カテゴリー「海のプランクトン」の121件の記事

2018年11月20日 (火)

ゴニオラックス属の一種(渦鞭毛藻類)

昨日のプロトペリディニウムと同じ渦鞭毛藻の一種で、これはゴニオラックス属 Gonyaulax の一種だと思います。この属では Gonyaulax polygramma という種がよく知られているようで、ネット上でも多数の画像が見られます。下の写真もこの種かも知れません。大規模な赤潮の原因となる種で、またヤコウチュウのように発光するそうです。スジメヨロイオビムシと言う和名がつけられています。

Gonyaulax_sp

動画です。



(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月19日 (月)

プロトペリディニウム属の一種(渦鞭毛藻類)

「日本の海産プランクトン図鑑」(岩国市立ミクロ生物館監修)ではこのProtoperidiniumにスケオビムシ属という新称があてられています。葉緑体がなく透明感があることがその名の由来でしょう。渦鞭毛藻類はその多くが赤潮の原因になることで知られていますが、このスケオビムシ属は単独で赤潮を形成したという報告はなく、無害とされているとのことです。

Protoperidinium_sp
くるくると回転しながら泳いでいるのを撮影したもので、すべて同じ細胞です。
左下のカットで長い縦鞭毛が、その隣のカットでは赤道部を巡る横溝に沿う横鞭毛がどうにか見えています。

次の動画は上の写真とは別のやや小型の細胞ですが、同種だと思います。

(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月18日 (日)

ウズムシ類のミュラー幼生

引き続き海の幼生プランクトンです。
昨日のピリディウムに似ていますが、これはウズムシ類のミュラー幼生 Müller's larva だと思います。海産のウズムシの仲間と思われるものはこちらこちらに掲載していますが、今回撮影した幼生がどのような姿の成体になるのかは見当がつきません。
ピリディウムと同様に立体的で厚みのある体をしているので全体像が掴めるような写真がなかなか撮れませんが、最後の動画でおおよその体型は分かっていただけると思います。

Mllers_larva
同じ個体を撮った4カットを合成しています。下もすべて同一個体です。

Img_70652
体から突き出している鰭のようなものは腕と呼ばれているようですが、全部で八つあるそうです。体表に無数の繊毛が生えていて、その運動で活発に泳ぎます。

Img_70682

Img_70732
頭端(右側)から長い毛束が伸びています。後端にも同様の毛束があるはずですが、確認できる写真が撮れませんでした。

動画です。動きを追いきれなくて見苦しい部分もありますがご勘弁ください。



(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月17日 (土)

ヒモムシ類のピリディウム幼生

このブログでは何度も登場している(2013.02.11/2013.07.08/2018.02.17)ヒモムシ類のピリディウム幼生 Pilidium lava です。過去に掲載したものと見比べると、それぞれ形や大きさに違いがあって、すべて別種なのかそれとも同じ種も含まれているのか、今のところ判断がつきません。
非常に面白い形をした生き物なので、自由に泳がせていろいろな角度から見られるようにカバーガラスとスライドガラスの間を1mm弱開けているのですが、その分動きも活発になるので追いかけながら撮影するのは結構大変です。

Img_68692

Img_68232

Img_68322

Img_68462

ピントの浅い写真を数枚並べただけでは全体の形を想像しづらいのですが、次の動画をご覧いただくと少しは分かりやすくなると思います。

(2018.11.06・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 8日 (木)

セボネケイソウの一種(Skeletonema sp.)

長さ2mm足らずの間に60個ばかりの細胞が連なった、セボネケイソウの一種(Skeletonema属)の一種の群体です。内湾や河口域でごく普通に見られ、時々大増殖して赤潮の原因になる種だそうです。

Img_4367edit

Img_4373edit2

Img_4379edit2

Img_4382edit2
各細胞は円筒形で、細い連結糸のよって互いに繋がっています。この写真ではそのあたりの構造がよく分かりませんが、学名で画像検索すると繊細な籠細工のような形態をとらえた電子顕微鏡写真がたくさん出てきます。

(2018.02.19・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 5日 (月)

オウギケイソウの一種(Licmophora sp.)

