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2017年12月の18件の記事

2017年12月30日 (土)

ハネカクシの一種

ヤツデの葉の裏の葉脈沿いに黒い点が二つ。ルーペを覗くと一つはアブラムシのマミーの残骸で、もう一つは小さなハネカクシでした。
ハネカクシの方は、以前に掲載してその後も何度か撮影しているヒメハダニカブリケシハネカクシ Oligota kashmirica だろうと思ったのですが、あらためて写真を見比べるとちょと違います。体形・体色も大きさもほぼ同じなのですが、今回の方が前胸背面や頭部の毛が少なくて光沢が強く、また腹部の剛毛はより長いのでおそらく別種でしょう。

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この状態で体長約1.1mmです。

(2017.12.26・明石公園)

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2017年12月28日 (木)

Pediobius atamiensis (ヒメコバチ科)

葉の裏を探しても見つかるのはいつもの顔ぶればかり。
この Pediobius atamiensis なんか、その代表例ですね。

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(2017.12.26・明石公園)

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2017年12月27日 (水)

ワモンサビカミキリとエサキモンキツノカメムシ

立ち枯れになったヤツデの木があったので、皺くちゃになって枝から垂れ下がった枯葉を一枚一枚拡げてみましたが、慌てて逃げていくハエやクモの他にはこんなものしか見つかりませんでした。

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どちらもお馴染みの、ワモンサビカミキリとエサキモンキツノカメムシです。

(2017.12.26・明石公園)

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2017年12月26日 (火)

カンパネルラ属の一種(Campanella sp.)

以前にも出していますが、ツリガネムシの仲間のカンパネルラ(Campanella)属の一種です。いわゆるツリガネムシ(Vorticella属)と違って柄が収縮しません。

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スケールバーは100μm。

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繊毛の動きがダイナミックです。

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囲口部の周囲に3~4列の繊毛列が見えます。

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動画です。

(2017.12.11・明石公園 藤見池にて採集)

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2017年12月24日 (日)

スピロストマム属の一種(Spirostomum sp.)

ネジレグチミズケムシという和名の付いた、ゾウリムシやラッパムシと同じ繊毛虫の一種ですが、長さは1mmから1.5mmもあります。これは普通のワムシ類をはるかに上回る大きさで、単細胞とは思えません。
いつもの公園の池で、落ち葉の積もった底のあたりの水を掬うとたくさん入ってきました。

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左の丸っこい方が前端、右の裁ち落としたように見える方が後端、だと思います。スケールバーはこの写真のみ500μm、以下はすべて100μmです。

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2匹です。

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こちらが前端部。

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こちらが後端部。内部にソーセージを連ねたように見えているのが大核です。

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中央やや左寄りの凹んだように見える部分が細胞口、そこから右へ繊毛列が伸びているのが囲口部と呼ばれる部分で、これが前端まで続いています。和名の「捩れ口」の由来でしょうね。

動画です。

一緒に入ってしまったケンミジンコのノープリウス幼生の突進に驚いて収縮する様子が見られます。

(2017.12.11・明石公園藤見池にて採集)

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2017年12月22日 (金)

多毛類のトロコフォア幼生

これは多毛類のトロコフォア Trochophore 幼生だと思います。以前に出したものと同じ仲間でしょう。底面の膨らんだ円錐形をしていて、円錐の直径が約0.3mmです。

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スケールバーは100μmです。

動画です。



(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月21日 (木)

多毛類のネクトキータ幼生

以前同じタイトルで出したものと同じ種類か、近い仲間でしょう。多毛類のネクトキータ幼生 Nectochaeta lavaで、サシバゴカイ類と思われます。
前回の個体に比べて体長は2倍以上、体節数も多く、こちらの方がかなり成長した段階なのだろうと思います。
体をくねらせ付属肢を拡げて這うような動きも見せますが、泳ぐ際には付属肢を体にぴったりつけて体表の繊毛の運動で滑るように前進します。

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動画です。


(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月20日 (水)

ステファノピクシス属の一種(Stephanopyxis sp.)

