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2018年11月の27件の記事

2018年11月30日 (金)

クロオオアリ

ウバメガシの幹から樹液が染み出していて、クロオオアリが集まっていました。
さすがにこの季節になると樹液に集まる虫も少なくなるようで、他にはオオスズメバチが何度か飛んできたくらいでした。

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(2018.11.27・明石公園)

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2018年11月29日 (木)

クロハススジハマダラミバエ Anomoia permunda

伐採木の上を歩き廻っていたミバエです。
一見してハススジハマダラミバエ(Anomoia)の仲間ですが、この属には翅の斑紋がよく似た種がいくつも存在します。過去にもクチジロハススジハマダラミバエ A.leucochila?オスグロハススジハマダラミバエ A.?okinawaensis、そして未記載種らしきもの、を掲載していますが、今回の種は当ブログ初登場のクロハススジハマダラミバエ(ワモンハマダラミバエ) A.permunda だと思います。
よく乾いた幹の表面には餌になりそうなものは何も無いように見えますが、時々立ち止まっては口器を押しつけていました。体長は約4.5mmです。

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(2018.11.27・明石公園)

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2018年11月28日 (水)

マクラギヤスデ?の幼体

この秋の台風で落ちたらしい枝を裏返すと、白いヤスデの子どもが見つかりました。おそらくマクラギヤスデだと思います。体節は10個くらい、体長は約1.9mmです。

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久しぶりの虫撮りだというのに、カメラの感度を上げたままにしていたことに帰宅してから気付きがっかりです。

(2018.11.27・明石公園)

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2018年11月26日 (月)

カラムシ目の一種(?Tintinnidae)

以前掲載したビンガタカラムシ(Favella sp.)やスナカラムシ?(?Tintinnopsis sp.)と同じくカラムシ目(有鐘目)の繊毛虫です。殻は細長く透明で、砂粒などの付着物はありません。また殻の口の部分はラッパ状に広がり、後部は細くなっていますが、残念ながらゴミに隠れて後端部がよく見えません。
いつもの日本海洋プランクトン図鑑で調べるとこのような特徴に該当するのはTintinnidae(チンチヌス科)なのですが、これで当たっているかどうか分かりません。
後端部にくっついたゴミから分離しようとカバーガラスをつついたり、横から水を足したりしてみたのですが離れてくれませんでした。

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動画です。

(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月25日 (日)

サシバゴカイの一種(?Typhlosclex sp.)

体長1.5mmほどのゴカイの仲間です。シャーレの海水の中では盛んに体をくねらせていました。
おそらくサシバゴカイ目で、保育社の日本海洋プランクトン図鑑に掲載されているヤムシゴカイ科のTyphlosclex mülleri という種に似ています。そこでTyphlosclex で画像検索をかけるとよく似た画像がいくつか出てきました。同種ではなくても属はこれで合っているのではないかと思います。幼生と呼べる段階なのかどうか分かりませんが、多分まだ成体ではないのでしょう。

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動画です。

(2018.11.08・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月24日 (土)

ウキヅノガイの一種の幼生

ウキヅノガイは人気者のクリオネ(ハダカカメガイ)と同じ翼足類と呼ばれるグループに属する軟体動物で、以前掲載したクチキレウキガイもこれに近縁です。もっとも翼足類と言う分類群は現在では使われていないそうですが、近い仲間であることには間違いありません。
このウキヅノガイの成体は8年前の記事に動画だけ出していますが、今回は幼生で、成体のように肢を文字通り翼のようにはばたかせるのではなく、その周囲に生えた繊毛の運動で泳いでいました。

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画面中央の楕円形の袋のようなものが胃でしょうか。

動画です。



(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月23日 (金)

不明幼生?

