゲの幼体 »

海のプランクトン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Chaetoceros socialis (ムレツノケイソウ):

« クダクラゲに付着していた吸虫 | トップページ | ヤジロベエクラゲの幼体 »