« トリコディナの一種 | トップページ | アニソネマ(Anisonema sp.) »

2018年6月 1日 (金)

ホソハネコバチ科の一種・雌雄

アベマキの葉裏で見つけたホソハネコバチ科の一種です。
これと同じ種は過去に2度いずれも6月に(2012.06.052017.06.16)撮影していて、ちょうど今頃が活動期なのでしょう。
これまでは1個体づつしか見つけられなかったのですが、今回は同じアベマキの木で雄らしきものを含め多数の個体が見つかりました。また少し離れた別のアベマキでも複数個体を見かけたので、この植物に何らかの関係を持っているのではないかと想像しています。
ホソハネコバチ科はすべて卵寄生とのことなので、ハチを見つけたアベマキの葉や枝を探してみましたが、寄主になりそうな卵は見つけられませんでした。
唯一、ヒメグンバイの産卵痕が母虫とともにあちこちの葉裏に残っていましたが、以前ナシグンバイの卵に産卵するのを見た別種のホソハネコバチの体長は0.4mm足らずしかなかったことを考えれば、体長約1.3mmのこのハチの寄主になるにはヒメグンバイの卵は小さすぎる気がします。

Img_19692
見つけた個体の多くはこのように体の下に触角をたくしこんだ休息姿勢をとっていましたが、冬ではないので僅かな刺激でもすぐに目を覚まして歩き出したり飛んで行ったりするので、たくさんいた割には満足な写真はあまり撮れませんでした。

Img_19242
これは別の葉にいた個体です。

Img_19442
これもまた別個体。

Img_19792
これも別の雌ですが、顔面上部を水平に走る溝が見えます。

Img_19952
これは同種の雄と思われます。体長は雌とほぼ同じですが、その体長を超える糸状の触角を持ち、翅も雌より長いようです。

Img_2000
別個体です。

(2018.05.25・明石公園)

|

« トリコディナの一種 | トップページ | アニソネマ(Anisonema sp.) »

膜翅目」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ホソハネコバチ科の一種・雌雄:

« トリコディナの一種 | トップページ | アニソネマ(Anisonema sp.) »