海で採集したプランクトンですが、いまのところ何の類なのか見当がつきません。何かの幼生だろうと考えているのですが、違うかもしれません。形は少しひしゃげた帽子に似ていて、体表に生えた繊毛の運動で泳いでいるようです。

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全体の形は次の動画の方が良く分かります。


(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月21日 (水)

ディプロプサリス属?の一種(渦鞭毛藻類)

引き続き渦鞭毛藻類です。細胞の形は前2種に比べるとかなり扁平で、譬えるならハンバーガーか三笠饅頭でしょうか。ディプロプサリス属 Diplopsalis ではないかと思いますが、自信はありません。前2種と同様、2本の鞭毛の運動でくるくる回転しながら泳いでいました。

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すべて同一細胞です。

動画です。

(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月20日 (火)

ゴニオラックス属の一種(渦鞭毛藻類)

昨日のプロトペリディニウムと同じ渦鞭毛藻の一種で、これはゴニオラックス属 Gonyaulax の一種だと思います。この属では Gonyaulax polygramma という種がよく知られているようで、ネット上でも多数の画像が見られます。下の写真もこの種かも知れません。大規模な赤潮の原因となる種で、またヤコウチュウのように発光するそうです。スジメヨロイオビムシと言う和名がつけられています。

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動画です。



(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月19日 (月)

プロトペリディニウム属の一種(渦鞭毛藻類)

「日本の海産プランクトン図鑑」(岩国市立ミクロ生物館監修)ではこのProtoperidiniumにスケオビムシ属という新称があてられています。葉緑体がなく透明感があることがその名の由来でしょう。渦鞭毛藻類はその多くが赤潮の原因になることで知られていますが、このスケオビムシ属は単独で赤潮を形成したという報告はなく、無害とされているとのことです。

Protoperidinium_sp
くるくると回転しながら泳いでいるのを撮影したもので、すべて同じ細胞です。
左下のカットで長い縦鞭毛が、その隣のカットでは赤道部を巡る横溝に沿う横鞭毛がどうにか見えています。

次の動画は上の写真とは別のやや小型の細胞ですが、同種だと思います。

(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月18日 (日)

ウズムシ類のミュラー幼生

引き続き海の幼生プランクトンです。
昨日のピリディウムに似ていますが、これはウズムシ類のミュラー幼生 Müller's larva だと思います。海産のウズムシの仲間と思われるものはこちらこちらに掲載していますが、今回撮影した幼生がどのような姿の成体になるのかは見当がつきません。
ピリディウムと同様に立体的で厚みのある体をしているので全体像が掴めるような写真がなかなか撮れませんが、最後の動画でおおよその体型は分かっていただけると思います。

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同じ個体を撮った4カットを合成しています。下もすべて同一個体です。

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体から突き出している鰭のようなものは腕と呼ばれているようですが、全部で八つあるそうです。体表に無数の繊毛が生えていて、その運動で活発に泳ぎます。

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頭端(右側)から長い毛束が伸びています。後端にも同様の毛束があるはずですが、確認できる写真が撮れませんでした。

動画です。動きを追いきれなくて見苦しい部分もありますがご勘弁ください。



(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月17日 (土)

ヒモムシ類のピリディウム幼生

このブログでは何度も登場している(2013.02.11/2013.07.08/2018.02.17)ヒモムシ類のピリディウム幼生 Pilidium lava です。過去に掲載したものと見比べると、それぞれ形や大きさに違いがあって、すべて別種なのかそれとも同じ種も含まれているのか、今のところ判断がつきません。
非常に面白い形をした生き物なので、自由に泳がせていろいろな角度から見られるようにカバーガラスとスライドガラスの間を1mm弱開けているのですが、その分動きも活発になるので追いかけながら撮影するのは結構大変です。

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ピントの浅い写真を数枚並べただけでは全体の形を想像しづらいのですが、次の動画をご覧いただくと少しは分かりやすくなると思います。

(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

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2018年11月16日 (金)

不明プランクトン・つづき

昨日に続き、同じ場所で採集した正体不明の微生物です。
大小の球を詰め込んだ透明の袋が動いているような感じで、昨日掲載したものに似ていなくもありませんが、動きはもう少し落ち着いています。
動画を見ていると一瞬鞭毛らしきものが見えるような気もしますが、確かではありません。

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動画です。



(2018.10.05・明石公園 桜堀にて採集)

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2018年11月15日 (木)

不明プランクトン

数本の鞭毛を打ち振って盛んに運動していた微生物です。
大きさは15µmくらいで無色、細胞内は液胞と言うか顆粒と言うか、丸い粒々で満たされています。先日買ってきた「プランクトンハンドブック・淡水編」に出ているツクバモナス属(
Tsukubamonas、所属門不明)に似ているような気がしますがそちらは鞭毛が2本、こちらは少なくとも4~5本以上はありそうです。今のところ他には似たものを見つけられませんが、とりあえずこんなものがいたという報告です。

