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2018年4月19日 (木)

ヤノイスアブラムシ 幹母

赤い花のついたイスノキの新葉に、ヤノイスアブラムシの新しいゴールができ始めていました。

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まだ僅かな膨らみに過ぎませんが、やがて成長するとこんなふうになります。

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探してみると、まだ閉じていないゴールもあって、アブラムシの幹母が見えています。

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体長は約0.35mm。

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幹母の体の下は陥没し、周囲の組織が盛り上がっています。
こんなに小さな虫が吸汁すtることによって葉の組織に変化が起こり、やがて内部にアブラムシのコロニーを包み込んだ立派な虫こぶが形成されるというのはほんとに不思議です。

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この葉ではたくさんのゴールができつつあって、いくつかはすでに口が閉じています。

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閉じつつあるゴール。こころなしか、中の幹母もやや太っているようです。閉じて間もないゴールはこちらに出しています。
このゴールからは初夏の頃に有翅胎生虫が脱出してきてコナラに移動して繁殖し、秋には有翅産性虫が再びイスノキに戻ってくるはずです。

(2018.04.10・明石公園)

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