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2019年7月の31件の記事

2019年7月28日 (日)

ホシヒメヨコバイ

だいぶ前からこのブログで使用できるディスク容量が残り少なくなっていることは分っていたのですが、まあ今年一杯くらいは持つだろうと呑気に構えていました。それが今朝しばらくぶりにチェックするとなんと残量が0.27MB(!)。とりあえず、過去2年分ほどの画像データから間違って2重にアップロードしているものを探し出して削除するという姑息な作業をやってみた結果なんとか5MBほどを確保できたのですが、全て探し出してもせいぜい15MB捻出できれば良い方でしょう。と言うわけで、これからどうするか決めるまでの間、あまり更新が出来なくなりそうです。このところネタ不足に悩んでいるのでちょうど良いという気もしているのですが。
写真はヌルデの裏で交尾していたホシヒメヨコバイ。上のような事情なので1枚だけにしておきます。

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(2019.07.25・舞子墓園)

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2019年7月27日 (土)

モチノキタネオナガコバチ

この日、イヌビワの葉の上で1匹のモチノキタネオナガコバチ Macrodasyceras hirstum の雌を見かけました。そう言えばちょうどこのハチの羽化が始まっている頃だと気が付いて、以前に多数の雌雄を見たモチノキを見に行くと、いました。

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沢山の実をつけたモチノキのあちこちで雄たちが集まって雌の出てくるのを待っています。

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すでに雌の脱出口の開いた実の上の雄は興奮状態で、しきりに翅をはばたかせながら駆け回り、時々立ち止まっては穴を覗き込んでいます。このあたりの行動はニッポンオナガコバチイスノキモンオナガコバチと変わりがありません。

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周囲にはライバルも数匹いて穴の前の特等席を狙っています。

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こちらではまだ脱出口が開いていませんが、実の表面が円く変色していて、表皮のすぐ下まで掘り進んだ雌が穴を貫通させるタイミングを計っているのだろうと思います。1匹の雄が根気強く待機していますが、この段階ではまだ大騒ぎはしないようです。

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ニッポンオナガコバチと同様、雄の中には褐色の部分の多い体色をした個体もいます。

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かなり粘りましたが雌の誕生の瞬間はついに見られず。しかし脱出を終えた雌ははあちこちにいて、雄に捕まっているものもいました。

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交尾です。

手持ち撮影で見苦しい映像ですが、雄たちの動画も撮ってみました。

実の周囲を頻繁に駆け回るのは、やはりライバル雄を遠ざけておくためでしょうか。

(2019.07.24・明石公園)

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2019年7月26日 (金)

ミズムシ科の一種・幼虫

* 2022.11.07・タイトル変更 *

マツモムシ類だと思い込んでいたのですが、その後調べてみると頭部や前脚の形などからマツモムシ科ではなくミズムシ科 Corixidae のようです。「マツモムシ科の一種・幼虫」としていたタイトルを表記のように変更しました。

いつもの公園の池で採取してきてワムシなどを撮影した後、そのまま2週間ほど放置していた水の中を覗いてみると、マツモムシ類らしき小さな幼虫が泳ぎ回っていました。多分、水に入っていた糸状藻に付着していた卵から孵化してきたものと思われます。

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体長約0.7mm。おそらく1齢でしょう。背中をレンズに向けた状態です。

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同じ個体。全身ほぼ無色透明で、消化管や気管がよく見えます。

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同じものです。

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これは同じくらいの大きさの個体ですが、仰向けになっているので口器にピントを合わせています。

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同じもの。

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これは上のものよりかなり大型で、体長約1.7mm。

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相対的に頭部がやや小さくなって、複眼の形も変化しています。気管の先端の枝分かれも多くなっているようです。

最初の個体の動画です。

(2019.06.29・明石公園 桜堀にて採集/219.07.11 撮影)

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2019年7月25日 (木)

ヒゲナガサシガメ幼虫

コナラの葉裏のヒゲナガサシガメ幼虫です。
未だに活動中の姿を見たことのないサシガメですが、多分夜のハンターなんでしょうね。

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体長約9mm。

(2019.07.16・舞子墓園)

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2019年7月24日 (水)

ハラビロカマキリ幼虫

エノキの葉の上で、花束のように 白い綿を一杯抱えたハラビロカマキリの幼虫です。

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恐ろしい所業が一目瞭然ですが、ひょっとしてカムフラージュのつもりですかね。

(2019.07.16・舞子墓園)

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2019年7月23日 (火)

ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)

