カテゴリー「膜翅目」の627件の記事

2019年6月23日 (日)

フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)

コナラの葉裏を歩いていたトビコバチです。
触角で探りながら主脈や側脈に沿って行ったり来たりしている様子は寄主を探している最中のようです。何枚か撮影した後、葉を手に持ったまましばらく見守っていましたが、その葉では寄主が見つからなかったのか、それとも危険を感じたのか、やがて飛び去ってしまいました。
以前にも見た記憶があったので調べてみると、5年前の同時期にフサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)として掲載したものと同じ種のようです。数日後別の場所でも同じように広葉樹の葉裏を歩き廻っている本種を2度ほど見かけているので、ちょうど今頃が活動の最盛期なのでしょう。北隆館の大図鑑によれば、Cheiloneurus 属はすべて(カイガラムシ類の?)第2次寄生蜂なんだそうです。

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体長は約1.3mm。いつまでも歩き廻って止まらないので、顔面写真は撮れませんでした。

(2019.06.18・舞子墓園)

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2019年6月17日 (月)

タマヌキケンヒメバチ

立ち枯れのコナラに2~3匹の雌のヒメバチが集まっていました。幹の上をあちこち移動して時々産卵姿勢をとるのですが、すぐに姿勢を解いて別の場所に行ってしまい、じっくり撮影できませんでした。結局こちらが見ている間には産卵に至らなかったようです。
体長は約16mmで、以前にも掲載しているタマヌキケンヒメバチ Jezarotes tamanukii だと思います。

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(2019.06.05・舞子墓園)

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2019年6月15日 (土)

クマバチを捕えたオオスズメバチ

前方の歩道に大きなスズメバチがゆらゆらと舞い降りてきたのが見えたので急いで近寄ると、クマバチを捕えたオオスズメバチでした。この時期ですから、おそらく子育て中の女王でしょう。
慌てて撮影を始めた時にはクマバチはすでに全くの無抵抗で、オオスズメバチはカメラを近づけても気にする様子もなくバリバリと音を立てながらひたすら獲物をかみ砕いているのでした。

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この直後にオオスズメバチは肉団子を抱えて飛び去りました。この間約6分。2ミリ3ミリのコバチも面白いですが、やっぱり大型の狩りバチは見ごたえがありますね。

(2019.06.06・明石公園)

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2019年6月14日 (金)

イスノキの実に産卵する Neanastaus albitarsis (ナガコバチ科)

今回の舞台は先日の記事でカタビロコバチが産卵していた、そのすぐ近くの別のイスノキです。
多数のカタビロコバチがゆっくりと歩いたり産卵したりしている中に、一匹だけ毛色の変わったコバチが実を一つ一つ探りながら速足で歩き回っているのに気が付きました。しばらく遠目で追いかけた後、ようやく一つの実で立ち止まり産卵を始めたので近づいてみると、越冬中の姿はお馴染みですが、未だ活動中の姿を見たことのなかったナガコバチ科の Neanastaus albitarsis Ashmead、1904 でした。
このハチの寄主については、以前の記事へのコメントでezo-aphidさんから Neanastaus 属の多くはタマバエに寄生するということを、また以前掲載した同属未記載種の記事へのコメントの中でうろでらさんから(未発表情報として)N.albitarsis はタマバエ類に主に寄生することがわかっているということを教えていただきました。
この同じイスノキでは以前、多数の実にタマバエの蛹殻が残されているのを見ていて、今年の春にも確認しています。ネットで情報を探してみると、Dr.カーバチの虫めがねというブログの「イスノキミタマバエ」に関する記事が見つかりました。このタマバエに寄生されたイスノキの実は正常に大きくなれない上に種子もつくれず、このような実は虫嬰としてイスノキミコガタフシと名付けられているそうです。今回産卵を見たN.albitarsis の寄主もこのタマバエである可能性が高いと思われます。また同時期に産卵するカタビロコバチも同じ寄主で競合しているのかも知れません。

