カテゴリー「海のプランクトン」の115件の記事

2018年2月17日 (土)

ヒモムシ類の帽型幼生 PilidiumLarva

以前にも2度ばかり(2013.02.112013.07.08)出している、ヒモムシ類の帽型幼生 Pilidium Larva です。多くの幼生と同様、なんとも不思議な形をしているのでこいつを見つけると嬉しくなります。
体長は約120μmくらいで、これまでのものよりはるかに小さく、成長の初期段階ではないかと思われます。今回は動画だけです。

(2017.12.29・西舞子海岸にて採集)

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2018年1月15日 (月)

ホウキムシのアクチノトロカ幼生(Actinotrocha larva)

2010.01.122012.03.132015.07.08に続いて4度目の登場となるアクチノトロカ幼生です。今回の2個体は大きさがかなり違っていて、同種で発生段階が異なるだけなのかも知れません。形態は2010年のものに近いように思いますが、どうでしょうか。

その1.
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ピントをずらせて撮っています。スケールバーは500μmなので、体長は0.8mm足らずです。

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タコの脚のように周囲に伸びているのは幼生触手と呼ばれるもので、表面は繊毛に覆われています。スケールバーは100μmです(次の2枚も同じ)。

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体中に細かい繊毛が生えていますが、泳ぐ際のメインエンジンは後端部を取り囲む繊毛列(図鑑の模式図では「囲肛繊毛帯」)のようです。

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内部には腸が見えていて、次の動画を見ていただければ分かるのですがその内容物が常に回転しています。見ていると不思議な感じですが、どうやら内側に生えた繊毛が水流を起こしているようです。

動画です。



その2.

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こちらは小型の個体で体長は0.3mmくらい(スケールバーは100μm)。
触手もあまり発達していません。

動画です。


(2017.12.29・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月22日 (金)

多毛類のトロコフォア幼生

これは多毛類のトロコフォア Trochophore 幼生だと思います。以前に出したものと同じ仲間でしょう。底面の膨らんだ円錐形をしていて、円錐の直径が約0.3mmです。

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スケールバーは100μmです。

動画です。



(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月21日 (木)

多毛類のネクトキータ幼生

以前同じタイトルで出したものと同じ種類か、近い仲間でしょう。多毛類のネクトキータ幼生 Nectochaeta lavaで、サシバゴカイ類と思われます。
前回の個体に比べて体長は2倍以上、体節数も多く、こちらの方がかなり成長した段階なのだろうと思います。
体をくねらせ付属肢を拡げて這うような動きも見せますが、泳ぐ際には付属肢を体にぴったりつけて体表の繊毛の運動で滑るように前進します。

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動画です。


(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月20日 (水)

ステファノピクシス属の一種(Stephanopyxis sp.)

11個の細胞が繋がったステファノピクシス属 Stephanopyxis 珪藻の一種の群体です。「日本の海産プランクトン図鑑」(岩国市立ミクロ生物館監修)では新称としてオオクサリケイソウという和名が与えられていますが、滑り運動でよく知られるバキラリア Bacillaria に以前からクサリケイソウ(イカダケイソウとも呼ばれます)という和名が使われていて、少々紛らわしい気もします。
各細胞は両端の周囲にある棘(連結突起)で繋がっていて、表面は蜂の巣状の模様で覆われています。

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スケールバーは100μm。

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各細胞は両端の棘で繋がっています。

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細胞表面の六角模様が見えます。

(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)


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2017年12月19日 (火)

ヤジロベエクラゲの幼体

ヤジロベエクラゲSolmundella bitentaculataの幼生です。
以前の記事に直径1mmほどの傘を持った、ほぼ成体に近い姿のものを出していますが、今回の幼生はさらに若齢で2本の触手以外成体に似たところはありません。

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左右に拡げた触手の角度を変えながら泳いでいく姿は可変翼の航空機を思わせます。