立ち枯れのコナラから伸びた細い枝の上を小型のハチが歩いていました。その大きさからヒメバチかコマユバチだろうと思ってとりあえず数枚撮影して見ると、初見のナガコバチです。産卵が見られるかと期待してしばらく追いかけていたのですが、やがて幹の上の方へ姿を消してしまいました。
体長は約5.5mmで、これまでに撮影したナガコバチ科の中では Balcha sp. に次いで大型です。そして胸部背面の形に見覚えがあると思って探して見ると、6年前にBABAさんが掲載された見事な深度合成画像が出てきました。その記事には上條先生から、Metapelma属の雄であるとのコメントが寄せられています。
BABAさんの記事の個体は体長約4mmとひと回り小型ですが、胸部背面の形が大変よく似ている上に、中脚第一跗節の基部や後脚脛節の基部に白色部がある点なども一致します。体長の違いを雌雄差と考えると、同種の可能性も高いのではないかと思います。

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ほとんど立ち止まってくれなかったのでピンボケの量産になりました。またの機会があればいいのですが。

(2019.07.16・舞子墓園)

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2019年7月22日 (月)

トサカグンバイ

ジキの葉裏で交尾中のトサカグンバイ Stephanitis takeyai です。

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左の、交尾しながらも吸汁を続けている方が雌でしょう。この人たちの「トサカ」を見ていると大昔テレビで見た「宇宙水爆戦」に出てくるミュータントを思い出します。

(2019.07.16・舞子墓園)

 

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2019年7月21日 (日)

ヒロオビジョウカイモドキ♂の触角

何度も出しているものですが、面白い形の触角を持ったヒロオビジョウカイモドキ Laius histrio の雄です。

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触角の基部の2節が肥大しているのですが、ネット上の記事をいろいろ眺めていると、その肥大した部分を第1・2節としているものと第2・3節としているものがあります。保育社の日本原色甲虫図鑑第3巻では Laius属の触角は全10節で、そのうち肥大しているのは第1・2節とされていますが、日本産オビジョウカイモドキ属の解説という記事(「さやばね」ニュー・シリーズ No.31)を見ると肥大部は第2・3節とされていて、そうすると全節数は11節ということになります。

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肥大部が第2・3節とするとその前にごく小さな第1節があるはずですが、この写真ではよく分かりません。

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第2説(または第3説)の基部からなにやら意味ありげな突起が出ています。

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同じ節は後ろから見ると皿状に凹んでいることが分かります。

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ついでに、かなり解像度が低いですが上からも。
この触角は雌に対する求愛行動で重要な役割を持っているようですが、その他に、例えば雄同士の闘争などで使われることがないのか、つい想像したくなります。

(2019.07.10・明石公園)

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2019年7月20日 (土)

モンキゴミムシダマシ

サクラの幹に生えたキノコ(カワウソタケ?)にモンキゴミムシダマシが集まっていました。

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産卵中の雌もいます。

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その雌に交尾器をのばした雄が覆いかぶさるように近づいてきました。

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雌にその気はなかったようです。

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これは別個体の顔です。

(2019.07.10・明石公園)

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2019年7月19日 (金)

クサギカメムシ1齢幼虫

サクラの葉の裏で、卵殻の周りに集まっているクサギカメムシの1齢幼虫です。

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(2019.07.10・明石公園)

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2019年7月18日 (木)

ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)

以前にも2度掲載しているウスマルヒメバチ亜科 Lissonota属の一種
過去の分も含めてすべて6月末から7月初めの撮影で、出現時期は限られているようですが、個体数は多いようで、この日も2、3か所で見かけました。
今回もアラカシの幹で産卵場所を探していましたが、非常にせわしない動きをするヒメバチで、あちこちで樹皮の割れ目に産卵管を差し込むのですが時間は短く、実際に産卵しているのかどうかよく分かりません。以前の2度の撮影の際もやはり同じような動きをしていましたが、それを見ていると標的はカミキリムシなどの深く材中に穿孔しているものではなく、樹皮の割れ目などに潜んでいてある程度動き回れるような虫なのではないかと思えてきます。

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(2019.07.10・明石公園)

 

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2019年7月17日 (水)

昆虫写真展に参加します

明石公園で時々お会いする方からお誘いを受けて、「昆虫写真展」に参加することになりました。今日が搬入日で、すでにこのブログで掲載したものばかりですが、20枚ほど並べてきました。私はあまり会場に詰められませんが、お近くに来られる機会があれば是非お立ち寄りください。

