クロオオアリ
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
伐採木の上を歩き廻っていたミバエです。
一見してハススジハマダラミバエ(Anomoia)の仲間ですが、この属には翅の斑紋がよく似た種がいくつも存在します。過去にもクチジロハススジハマダラミバエ A.leucochila、?オスグロハススジハマダラミバエ A.?okinawaensis、そして未記載種らしきもの、を掲載していますが、今回の種は当ブログ初登場のクロハススジハマダラミバエ(ワモンハマダラミバエ) A.permunda だと思います。
よく乾いた幹の表面には餌になりそうなものは何も無いように見えますが、時々立ち止まっては口器を押しつけていました。体長は約4.5mmです。
(2018.11.27・明石公園)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
以前掲載したビンガタカラムシ(Favella sp.)やスナカラムシ?(?Tintinnopsis sp.)と同じくカラムシ目(有鐘目)の繊毛虫です。殻は細長く透明で、砂粒などの付着物はありません。また殻の口の部分はラッパ状に広がり、後部は細くなっていますが、残念ながらゴミに隠れて後端部がよく見えません。
いつもの日本海洋プランクトン図鑑で調べるとこのような特徴に該当するのはTintinnidae(チンチヌス科)なのですが、これで当たっているかどうか分かりません。
後端部にくっついたゴミから分離しようとカバーガラスをつついたり、横から水を足したりしてみたのですが離れてくれませんでした。
(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「日本の海産プランクトン図鑑」(岩国市立ミクロ生物館監修)ではこのProtoperidiniumにスケオビムシ属という新称があてられています。葉緑体がなく透明感があることがその名の由来でしょう。渦鞭毛藻類はその多くが赤潮の原因になることで知られていますが、このスケオビムシ属は単独で赤潮を形成したという報告はなく、無害とされているとのことです。
くるくると回転しながら泳いでいるのを撮影したもので、すべて同じ細胞です。
左下のカットで長い縦鞭毛が、その隣のカットでは赤道部を巡る横溝に沿う横鞭毛がどうにか見えています。
次の動画は上の写真とは別のやや小型の細胞ですが、同種だと思います。
(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
引き続き海の幼生プランクトンです。
昨日のピリディウムに似ていますが、これはウズムシ類のミュラー幼生 Müller's larva だと思います。海産のウズムシの仲間と思われるものはこちらやこちらに掲載していますが、今回撮影した幼生がどのような姿の成体になるのかは見当がつきません。
ピリディウムと同様に立体的で厚みのある体をしているので全体像が掴めるような写真がなかなか撮れませんが、最後の動画でおおよその体型は分かっていただけると思います。
同じ個体を撮った4カットを合成しています。下もすべて同一個体です。
体から突き出している鰭のようなものは腕と呼ばれているようですが、全部で八つあるそうです。体表に無数の繊毛が生えていて、その運動で活発に泳ぎます。
頭端(右側)から長い毛束が伸びています。後端にも同様の毛束があるはずですが、確認できる写真が撮れませんでした。
動画です。動きを追いきれなくて見苦しい部分もありますがご勘弁ください。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
このブログでは何度も登場している(2013.02.11/2013.07.08/2018.02.17)ヒモムシ類のピリディウム幼生 Pilidium lava です。過去に掲載したものと見比べると、それぞれ形や大きさに違いがあって、すべて別種なのかそれとも同じ種も含まれているのか、今のところ判断がつきません。
非常に面白い形をした生き物なので、自由に泳がせていろいろな角度から見られるようにカバーガラスとスライドガラスの間を1mm弱開けているのですが、その分動きも活発になるので追いかけながら撮影するのは結構大変です。
ピントの浅い写真を数枚並べただけでは全体の形を想像しづらいのですが、次の動画をご覧いただくと少しは分かりやすくなると思います。
(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
昨日に続き、同じ場所で採集した正体不明の微生物です。
大小の球を詰め込んだ透明の袋が動いているような感じで、昨日掲載したものに似ていなくもありませんが、動きはもう少し落ち着いています。
動画を見ていると一瞬鞭毛らしきものが見えるような気もしますが、確かではありません。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
ある日帰宅すると、ポリ袋に監禁されたこのカメムシが待っていました。家の中を歩いていたのを家人が捕獲しておいてくれたものです。袋の中を覗けばまだ見たことのなかったマツヘリカメムシに間違いありません。いつぞやのアカギカメムシ以来の快挙でした。
マツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis は北米原産の外来種で、国内では2008年に東京で初めて記録されていますが、兵庫県では2015年に神戸大学構内で見つかったのが初記録のようです。
さて折角の見つけものですからちゃんと撮影してから逃がしてやることにしたのですが、普段家の中で生きた虫を撮ることはまずないのでどうにも勝手が違います。適当な背景も思い浮かばず、とりあえずインクジェット紙の裏に載せていつもの虫カメラで撮影しました。ひたすら紙の上を歩き回って止まらないので根負けし、満足なカットも撮れないまま窓の外に逃がしてやりましたが、そのうち自然状態で見られる機会もあるでしょう。松の木には普段の虫探しでもあまり注意を払ってきませんでしたが、これからは気をつけないといけません。