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動画です。



(2018.10.05・明石公園 桜堀にて採集

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2018年11月13日 (火)

マツヘリカメムシ

ある日帰宅すると、ポリ袋に監禁されたこのカメムシが待っていました。家の中を歩いていたのを家人が捕獲しておいてくれたものです。袋の中を覗けばまだ見たことのなかったマツヘリカメムシに間違いありません。いつぞやのアカギカメムシ以来の快挙でした。
マツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis は北米原産の外来種で、国内では2008年に東京で初めて記録されていますが、兵庫県では2015年に神戸大学構内で見つかったのが初記録のようです。
さて折角の見つけものですからちゃんと撮影してから逃がしてやることにしたのですが、普段家の中で生きた虫を撮ることはまずないのでどうにも勝手が違います。適当な背景も思い浮かばず、とりあえずインクジェット紙の裏に載せていつもの虫カメラで撮影しました。ひたすら紙の上を歩き回って止まらないので根負けし、満足なカットも撮れないまま窓の外に逃がしてやりましたが、そのうち自然状態で見られる機会もあるでしょう。松の木には普段の虫探しでもあまり注意を払ってきませんでしたが、これからは気をつけないといけません。

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(2018.11.04・神戸市垂水区)

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2018年11月12日 (月)

クロオビケブカアブラムシとキイロシリアゲアリ

お決まりのアリとアブラムシです。
アラカシの葉裏でクロオビケブカアブラムシが繁殖していて、そこに甘露を求めてキイロシリアゲアリが集まっていました。どちらもこのブログでは再三ご登場願っていますが、何しろこのところどこへ行っても虫が少なく、こんなものしか見つかりません。

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右上にピンボケでヒラタアブの幼虫が写っています。

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アブラムシを食べていますが、アリは知らん顔。

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無翅成虫と幼虫たち。

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こちらは脱皮中。

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近くの別の木では有翅成虫もたくさんいました。

(2018.11.02・明石公園)

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2018年11月11日 (日)

アヤヒゲナガトビムシ?

* 2018.11.12・記事とタイトル修正 * 

当初アヤトビムシ科の一種としていましたが、BABAさんから模様がアヤヒゲナガトビムシ Salina speciosa (オウギトビムシ科)に似ていると教えていただきました。検索してみるとお馴染みのBABAさんそらさんそよ風さんのところをはじめ多数の画像が出てきて、確かによく似ています。ただ下の写真では脚に暗色部が無いことなど違いも認められるので、ひとまず疑問符付きでアヤヒゲナガトビムシとしておきます。オウギトビムシ科であることは間違いなさそうです。

同じようなタイトルの記事を何度も出していますが、体にこんな模様のあるアヤトビムシは初めてだと思います。

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アカメガシワの葉裏にいました。片方の触角が切れています。

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体長は約1.8mm。

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同じ葉にいました。体長約1.4mmで、色は薄いですがさきの個体と同じパターンの模様が見えます。同じ種の幼虫だと思います。

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同じ個体の顔。

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こちらも同じ葉にいた幼虫で、体長約0.7mm。

(2018.11.02・明石公園)

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2018年11月10日 (土)

コクゾウホソバチ?(Theocolax ?elegans)

イヌビワの葉裏にコバチらしき虫の影が見えたので、どうせまたお馴染みさんだろうと思いながらルーペで覗いてみると、一見してはじめての種だと分かりました。
画像を調べてみると前胸背の形がコガネコバチ科のようなのでその線でネット画像を探してみたところ、こちらのような標本写真が見つかりました。インドの農作物病害虫の生物防除に関するサイトですが、写真を見る限りかなり良く似ています。
この Theocolax elegans はコクゾウホソバチという和名がつけられていて、農研機構のサイトで「貯穀害虫・天敵図鑑」というページに紹介されていました。そこではこの種は世界中に分布していて、穀類内を加害する甲虫類やシバンムシ類の幼虫、蛹に外部寄生すると説明されています。
ただ今回撮った個体を同種とするには気になる点もあって、まずインドの標本写真に比べると頭部の、複眼より前の部分がより長いように見えます。また同じ記事で触角の節数が雌で8、雄で9とされていますが、下の頭部拡大写真では(少々不鮮明ですが)10個あるように見えます。ということで、とりあえず種名には疑問符をつけておきます。

