ツリガネムシの分裂
細胞分裂途上のツリガネムシ vorticella sp.ですが、見つけた時にはすでに最終段階に入っていました。
二つに割れた右側の細胞には口周部の繊毛環の他に柄に近い方にも繊毛環が生じています。これは分裂後の遊泳のためのものだそうです。この娘細胞は形が徐々に細長くなるとともに遊泳用の繊毛の動きが活発になり、最後に柄を離れて泳ぎ出ます。この状態を遊泳幼生と呼ぶそうです。やがて適当な場所を見つけて定着し、一人前のツリガネムシになるのだと思います。
(2019.05.11・明石公園 剛の池にて採集)
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