スピロストマム属の一種(Spirostomum sp.)
ネジレグチミズケムシという和名の付いた、ゾウリムシやラッパムシと同じ繊毛虫の一種ですが、長さは1mmから1.5mmもあります。これは普通のワムシ類をはるかに上回る大きさで、単細胞とは思えません。
いつもの公園の池で、落ち葉の積もった底のあたりの水を掬うとたくさん入ってきました。
左の丸っこい方が前端、右の裁ち落としたように見える方が後端、だと思います。スケールバーはこの写真のみ500μm、以下はすべて100μmです。
こちらが後端部。内部にソーセージを連ねたように見えているのが大核です。
中央やや左寄りの凹んだように見える部分が細胞口、そこから右へ繊毛列が伸びているのが囲口部と呼ばれる部分で、これが前端まで続いています。和名の「捩れ口」の由来でしょうね。
動画です。
一緒に入ってしまったケンミジンコのノープリウス幼生の突進に驚いて収縮する様子が見られます。
(2017.12.11・明石公園藤見池にて採集)
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