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体長は約1.8mm。なかなか優美なプロポーションです。

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歩き回ってなかなかピントが合いません。

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触角は10節に見えますが、先端あたりがちょっと微妙です。

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これまでコバチ類では見たことのない形の頭部。

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前胸背がいかにもコガネコバチ科に見えます。

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前翅から黒い毛束が生えています。以前掲載して上條先生からHeydenia属に似てるかも?とコメントをいただいたものにもこのような毛束がありました。
 

(2018.11.02・明石公園)

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2018年11月 9日 (金)

イヌビワオナガコバチ

イヌビワの枝に沢山実がついているので探してみると1匹だけ、久しぶりにイヌビワオナガコバチが見つかりました。

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産卵中でもなさそうなので顔のアップでもと撮影を始めると、

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やおらお尻を持ち上げて産卵管鞘を引き寄せ、

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後脚でしごいていました。

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普通は産卵の後、実から引っ張り出した細い産卵管を再び鞘に納めるためにこんなふうに後脚でしごく動作をしますが(こちらの最後のカット)、この場合はただのお手入れだったようです。

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その後しばらく実の周囲を歩き回っていましたが、こちらが見ている間に産卵行動を始めることはありませんでした。

(2018.11.02・明石公園)

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2018年11月 8日 (木)

ミミズク

ツバキの幹に、ミミズクが止まっていました。
街中の公園では滅多に姿を見ないものなので、逃げられないようにと慎重に近づき、数枚撮影しましたがどうも様子がおかしい。体色が妙に黒ずんでいる上に正面からレンズが迫っても微動だにしません。これはてっきり死んでいるな、と思って指先でちょっと触ってみると、ぴょんと跳ねて足元の落ち葉の間に紛れ込んでしまいました。何年虫撮りをしていても、未だにこんな間の抜けたミスをよくやります。

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ところで、この個体はトレードマークの胸部背面の突起がわりと小さめです。こちらこちらと比べてみるとよく分かりますが、この種は雌の方が大柄で、突起も大きくなるそうなので、これは多分雄なんでしょうね。

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(2018.11.02・明石公園)

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2018年11月 7日 (水)

ヒロヘリアオイラガ?の卵塊

まだ越冬昆虫を探す時期でもないんですが、ヤツデを見るとつい葉の裏を覗いてみたくなります。で、この日見つけたのがこんな卵。

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こんな薄っぺらな卵を確か以前にBABAさんのところで見たはずだと思って探してみると、ありました。カキの葉の裏に産み付けられたイラガの卵塊です。ただしよく似ているものの、1個の卵の大きさはこちらの方が小さく(約1.1×0.8mm)、また表面の網目模様も大まかです。それにこの公園ではまだイラガの幼虫も繭も見たことが無いので、その仲間でこの場所に多いヒロヘリアオイラガの卵ではないかと考えました。
その線でネット上の画像を探してみると、よく似たものがいくつか出てきます。またこの種がヤツデにつくというのは聞いたことがありませんでしたが、「みんなで作る日本産が類図鑑V2」に実際にヤツデを食う幼虫の写真も紹介されていたので、多分これで合っているのではないかと思います。

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赤い点は目でしょうか。

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光を透過させてみるとそれぞれの卵に一対の黒点が見えます。ただ孵化前の幼虫の眼と考えるには間隔が開きすぎているような気もします。

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ほんとに平べったい形です。

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表面にはきれいな網目模様。その後同じ場所に行く機会がまだ無く、今頃は孵化した幼虫が葉を食い荒らしているところでしょうが、今後ヤツデの葉をめくる際は気をつけないといけませんね。

(2018.10.26・学が丘北公園)

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2018年11月 6日 (火)

アカイボトビムシ(Lobella sp.)