11個の細胞が繋がったステファノピクシス属 Stephanopyxis 珪藻の一種の群体です。「日本の海産プランクトン図鑑」(岩国市立ミクロ生物館監修)では新称としてオオクサリケイソウという和名が与えられていますが、滑り運動でよく知られるバキラリア Bacillaria に以前からクサリケイソウ(イカダケイソウとも呼ばれます)という和名が使われていて、少々紛らわしい気もします。
各細胞は両端の周囲にある棘(連結突起)で繋がっていて、表面は蜂の巣状の模様で覆われています。

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スケールバーは100μm。

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各細胞は両端の棘で繋がっています。

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細胞表面の六角模様が見えます。

(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)


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2017年12月19日 (火)

ヤジロベエクラゲの幼体

ヤジロベエクラゲSolmundella bitentaculataの幼生です。
以前の記事に直径1mmほどの傘を持った、ほぼ成体に近い姿のものを出していますが、今回の幼生はさらに若齢で2本の触手以外成体に似たところはありません。

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左右に拡げた触手の角度を変えながら泳いでいく姿は可変翼の航空機を思わせます。

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この写真では見えにくいのですが、触手には多数の繊毛が生えています。
スケールバーは最初の2枚は500μm、他は100μmです。

次は動画です。

もう1本


(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月18日 (月)

Chaetoceros socialis (ムレツノケイソウ)

低倍率の実体顕微鏡で眺めていると糸くずの塊のようにしか見えませんが、拡大すると珪藻の集団であることが分かります。ツノケイソウ(キートケロス属)の仲間のキートケロス・ソシリアス Chaetoceros socialis です。日本の海産プランクトン図鑑(岩国市立ミクロ生物館監修)ではムレツノケイソウという新称が与えられていますが、ネット上ではまだほとんど使われていないようです。
細胞が縦につながって群体をつくり、さらにその群体が多数集まって寒天質に包まれた球状の塊をつくってます。各細胞には4本の棘毛があり、そのうち1本が塊の中心に向かって長く伸びているのだそうです。

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スケールバーはすべて100μmです。
塊の中に別種の珪藻(ササノハケイソウNitzschiaの仲間)が紛れ込んでいます。

(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月15日 (金)

クダクラゲに付着していた吸虫

久しぶりに近所の海岸でネットを曳くと、冬場に多いクダクラゲの一種がたくさん採れました。シャーレに入れて実体顕微鏡で眺めていると、その中に透明の体表にたくさんの小さな粒々をくっつけた個体が混ざっています。
一匹取り上げて調べてみると、くっついているのは吸虫の一種のようです。平べったいナメクジのような体に黒い目(眼点、と言うんでしょうね)が一対ついていて、愛嬌があると見る向きもあるでしょうがただただ気持ち悪いと感じる人も多いかも知れません。体の前部と中央部にある吸盤を使って移動するときには驚くほど伸び縮します。
吸虫と言えば魚類や貝類を宿主とするものがよく知られていますが、調べてみると鳥羽水族館飼育日記の中に、カブトクラゲ(クシクラゲ類)に付いた吸虫の記事が見つかりました。

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クダクラゲ本体は体長4mmくらいもあって、この日用意していた機材では大き過ぎて画面に収められませんでした。スケールバーは500μm。

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かわいい、ですか?
上2枚、スケールバーは500μmです。

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ここからスケールバーは100μm。腹側から撮っています。

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手前にピントを合わせると二つの吸盤が見えます。

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こんなに伸びます。

動画です。

動画の中で1匹、長い尾を打ち振っているのがいます。これはセルカリアcercaria 期の個体だろうと思うのですが、他の尾の無い個体がどの時期の相当するのかよく分かりません。

(2017.12.08.西舞子海岸にて採集)

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2017年12月12日 (火)

マルロモナス属の一種(Mallomonas sp.)

今回も動画のみです。
不等毛類、黄金色藻類のマルロモナス(ミノヒゲムシ)属 Mallomonas の一種だと思います。1本の鞭毛を伸ばして移動しているのですが、その鞭毛の動きが下の動画ではときどき、辛うじて見えています。細胞長は18μmくらいです。

(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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2017年12月11日 (月)

ペラネモプシス属の一種(Peranemopsis sp.)