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この写真では見えにくいのですが、触手には多数の繊毛が生えています。
スケールバーは最初の2枚は500μm、他は100μmです。

次は動画です。

もう1本


(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月18日 (月)

Chaetoceros socialis (ムレツノケイソウ)

低倍率の実体顕微鏡で眺めていると糸くずの塊のようにしか見えませんが、拡大すると珪藻の集団であることが分かります。ツノケイソウ(キートケロス属)の仲間のキートケロス・ソシリアス Chaetoceros socialis です。日本の海産プランクトン図鑑(岩国市立ミクロ生物館監修)ではムレツノケイソウという新称が与えられていますが、ネット上ではまだほとんど使われていないようです。
細胞が縦につながって群体をつくり、さらにその群体が多数集まって寒天質に包まれた球状の塊をつくってます。各細胞には4本の棘毛があり、そのうち1本が塊の中心に向かって長く伸びているのだそうです。

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スケールバーはすべて100μmです。
塊の中に別種の珪藻(ササノハケイソウNitzschiaの仲間)が紛れ込んでいます。

(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

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2017年12月15日 (金)

クダクラゲに付着していた吸虫

久しぶりに近所の海岸でネットを曳くと、冬場に多いクダクラゲの一種がたくさん採れました。シャーレに入れて実体顕微鏡で眺めていると、その中に透明の体表にたくさんの小さな粒々をくっつけた個体が混ざっています。
一匹取り上げて調べてみると、くっついているのは吸虫の一種のようです。平べったいナメクジのような体に黒い目(眼点、と言うんでしょうね)が一対ついていて、愛嬌があると見る向きもあるでしょうがただただ気持ち悪いと感じる人も多いかも知れません。体の前部と中央部にある吸盤を使って移動するときには驚くほど伸び縮します。
吸虫と言えば魚類や貝類を宿主とするものがよく知られていますが、調べてみると鳥羽水族館飼育日記の中に、カブトクラゲ(クシクラゲ類)に付いた吸虫の記事が見つかりました。

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クダクラゲ本体は体長4mmくらいもあって、この日用意していた機材では大き過ぎて画面に収められませんでした。スケールバーは500μm。

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かわいい、ですか?
上2枚、スケールバーは500μmです。

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ここからスケールバーは100μm。腹側から撮っています。

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手前にピントを合わせると二つの吸盤が見えます。

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こんなに伸びます。

動画です。

動画の中で1匹、長い尾を打ち振っているのがいます。これはセルカリアcercaria 期の個体だろうと思うのですが、他の尾の無い個体がどの時期の相当するのかよく分かりません。

(2017.12.08.西舞子海岸にて採集)

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2016年12月 8日 (木)

フサゴカイ科の一種の幼生

フサゴカイ科の一種の幼生だと思います。
両端の開いた棲管に収まっているところは以前に出したこちらこちらと同様ですが、その棲管の構造が異なるので別の種でしょう。

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以前のものと違って棲管が不透明で内部が見えませんが、

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棲管の中で体を自由に反転できでどちら側からも頭を出せるのは同じです。

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棲管の材料は砂粒が多いようですが、珪藻の殻も見えます。それらを何らかの物質を分泌して綴り合せるのでしょう。動画を見てもらえば分かりますが、ある程度柔軟性があるようです。

動画です。


(2016.12.01・西舞子海岸にて採集)

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2016年12月 6日 (火)

ツノケイソウ2種(Chaetoceros spp.)

ツノケイソウ(Chaetoceros)属はかなり大きなグループで、手元の日本海洋プランクトン図鑑にも70種近く掲載されています。近所の海でネット採集してもごく普通に入ってきて、以前にはこんなものも出していますが、今回は比較的大きくて見栄えのしそうなものを2種撮影しました。

その1.

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最初の2枚のスケールバーは100μm、3枚目のみ50μmです。

その2.

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その1.同様、最初の2枚のスケールバーは100μm、3枚目のみ50μmです。

(2016.12.01・西舞子海岸いて採集)

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