カテゴリー「海のプランクトン」の107件の記事

2016年12月 8日 (木)

フサゴカイ科の一種の幼生

フサゴカイ科の一種の幼生だと思います。
両端の開いた棲管に収まっているところは以前に出したこちらこちらと同様ですが、その棲管の構造が異なるので別の種でしょう。

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以前のものと違って棲管が不透明で内部が見えませんが、

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棲管の中で体を自由に反転できでどちら側からも頭を出せるのは同じです。

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棲管の材料は砂粒が多いようですが、珪藻の殻も見えます。それらを何らかの物質を分泌して綴り合せるのでしょう。動画を見てもらえば分かりますが、ある程度柔軟性があるようです。

動画です。


(2016.12.01・西舞子海岸にて採集)

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2016年12月 6日 (火)

ツノケイソウ2種(Chaetoceros spp.)

ツノケイソウ(Chaetoceros)属はかなり大きなグループで、手元の日本海洋プランクトン図鑑にも70種近く掲載されています。近所の海でネット採集してもごく普通に入ってきて、以前にはこんなものも出していますが、今回は比較的大きくて見栄えのしそうなものを2種撮影しました。

その1.

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最初の2枚のスケールバーは100μm、3枚目のみ50μmです。

その2.

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その1.同様、最初の2枚のスケールバーは100μm、3枚目のみ50μmです。

(2016.12.01・西舞子海岸いて採集)

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2016年12月 5日 (月)

サキワレトゲケイソウの一種(Bacteriastrum sp.)

ある種の毛虫かゲジのように多数の毛(棘?)を生やした珪藻で、Bacteriastrum属の一種だと思います。
表題に掲げたサキワレトゲケイソウという和名は先日の「ウネリサボテンムシ(スチコロンケ)」や「オリジャクケイソウ」と同じく岩国市立ミクロ生物館監修の「日本の海産プランクトン図鑑」で採用されている新称ですが、まだあまり一般的ではないかもしれません。

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毛の先はかなり細くなって見えにくいのですが、ほぼ画面の端まで伸びています。この毛は本来円筒形の細胞の周囲に放射状に生えているのですが、この写真はカバーガラスで押さえられて平らになった状態です。

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新たにつけられた和名どおり細胞から伸びる毛は途中で二股に枝分かれしています。以上2枚の画面内スケールバーは100μmです。

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細胞内の黄緑色の粒は葉緑体です。スケールバーは50μm。

(2016.12.01・西舞子海岸にて採集)


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2016年12月 4日 (日)

多毛類のネクトキータ幼生

これは多毛類(Polychaeta、ゴカイの仲間)のネクトキータ幼生 Nectochaeta lavaです。種類は分かりませんが、図鑑やネット画像との絵合わせではサシバゴカイ類ではないかと思われます。

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体をくねらせることもなく、繊毛の運動でゆっくり滑るように泳いでいました。
スケールバーはすべて100μmです。

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(2016.12.01・西舞子海岸にて採集)

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2016年12月 3日 (土)

オリジャクケイソウ(Thalassionema sp.)

シャーレに入れた海水を実体顕微鏡で覗いているとこの綺麗な星形が目に入りました。オリジャクケイソウという和名のつけられたThalassionema属の一種だと思います。

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棒状の細胞がほぼ一定の角度でジグザグに繋がることでこんな規則正しい形が出来上がるようです。

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これは8枚の写真を使って深度合成をしています。

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細胞が接する部分には膜のようなものが見えます。これが細胞同士を繋ぎとめているんでしょう。
一つの細胞の長さはほぼ100μmです。

(2016.12.01・西舞子海岸にて採集)

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2016年12月 2日 (金)

スチコロンケ(Sticholonche zanclea)

10月に出したばかりのスチコロンケですが、前回は動くところを撮れなかったので動画付きで再登場です。まずはその動画から。



最近になってつけられた「ウネリサボテンムシ」という和名の通りうねるように棘を動かしますが、移動手段としてはあまり効率が良さそうにも見えません。

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写真もすべて同じ細胞で、画面内のスケールバーは100μmです。

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(2016.12.01・西舞子海岸にて採集)

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2016年10月12日 (水)

ツノオビムシの一種(Ceratium sp.)

まず動画から。渦鞭毛藻類、ケラチウム属(Ceratium)の一種です。ツノオビムシ、あるいはツノモという和名がついています。
以前掲載したマルウズオビムシ Peridinium などに近い仲間で、2本の鞭毛を持った単細胞生物です。

これは2細胞が連結した群体で、盛んに鞭毛(縦鞭毛)を動かしているのが見えます。シャーレの中ではこの鞭毛の運動によってゆっくり前進するのが観察できたのですが、カバーグラスを載せて封じたためか動きがほとんど止まっています。

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静止画を撮る前に2細胞が分かれてしまいました。群体を作る場合には後方の細胞の頂角(細胞の中心から真っ直ぐ前方に伸びる角)は短くなるようです。
画面内のスケールバーは50μm(以下同じ)です。

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これは頂角の長い方の細胞です。コップの欠けた部分のようにこちらに向かって大きく口を開けた部分を縦溝、それに対して直角に周囲を取り巻いている溝を横溝と呼ぶそうです。

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奥の方(背面)にピントを合わせています。褐色の粒は葉緑体です。

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これは単独でいた別個体。

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縦溝に沿って伸びている鞭毛が縦鞭毛で、最初の動画に見えているのも同じですが、横溝に沿って伸びる横鞭毛は写真では確認できません。

(2016.10.05・西舞子海岸にて採集)

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2016年10月 9日 (日)

フジツボ類のノープリウス幼生

フジツボの一種のノープリウス(Nauplius)幼生です。この日はたくさん採れました。
シャーレに移して実体顕微鏡で眺めると付属肢を団扇を煽ぐようにせっせと動かして泳いでいるのですが、動作が大きい割にはあまり前へ進みません。
ノープリウスの次の段階が二枚貝のような姿のキプリス(cypris)幼生で、この段階で適当な場所を探して固着し、変態して生体になります。今回キプリス幼生はほとんど見つかりませんでした。以前に撮った写真はこちらにあります。

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スケールバーは0.1mm、最後の1枚のみ0.05mmです。

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一つだけある単眼はノープリウス眼と呼ばれます。

(2016.10.05・西舞子海岸にて採集)


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2016年10月 8日 (土)

カイアシ類の一種

羽毛状の、綺麗な尾(叉肢と呼びます)を持ったカイアシ類がいました。

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体の厚みがあるので全体にピントが合いません。綺麗な青色は構造色だと思います。スケールバーは0.5mmです。

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スケールバーは0.1mmで、以下同じです。

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横向きになったところ。

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ネット画像を見るとこれよりはるかに豪華な叉肢を持った種がいるようですが、何のためにこんなものが発達したんでしょうね。

(2016.10.05・西舞子海岸にて採集)

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2016年10月 7日 (金)

スチコロンケ(Sticholonche zanclea)

虫の写真がネタ切れにつき久しぶりにプランクトンを。
これはスチコロンケ Sticholonche zanclea という単細胞生物の一種です。従来から太陽虫に含められていたのが最近では放散虫に分類されることが多いようですが、いずれにしても1属1種の変わり者だそうです。
シャーレの海水の中では長い針を揺らしてゆっくり動いているのが実体顕微鏡で見えるのですが、スライドガラスに取ってカバーガラスを載せると、押し潰さないように水をたっぷり含ませていても間もなく動きを止めてしまいます。
写真はすべて同じ個体で、画面内のスケールは50μmです。

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(2016.10.05・西舞子海岸にて採集)

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