(2018.11.04・神戸市垂水区)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
* 2018.11.12・記事とタイトル修正 *
当初アヤトビムシ科の一種としていましたが、BABAさんから模様がアヤヒゲナガトビムシ Salina speciosa (オウギトビムシ科)に似ていると教えていただきました。検索してみるとお馴染みのBABAさんやそらさん、そよ風さんのところをはじめ多数の画像が出てきて、確かによく似ています。ただ下の写真では脚に暗色部が無いことなど違いも認められるので、ひとまず疑問符付きでアヤヒゲナガトビムシとしておきます。オウギトビムシ科であることは間違いなさそうです。
同じようなタイトルの記事を何度も出していますが、体にこんな模様のあるアヤトビムシは初めてだと思います。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
イヌビワの葉裏にコバチらしき虫の影が見えたので、どうせまたお馴染みさんだろうと思いながらルーペで覗いてみると、一見してはじめての種だと分かりました。
画像を調べてみると前胸背の形がコガネコバチ科のようなのでその線でネット画像を探してみたところ、こちらのような標本写真が見つかりました。インドの農作物病害虫の生物防除に関するサイトですが、写真を見る限りかなり良く似ています。
この Theocolax elegans はコクゾウホソバチという和名がつけられていて、農研機構のサイトで「貯穀害虫・天敵図鑑」というページに紹介されていました。そこではこの種は世界中に分布していて、穀類内を加害する甲虫類やシバンムシ類の幼虫、蛹に外部寄生すると説明されています。
ただ今回撮った個体を同種とするには気になる点もあって、まずインドの標本写真に比べると頭部の、複眼より前の部分がより長いように見えます。また同じ記事で触角の節数が雌で8、雄で9とされていますが、下の頭部拡大写真では(少々不鮮明ですが)10個あるように見えます。ということで、とりあえず種名には疑問符をつけておきます。
前翅から黒い毛束が生えています。以前掲載して上條先生からHeydenia属に似てるかも?とコメントをいただいたものにもこのような毛束がありました。
(2018.11.02・明石公園)
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
イヌビワの枝に沢山実がついているので探してみると1匹だけ、久しぶりにイヌビワオナガコバチが見つかりました。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
ツバキの幹に、ミミズクが止まっていました。
街中の公園では滅多に姿を見ないものなので、逃げられないようにと慎重に近づき、数枚撮影しましたがどうも様子がおかしい。体色が妙に黒ずんでいる上に正面からレンズが迫っても微動だにしません。これはてっきり死んでいるな、と思って指先でちょっと触ってみると、ぴょんと跳ねて足元の落ち葉の間に紛れ込んでしまいました。何年虫撮りをしていても、未だにこんな間の抜けたミスをよくやります。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
まだ越冬昆虫を探す時期でもないんですが、ヤツデを見るとつい葉の裏を覗いてみたくなります。で、この日見つけたのがこんな卵。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
* 2019.08.16・追記とタイトル変更
BITTZUさんから再度コメントをいただき、改めて見るとヒメオビヤスデ科(Opisotretidae )であると教えていただきました。詳しくは下のコメントをご覧ください。タイトルを修正しておきます。
* 2019.03.07・追記とタイトル変更 *
当初所属の見当が全くつかず「ヤスデの一種・幼体?」としていましたが、BITTZUさんから「多分エリヤスデ属、ヒメヨロイヤスデに良く似ています。」と教えていただきました。詳しくはコメントをご覧ください。タイトルも変更しました。
昨日の記事と同じく、朽ち木の樹皮の下にいたヤスデの一種です。
ほとんど色がついていないので幼体ではないかと思いますが、よく分かりません。
背面に棘状の細かい時が並んでいます。体長は約3.6mmです。
| 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)
公園内に積み上げられた伐採木の樹皮の下にいました。
撮影時には頭部の形や生息場所から考えて当然ハナカメムシ類だと思っていたのですが、後で写真を確認すると単眼が見当たらず、どうやらカスミカメムシのようです。そこでこの科が多数掲載されている日本原色カメムシ図鑑.・第2巻を調べてみると、ツシマキノコカスミカメ Fulvius dimidiatus という種によく当てはまります。
2001年発行の図鑑の説明によると、和名が示す通りこの種は国内では対馬にだけ分布するとされていますが、ネットで検索してみると関東でも発見されているようです。他の地域の情報は見つかりませんでしたが、ここ兵庫県にいても不思議ではないでしょう。
やはりネット情報によれば学名も Fulvius nozawai Yasunaga & Wolski, 2017 に変わっているようです。
図鑑には体長3.3mmとされていますが、この個体はやや大きく約4mmです。
最初のもこの個体も腹部が膨れていて、雌ではないかと思います。
(2018.10.26・学が丘北公園)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント