ディセマトストマの一種(Disematosutoma sp.)
これはゾウリムシの仲間の、ディセマトストマ属Disematosutomaの一種だと思います。扁平な体形で、以前にも紹介したフロントニア属(Frontonia、クチサケミズケムシ)に似ていますが、細胞の前端は丸みがあり、後端はやや尖るのが特徴の一つだそうです。実体顕微鏡で覗いていると、「淡水微生物図鑑」(月井雄二著)の説明にあるようにシャーレの底を這うように動いていました。
次の2枚は観察中に水分が蒸発してカバーガラスに押さえられ、細胞が扁平になった状態です。
フロントニアと同様、細胞表層には無数のトリコシスト(毛胞)が並んでいます。
動画です。
次の動画では、ディセマトストマが糸状藻を食べようとする場面が見られます。なんとか呑み込もうとかなり頑張っていましたが、いかんせん獲物が長過ぎて失敗に終わりました。それにしても、よく伸びる体ですね。
(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)
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