今回も動画だけです。
ゴミの間をゆっくり動いているのは鞭毛虫の仲間でペラネモプシス属 Peranemopsis の一種だと思います。蓑虫かトビケラの幼虫みたいに沢山の砂粒で細胞を覆っていて、そこから長い鞭毛が1本出ています。細胞長は約15μmです。

小さいので、スマホ画面では鞭毛の動きは見えないかも知れません。

(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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2017年12月10日 (日)

ストロンビディウム属の一種?(?Strombidium sp.)

先日出したドロワムシを追いかけている最中に、突然視野に飛び込んできた生き物ですが、今回は動画だけです。
繊毛虫の仲間の、ストロンビディウム属 Strombidium の一種ではないかと思っているのですが、違うかも知れません。高速で泳ぎ回っていましたが、やがて動きを止めたと思えば急速に死んでしまったようです。繊毛虫を観察しているとよくこんなことが起きますが、どうしてでしょうね。




追尾が下手くそで見苦しい点はご容赦ください。細胞長は70μmくらいです。

(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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2017年12月 9日 (土)

ディセマトストマの一種(Disematosutoma sp.)

これはゾウリムシの仲間の、ディセマトストマ属Disematosutomaの一種だと思います。扁平な体形で、以前にも紹介したフロントニア属(Frontonia、クチサケミズケムシ)に似ていますが、細胞の前端は丸みがあり、後端はやや尖るのが特徴の一つだそうです。実体顕微鏡で覗いていると、「淡水微生物図鑑」(月井雄二著)の説明にあるようにシャーレの底を這うように動いていました。

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スケールバーは100μmです。

次の2枚は観察中に水分が蒸発してカバーガラスに押さえられ、細胞が扁平になった状態です。

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珪藻類をたくさん食べているようです。

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フロントニアと同様、細胞表層には無数のトリコシスト(毛胞)が並んでいます。

動画です。

次の動画では、ディセマトストマが糸状藻を食べようとする場面が見られます。なんとか呑み込もうとかなり頑張っていましたが、いかんせん獲物が長過ぎて失敗に終わりました。それにしても、よく伸びる体ですね。



(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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2017年12月 6日 (水)

ハオリワムの一種 (Euchlanis sp.)

これはハオリワムシ属 Euchlanis の一種だと思います。

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スケールバーは0.1mmです。

動画です。

(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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2017年12月 2日 (土)

ドロワムシの一種(Synchaeta ?stylata)

昨年も出しましたが、ドロワムシの一種です。
前回よりも動画が綺麗に撮れたので再登場です。
まずは静止画から。

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スケールバーは0.1mmなので、体長は0.4mm足らずです。

動画です。

途中で緑色の排泄物を出すのが見られます。


(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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2017年12月 1日 (金)

コスルニア属の一種 Cothurnia sp.

透明の殻(ロリカ lorica と呼びます)に収まったツリガネムシの仲間です。
淡水微生物図鑑(月井雄二著)を見るとプラチコラ・ピキシコラ・スリコラ・バジニコラと、同じような形のもが数属紹介されていますが、殻の形や大きさ、蓋がないこと、細胞に柄がなく後端部で直接殻に付着していること、などからコスルニア属 Cothurniaと判断しました。

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細胞が殻の中に引っ込んだところ。

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顔を出して繊毛を拡げたところ。
スケールバーは50μmです(以下同じ)。

同じものの動画です。

シャーレから採ってスライドガラスに載せ、カバーグラスで覆ってからしばらくの間は頻繁に顔を出して繊毛を動かしているのですが、間もなく引っ込んだきりなかなか出てこなくなります。動きを制限しないように水をかなり厚めに保つよう気をつけているのですが、それでも何か環境の変化を感じるんでしょうね。

次は別の細胞を照明法を変えて。

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同じ殻の中に小さな娘細胞が同居しています。

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先端近くに収縮胞がありますが、次の動画ではその消長が見られます。

最後にもう一つ動画を。

ちょっと見えにくいのですが、左側の殻には二つの細胞が入っています。

(2017.11.30・明石公園 桜堀にて採集)

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