ボルボックスの一種(Volvox sp.)
ご存知ボルボックスです。
いつも参照している月井雄二著「淡水微生物図鑑」にはVolvox属の3種が掲載されています。その3種の中で群体や細胞の大きさや細胞が球形、細胞間の連絡糸がある、などの特徴から今回撮った種は Volvox aureus という種ではないかと思いますが、他にも該当する種があるかも知れません。
球の表面に並んでいるのが体細胞、群体内部にいくつか見える塊は生殖細胞(ゴニディウム)で、やがてこれが成長して娘群体となり、親群体の外へ飛び出すということです。

個々の細胞には2本の鞭毛が生えていて、群体はその運動で回転しながら移動します。鞭毛は細くて見えにくいのですが、この写真では細胞の中心付近にピントを合わせ、オーバー気味の露出を与えてなんとか見えています。
動画です。
(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)
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