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会場はJR明石駅から東へ徒歩5分ほどの、明石アスピア スマイルギャラリー、会期は明日7月18日から31日、10時から20時、最終日は17時まで、です。
http://www.accf.or.jp/event/smile_gallery/19-132-%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84%EF%BC%9F%E6%80%AA%E7%8D%A3%E3%81%9F%E3%81%A1%EF%BC%81%E6%98%86%E8%99%AB%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%B1%95/

 

 

 

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キマダラカメムシ幼虫

サクラの枝を見上げているとキマダラカメムシの幼虫が集まっているのが見えました。

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本当は1齢幼虫の集団が見つからないかと期待していたのですが、すでに2齢になっているようです。

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この大きさになるまで卵殻の周りに集まっているとは思いませんでした。

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これは別の桜の葉に1匹だけでいたものですが、同じ2齢幼虫です。体長約5.5mm。
以前の記事では1齢幼虫はこちら、3齢以降のものはこちらこちらに出しています。

(2019.07.05・明石公園)

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2019年7月16日 (火)

クロテントウゴミムシダマシ?

土留めの丸太の上を歩いていた黒光りする小さな甲虫です。触角の形からゴミムシダマシ類と見当をつけて図鑑を調べてみると、クロテントウゴミムシダマシ Leiochrodes convexus という種の特徴によくあてはまります。小さく地味な種のせいかネット上でも画像がほとんど見つかりませんが、よく似た種が他になければこの種で合っていると思います。体長は約2.7mmです。

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大したスピードでもないのですが立ち止まらず歩き続けるのでピンボケ写真を量産しました。

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非常に光沢が強く、フラッシュ撮影には全く不向きな被写体です。

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(2019.07.05・明石公園)

 

 

 

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2019年7月15日 (月)

サザナミスズメ

薄暗い林の中で幹にとまっていました。サザナミスズメ Dolbina tancrei だと思います。同属のヒメサザナミスズメもよく似ていて、腹部の色で見分けられるそうですが、下の写真では確認できません。しかし前翅長が37mmくらいあるので、この個体はサザナミスズメで合っていると思います。

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(2019.07.05・明石公園)

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2019年7月14日 (日)

ハイイロゲンゴロウ

いつもの公園の浅い池で、水面近くを数匹、ミズスマシのようにぐるぐる回っているものがいました。
たまに少しの間だけ水底で動きを止めるのですが、撮影できるほど近くにはなかなか寄ってこず、近くで静止してもシャッターを切る前にまた泳ぎ始めたりして、それでもしばらく粘って数枚撮ることが出来ました。
ゲンゴロウ科のハイイロゲンゴロウ Eretes sticticus という種のようです。珍しいものではないようですが、多分見たのは初めてだと思います。

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水面越しに斜めに撮っているので歪みや空の反射が出て酷い画像です。

(2019.07.05・明石公園)

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ブルサリア属の一種(Bursaria sp.)

昨年1月今年の1月に続いて3度目のブルサリア Bursaria ですが、大きさでは今回が1番で、700μm近くあります。

本当はもっと広い空間を自由に泳ぎ回る様子を動画に撮りたいのですが、そのために機材を組みなおすのが面倒でまだ実現しません。

(2019.06.11・神戸市西区の水田で採集)

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2019年7月13日 (土)

シオヤアブ

つい先日出したばかりのシオヤアブですが、今度はセマダラコガネを捕まえていました。
前回はお尻の先に白い毛束のある雄でしたが、今回は雌です。

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(2019.07.05・明石公園)

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2019年7月12日 (金)

フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)

撮影時にはつい先日掲載したものと同じ種だと思い込んでいたのですが、帰宅して写真を見比べると別種でした。

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体型も配色も6月に出したものと非常によく似ているのですが、触角の色が明らかに違い、他にも微妙な差異がいくつか認められます。

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体長もひと回り大きく約1.8mm(6月の種は1.3mm)。

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ノブドウの葉裏にいました。

(2019.07.05・明石公園)

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マルサヤワムシ科プチグラ属の一種(Ptygura sp.)

