クスベニヒラタカスミカメの幼虫
クスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomi は近年近畿を中心に急速に分布を拡げつつある外来カメムシです。私自身は昨年の夏、台風通過後に自宅窓ガラスにとまっている成虫を見たのが初めてでしたが、寄主植物上での自然な状態はまだ見ていませんでした。
特にそよ風さんやBABAさんのサイトでも紹介されていた特異な姿の幼虫は是非撮影したいと思っていたところ、今回ようやく見つけることが出来ました。
体長約3mmの幼虫です。
クスノキのひこばえの葉裏で見つけましたが、気温の高い日で葉を裏返すとすぐに歩き始め、なかなかシャッターチャンスを掴めません。それでも何個体も根気よく追い回しているとたまに立ち止まって吸汁を始める者もいて、どうにか撮影することが出来ました。それにしても、ほんとに妙な姿です。
同齢と思われる別個体。葉裏から吸汁しながら腹部をゆっくり左右に動かしていました。
触角の膨らんだ部分には、よく見ると透明なところがあります。ヤニサシガメなどと同じく、全身が透明な液体に覆われているようです。原料はやはり自分の排泄物でしょうか。
(1~3枚目:2019.05.22・舞子墓園/4~6枚目:2019.05.24・学が丘北公園)
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