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2019年6月13日 (木)

オオクロヒョウタンカスミカメ?(Pilophorus ?niger)

アブラムシのついたトベラの枝で、甘露目当てのアリが走り回っているのを眺めていると、すぐ近くの葉裏でこの黒いカメムシがじっとしているのが目に入りました。
撮影のために枝を持つと案の定あちこち逃げ回り、それでも何とか追い詰めて数枚撮ることが出来ました。ヒョウタンカスミカメの仲間ですが大型で、全身ほぼ真っ黒、初めて見る種です。
日本原色カメムシ図鑑・第2巻にあたってみるとオオクロヒョウタンカスミカメ Pilophorus niger で間違いなさそうに思えるのですが、農研機構の日本産ヒョウタンカスミカメ族の図説検索の検索表ではこの種に辿りつけませんでした。「後方の銀白色鱗毛列より後方の半翅鞘革質部は『全体に光沢がある』か 『外半部のみ光沢がある 』」という項目で、写真を見る限り「全体に光沢がある」ように思うのですが、そちらを選ぶとこの種は除外されてしまうのです。
写真では反射の具合などによりかなり印象が違ってくるものなので、タイトルにはとりあえず疑問符付きでこの種名を入れておきます。

_6050916
白い斑紋以外全身ほぼ真っ黒です。

_6050931
残念なことに左後脚が失われています。

_6050934
体長は約4.3mm。

_60509202
近くにいた幼虫。
因みに当ブログではこれまでにホソミツボシクロツヤの4種のヒョウタンカスミカメ属を掲載しています。

(2019.06.05・舞子墓園)

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