朽ち木の樹皮の下で見つけたアカイボトビムシの一種(Lobella sp.)です。

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体長1.5mmほどしかありませんが黒っぽく湿った朽ち木の上でこの赤い点はよく目立ち、またかと思いながらもついその場にしゃがみこんで撮り始めてしまいます。

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単眼が3つあるように見えます。

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別個体です。1個は後ろ向きですが、やはり単眼らしき黒点は3個あります。

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もっと解像するするレンズが欲しいですね。

(2018.10.26・学が丘北公園)

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2018年11月 5日 (月)

ハリブトシリアゲアリ ~戦いすんで・・・~

木杭の天辺で絡み合った2匹のハリブトシリアゲアリ。違うコロニーの構成員の間の争いの果てでしょうか。小さい方はすでに絶命しているらしく、6本の脚もすべて失っています。それでも相手の触角にしっかりと齧りついていて、大きい方はそれを振り落とすことが出来ないでいるようです。この状態では巣に帰ることもできないでしょう。アリの世界は厳しいですね。
ところで、敵の触角に噛みつくというのはアリ同士の争いでは必殺技なんでしょうか(こちらこちら)。

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(2018.10.26・学が丘北公園)

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2018年11月 4日 (日)

ヒメオビヤスデ科の一種(改題)

* 2019.08.16・追記とタイトル変更

BITTZUさんから再度コメントをいただき、改めて見るとヒメオビヤスデ科(Opisotretidae )であると教えていただきました。詳しくは下のコメントをご覧ください。タイトルを修正しておきます。

* 2019.03.07・追記とタイトル変更 *

当初所属の見当が全くつかず「ヤスデの一種・幼体?」としていましたが、BITTZUさんから「多分エリヤスデ属、ヒメヨロイヤスデに良く似ています。」と教えていただきました。詳しくはコメントをご覧ください。タイトルも変更しました。

昨日の記事と同じく、朽ち木の樹皮の下にいたヤスデの一種です。
ほとんど色がついていないので幼体ではないかと思いますが、よく分かりません。
背面に棘状の細かい時が並んでいます。体長は約3.6mmです。

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(2018.10.26・学が丘北公園)

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2018年11月 3日 (土)

双翅目幼虫

朽ち木の樹皮の下から出てきた幼虫です。いわゆる蛆虫で、ハエの仲間には間違いありませんが種類の見当はつきません。

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体長は約5.5mm。

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頭部の左右から突き出した耳のようなものは何の器官でしょうか。

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お尻には一対の後気門が開いています。

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後気門から太い気管が延びているのが透けて見えます。

(2018.10.26・学が丘北公園)

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2018年11月 2日 (金)

ツシマキノコカスミカメ?

公園内に積み上げられた伐採木の樹皮の下にいました。
撮影時には頭部の形や生息場所から考えて当然ハナカメムシ類だと思っていたのですが、後で写真を確認すると単眼が見当たらず、どうやらカスミカメムシのようです。そこでこの科が多数掲載されている日本原色カメムシ図鑑.・第2巻を調べてみると、ツシマキノコカスミカメ Fulvius dimidiatus という種によく当てはまります。
2001年発行の図鑑の説明によると、和名が示す通りこの種は国内では対馬にだけ分布するとされていますが、ネットで検索してみると関東でも発見されているようです。他の地域の情報は見つかりませんでしたが、ここ兵庫県にいても不思議ではないでしょう。
やはりネット情報によれば学名も Fulvius nozawai Yasunaga & Wolski, 2017 に変わっているようです。

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図鑑には体長3.3mmとされていますが、この個体はやや大きく約4mmです。

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同じ個体です。

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同じ場所にいた別個体ですが、体長はほぼ同じです。

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最初のもこの個体も腹部が膨れていて、雌ではないかと思います。

(2018.10.26・学が丘北公園)


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2018年11月 1日 (木)

クサカゲロウの一種の幼虫

クサカゲロウの幼虫は被写体としてはとても面白いんですが、未だに種の見分け方がよく分かりません。頭部の模様に違いがあるようですが、それもよく似ているものも多いようです。
今回はクサギの葉裏にいた体長(大顎の先まで)5mm足らずのクサカゲロウ類幼虫です。捕食中でもなければ見かけても撮らずに済ませることが多いのですが、この日は他の虫も少なく、しばらく追いかけました。

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(2018.10.22・明石公園)


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