これはマルサヤワムシ科のプチグラ属 Ptygura の一種だと思います。
何やらもやもやとゴミを集めてくっつけたような巣に収まっていて、「日本淡水動物プランクトン検索図説」には「不規則な膠質に包まれ、」と表現されています。同じ科のマルサヤワムシなどに比べるとかなり出来の劣るお家に見えます。
背景にワムシが付着しているのと同じ糸状藻が重なって見苦しいのですが、取り除くのが難しいのでそのまま撮っています。

(2019.05.25・西区伊川谷の溜池で採集)

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2019年7月11日 (木)

クロバイトガリキジラミ(タイトル変更)

* 2019.11.27・追記とタイトル変更 *

このキジラミについて、Hepotaさんが宮武頼夫先生に照会して下さり、クロバイにつくクロバイトガリキジラミ Trioza esakii Y. Miyatake, 1975 だろうというご意見をいただくことが出来ました。近似種のシロバイトガリキジラミ T. kasugaensis とともに奈良の春日山原生林の調査で発見され、宮武先生が記載された種で、クロバイをホストとする種ということです。詳しくはお二方のコメントと大阪市立自然史博物館研究報告をご覧ください。

サクラの葉裏にとまっていたの一種。体色が白っぽいのでお馴染みの種のテネラルだろうと思って撮影しておいたのですが、後で写真を調べるとこの辺でよく見るカシトガリキジラミニッケイトガリキジラミなどとは翅脈がかなり異なります。
いつもの「山陰地方のキジラミ図鑑」を見ると、体色は別として翅脈はヒゲブトトガリキジラミ Stenopsylla nigricornis によく一致します。「額錐は細長く、左右に大きく開く」という説明にも矛盾しませんが、「触角に毛が密生する」という記述には合いません。少なくとも同種ではなさそうです。
体長は約2.8mm、翅端まで約4.8mmです。

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(2019.07.03・舞子墓園)

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2019年7月10日 (水)

ヒメハナノミの一種

アカメガシワの花の上にいたハナノミの一種です。もっぱら花粉を食べていたようですが、林立する蕊の間を活発に動き回るので思い通りには撮らせてもらえませんでした。
写真を見ると後方で裁ち落とされたような頭部や長く伸びた尾節板でハナノミ科、後跗節にも段刻があるのヒメハナノミ族までは分かりますが、そこから先は写真だけでは難しそうです。体長は(保育社の甲虫図鑑に倣って上翅端まで)約3mmです。

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(2019.07.03・舞子墓園)

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2019年7月 9日 (火)

クスノキの葉裏の不明卵

クスベニヒラタカスミカメの若齢幼虫を撮影したついでに、その卵が見つからないかと手近の葉をとってルーペで覗いているとこんなものが見えました。

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水滴のような小さな粒が三つ並んでいます。

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横から見ると、葉面ではなくその上に張られた細い糸に付着しています。

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最初何かの液体か粘液の球かと思ったのですが、拡大して見るとやはり卵のようです。鶏の卵のような、典型的な卵型をしていますが、少なくともカメムシのものではなさそうです。

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大きさは長径が0.15~0.16mmくらい。大きさからするとハダニ類でしょうか。そう言えば以前に同じクスノキの葉裏でこんなものも見ています。

(2019.07.03・)

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2019年7月 8日 (月)

クスベニヒラタカスミカメ・若齢幼虫

5月末にクスノキの葉につくクスベニヒラタカスミカメの幼虫を掲載しましたが、今回はその時のものよりもかなり若齢と思われる小型の幼虫がいました。6月初めにはたくさんの成虫を見ているので、この幼虫たちはその次の世代なのだろうと思います。

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体長約1.3mmの個体。翅芽が小さく、頭でっかちな体型です。

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同じ個体。

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こちらは更に小さく、約1.1mm。

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これは約1.6mm。

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前脚で触角をしごいていました。

(2019.07.03・舞子墓園)

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2019年7月 7日 (日)

ヒロヘリアオイラガ?1齢幼虫

昨年秋にヒロヘリアオイラガ?の卵塊を掲載しましたが、今回は、やはり種名には疑問符付きながらその1齢幼虫の集団を見つけました。

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アセビの葉裏です。ざっと数えて約100匹。周囲には卵殻の名残りも見えています。

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周辺部の個体はすべて内側に頭を向けています。その周りにはまだ食痕が見えませんが、すでに食事を始めているんでしょうか。

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体長は約1.2mm。

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棘はまだ柔らかそうに見えますが、これでも触ると刺されるんでしょうか。と言って試してみる気にはなりませんが。

(2019.07.03・舞子墓園)

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2019年7月 6日 (土)

アカサシガメの卵・孵化直前

クサギの葉裏に産み付けられたアカサシガメの卵塊です。

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以前に見たものより卵殻にハリがなく、全体に傷んだように見えるので最初死んでいるのかと思いましたが、よく見ると各卵に黒い点が一対見えます。