オウギケイソウの仲間(Licmophora属)は以前にも2度(2014.05.182015.04.24)掲載していますが、今回のものは2014年の記事の種と同じもののように見えます。ただしそれより大型(細胞長で1.5倍ほど)なので別種なのかも知れません。

Img_4219edit
ここでは撮影のためにカバーガラスで平面に押さえていますが、本来は立体的に枝が拡がっていて、シャーレの中に浮かんでいるのを実体顕微鏡で眺めると金色にきらきら輝いてなかなか奇麗なものです。

Img_4236edit

Img_4241edit

Img_4255edit2
想像ですが、この細胞が増殖する際には扇の骨の方向に沿った正中線で分裂が起こるのでしょう。上の写真の中ほどには分裂後間もないらしい細身の細胞、上の方には成長して幅の広くなった細胞、下には分裂間近らしい、幅広で内部の葉緑体がすでに縦に分離した細胞が見られます。

(2018.02.19・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月17日 (土)

ヒモムシ類の帽型幼生 PilidiumLarva

以前にも2度ばかり(2013.02.112013.07.08)出している、ヒモムシ類の帽型幼生 Pilidium Larva です。多くの幼生と同様、なんとも不思議な形をしているのでこいつを見つけると嬉しくなります。
体長は約120μmくらいで、これまでのものよりはるかに小さく、成長の初期段階ではないかと思われます。今回は動画だけです。

(2017.12.29・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月15日 (月)

ホウキムシのアクチノトロカ幼生(Actinotrocha larva)

2010.01.122012.03.132015.07.08に続いて4度目の登場となるアクチノトロカ幼生です。今回の2個体は大きさがかなり違っていて、同種で発生段階が異なるだけなのかも知れません。形態は2010年のものに近いように思いますが、どうでしょうか。

その1.
Img_0037

Img_0038
ピントをずらせて撮っています。スケールバーは500μmなので、体長は0.8mm足らずです。

Img_0058
タコの脚のように周囲に伸びているのは幼生触手と呼ばれるもので、表面は繊毛に覆われています。スケールバーは100μmです(次の2枚も同じ)。

Img_0053
体中に細かい繊毛が生えていますが、泳ぐ際のメインエンジンは後端部を取り囲む繊毛列(図鑑の模式図では「囲肛繊毛帯」)のようです。

Img_0055
内部には腸が見えていて、次の動画を見ていただければ分かるのですがその内容物が常に回転しています。見ていると不思議な感じですが、どうやら内側に生えた繊毛が水流を起こしているようです。

動画です。



その2.

Img_00992

Img_01132
こちらは小型の個体で体長は0.3mmくらい(スケールバーは100μm)。
触手もあまり発達していません。

動画です。


(2017.12.29・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月22日 (金)

多毛類のトロコフォア幼生

これは多毛類のトロコフォア Trochophore 幼生だと思います。以前に出したものと同じ仲間でしょう。底面の膨らんだ円錐形をしていて、円錐の直径が約0.3mmです。

Img_69332

Img_6953
スケールバーは100μmです。

動画です。



(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月21日 (木)

多毛類のネクトキータ幼生

以前同じタイトルで出したものと同じ種類か、近い仲間でしょう。多毛類のネクトキータ幼生 Nectochaeta lavaで、サシバゴカイ類と思われます。
前回の個体に比べて体長は2倍以上、体節数も多く、こちらの方がかなり成長した段階なのだろうと思います。
体をくねらせ付属肢を拡げて這うような動きも見せますが、泳ぐ際には付属肢を体にぴったりつけて体表の繊毛の運動で滑るように前進します。

Img_67392

Img_67402

Img_6754

動画です。


(2017.12.08・西舞子海岸にて採集)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