オオタイヨウチュウActinosphaerium
これはタイヨウチュウ(太陽虫)の一種のオオタイヨウチュウ(アクチノスフェリウム Actinosphaerium)です。
タイヨウチュウ類(有軸仮足虫)はアメーバ類(根足虫)とともに肉質虫というグループに含められていましたが、最近の分子レベルの研究によれば両者は系統的にはまったくかけ離れた位置にあることが分かっているそうです。
オオタイヨウチュウは一つの細胞内に多数の核を持つそうですが、どれがその核なのか、この写真で判別できるものなのかどうかも分かりません。放射状に伸びている棘のようなものは有軸仮足(軸足)と呼ばれます。ほとんど動かないように見えますが、これでも繊毛虫や鞭毛虫を捕えて食べるそうです。スケールバーは100μmです。
軸足は低倍率ではきれいな細い針のように見えますが、拡大すると小さな瘤が不規則についています。
これは分裂の途中、あるいは2個の細胞が接合しているところでしょうか。
(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)
| 固定リンク
「淡水プランクトン」カテゴリの記事
- ミズムシ科の一種・幼虫(2019.07.26)
- ブルサリア属の一種(Bursaria sp.)(2019.07.14)
- マルサヤワムシ科プチグラ属の一種(Ptygura sp.)(2019.07.12)
- ラッパムシの一種(Stentor sp.)(2019.06.16)
- イカダケイソウ(Bacillaria sp.)の運動(2019.06.13)
コメント