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どうやら孵化直前らしく、黒い点は中で孵化を待つ幼虫の複眼の
ようです。

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拡大すると複眼の他に口吻や脚らしき構造も確認できます。

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先端部を覗き込むと、先日のヒゲナガサシガメ(?)の卵と同様、網目状の蓋が見えます。
持ち帰って孵化の様子を撮影したい誘惑に駆られましたが、そのまま死なせてしまいそうな気がして止めておきました。

(2019.06.29・明石公園)

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2019年7月 5日 (金)

チビハナゾウムシ

当ブログでは度々登場している、チビハナゾウムシです。小さいのであまり目につきませんが、この時期探せばいろんな植物の上でたくさん見つかります。

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マサキの花にも来ていました。

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蜜を吸っています。

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こちらは雄蕊に上って花粉を食べています。

(2019.06.29・明石公園)

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2019年7月 4日 (木)

アミメアリ

土留めに使われている丸太の上をアミメアリの行列が通っていました。それを眺めていると、所々で行列から離れ2匹づつ対になって頭を突き合わせているアリがいます。

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この状態でほとんど動かず、喧嘩しているようにも見えません。

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これはまた別の組。

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お互いの大アゴをしっかり咥えています。

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こういう行動は何度か見たことがあって以前の記事にも出していますが、どういう意味があるのか、謎です。

(2019.06.23・明石公園)

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2019年7月 3日 (水)

オナガバチ2種(Megarhyssa sp.とオオホシオナガバチ)

ここ数年、ほとんど見かけなかった大型のオナガバチ2種(Megarhyssa sp.とオオホシオナガバチ Megarhyssa praecellens )が集まっていました。

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人の頭くらいの高さで二股に分かれたエノキの片方の幹が枯死していて、すでにたくさんの虫孔が開いています。その部分で2種のオナガバチが産卵していました。左がオオホシオナガバチ、右が未記載種です。

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これは未記載種。カメラを片手で頭上に目一杯持ち上げオートフォーカス頼みの撮影です。

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これも同じ個体。
幹の上の方では両種の雄たちも多数集まっていたのですが、場所が高すぎて撮影できませんでした。

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数日後同じ場所で、2種の雌。下の未記載種は平均的なサイズですが、下のオオホシオナガバチはこの種としてはかなり小さな個体です。

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同じ日、オオホシオナガバチの産卵。
この公園で撮影したこれらのオナガバチは過去に何度も記事にしているので、ここにまとめてリンクを貼っておきます。

Megarhyssa 属の
未記載種:2010.06.10,2011.06.12,2012.06.26,2013.07.01
オオホシオナガバチ:2013.07.18,2016.06.15
ついでに、これらの蜂の寄主と思われるヒラアシキバチ:2011.10.17,2013.07.30

(1~3枚目/2019.06.23、4~5枚目/2019.06.29・明石公園)

 

 

 

 

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2019年7月 2日 (火)

クロフチャタテ科 Aaroniella sp.

久しぶりにクロフチャタテ科の一種(Aaroniella sp.)の集団を見つけました。

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場所はモッコクの幹ですが、よく探すとこの周囲にもたくさんの個体がいました。

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このように頭上に糸を張り巡らせた上、その糸には自らの糞(?)を多数付着させていて、樹皮に溶け込む体色とも相まって隠蔽効果は抜群です。更にこのチャタテは何かが近づいてもほとんどじっとして動かないので、よほど目を凝らさないと見えてきません。
この写真の左上あたりに小さなオレンジ色の塊が見えますが、それを別カットから切り出したのが下の写真です。

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撮影時には全く気づいていなかったもので、卵のようにも見えますが、それにしては少々ぞんざいな産み付け方です。以前の記事にもこのチャタテの卵ではないかと思われる写真を出しているのですが、それとは全然違う状況です。さてどうなんでしょうか。

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画面左下が雄で右上が雌、だと思います。

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幼虫もいました。

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こちらは羽化直後らしく、脱皮殻も見えます。この錯綜したネットの下で無事に羽化を完了出来るとは驚きです。

(2019.06.23・明石公園)

 

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2019年7月 1日 (月)

ヒメクダマキモドキ若齢幼虫

かなり若齢と思われる、ヒメクダマキモドキの幼虫です。

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長い後脚が目立ちます。葉はおそらくイタビカズラ。

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体長は約3.5mm。

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顔を撮ろうとするとそっぽを向いてしまいました。左前脚を失っています。

(2019.06.23・明石公園)

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