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2019年1月 6日 (日)

ワムシを呑み込むディレプタス属の一種

これはディレプタス属 Dileptus の一種だと思います。細胞の前端部が象の鼻のように長く伸びた大型の繊毛虫ですが、今回見つけたものは特に大きく、体を伸ばすと1mmほどにもなります。

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ここで動画を1本。

撮影中に水分が蒸発して少なくなり、カバーガラスに押えられてかなり扁平になっています。

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細胞の前端部です。よく動く象の鼻のような部分(proboscis)の基部に細胞口が開いています。

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こちらが後端部。珪藻を食べたようです。

しばらく撮影を続けていましたが、ちょっと目を離している間にこんなことになっていました。

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一緒に入ってきていたハネウデワムシにかぶりついています。

慌てて1枚撮ってから動画に切り替えました。

あれよあれよと言う間に呑み込まれてしまいました。まるでウワバミです。

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こんな大きな獲物を消化できるんでしょうか。

(2018.12.29・明石公園 桜堀にて採集)

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コメント

こんにちは、動画拝見しました。ディレプタスはすごいですね。ワムシをひと飲みはすごい。細胞が動いていますね。池のどこに潜んでいるのでしょうか。桜堀は、水深何メートルなのですか。ゾウミジンコの写真もありましたが、明石公園には何でも生息しているのですね。

投稿: 顕微鏡道楽 | 2019年1月 7日 (月) 13時16分

顕微鏡道楽さん、こんばんは。
これまで大型のクチサケミズケムシなどでは体内にワムシの残骸らしきものを持っているのを見たことはありますが、実際に呑み込む場面に遭遇したのは初めてで、ちょっと興奮しました。
桜堀の水深は調べたことがないのですが、そんなに大きな堀ではないのでたいして深くはないと思います。それでも明石城の堀ですからおそらくかなり古いもので、その分色々な微生物がいるのかも知れませんね。

投稿: おちゃたてむし | 2019年1月 7日 (月) 20時53分

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