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実は堅そうに見えますが、意外に易々と産卵管が入っていくようです。

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産卵管を引き抜いた後、同じ場所に口をつけてしばらくじっとしていました。寄主体液摂取行動だと思いますが、厚そうに見える果皮を通して体液が滲みでてくるんでしょうか。

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同じ実で場所を変えて数回、産卵していました。

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(2019.06.06・明石公園)

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2019年6月12日 (水)

イスノキの実に産卵するカタビロコバチの一種

昨年は見る機会がありませんでしたが、いつものイスノキに今年もまたカタビロコバチの一種が産卵に来ていました。

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繰り返しになるので2枚だけにしておきます。今回はの姿は見当たりませんでした。
このイスノキの実にはタマバエの一種が寄生することが分かっているので、このカタビロコバチはそのタマバエに寄生しているのではないかと思っています。

(2019.06.01・明石公園)

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2019年6月 3日 (月)

トビイロケアリの巣

何年も前から放置されている伐採木の樹皮を捲ってみると、その下はトビイロケアリの巣になっていました。

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慌てふためいた働きアリがあっという間に幼虫たちを避難させています。

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それにしてもこの大きさ。新女王候補だと思いますが、こんなに沢山市育てているんですね。

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幼虫の皮膚はいかにも柔らかそうで、働きアリの鋭い大顎で破れないのが不思議です。

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(2019.05.24・明石公園)

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2019年5月27日 (月)

ニジモントビコバチ属の一種(Cerapteroceroides sp.)・産卵

昨日の記事に出したダルマカメムシを探している時に、同じアラカシの幹を青く光るコバチが歩いているのを見つけました。冬季、葉裏で越冬しているのをよく見かけるニジモントビコバチ Cerapteroceroides japonicus の雌によく似ているのですが、翅の黒紋や胸部背面の色が違うようなので、 Cerapteroceroides sp.としておきます 。
樹皮の窪みを触角で探りながら歩く様子からおそらく寄主探しの最中だろうと見当をつけてしばらく見守っていると、案の定産卵を始めました。
40分ほどの間、何度も見失いながら追いかけ続けましたが、その間に数度の産卵を見ることが出来ました。その産卵管を突き刺している相手は一見樹皮の他の部分と見分けのつかないようなちょっとした塊ですが、どうやら以前ヒメコバチ科Tetrastichinae 亜科の一種が産卵していた、とりあえずカシノアカカイガラムシの中間幼虫と考えているものと同じもののようです。またこの場面を撮影した木を含めた数本のアラカシには毎年カシノアカカイガラムシが発生するのを観察していて、2013年の記事に掲載した Tetrastichinae の産卵も同じ場所で撮影しています。
北隆館の大図鑑のニジモントビコバチの項には「各種のカイガラムシやキジラミから羽化するが、第2次寄生蜂である」とあります。この不明種も同様の生活史を持っているとすれば、もしかしたらこれらのヒメコバチとトビコバチは1次寄生者と2次寄生者の関係にあるんでしょうか。

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寄主探しにはこの巨大な触角が威力を発揮するんでしょうか。
画面上に見える、やや赤みがかった塊がカシノアカカイガラムシの中間幼虫と考えられます。

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その塊に産卵管を突き刺しました。

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新たな寄主を探っています。

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腹部を曲げて先端を目標にあてがいます。

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産卵を始めました。

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体長約1.6mm、翅端まで約2.0mmです。
この真上から撮った写真では複眼の後ろ、頬の部分が見えていますが、これまでに撮影したニジモントビコバチの同じ角度からの写真ではそれが複眼に隠れて見えません。また胸部背面全体がほぼ一色でニジモンのような縦筋状の色分けがなく、翅の中央部に広い透明部がある点もニジモンとは異なります。アブラニジモントビコバチ Cerapteroceroides fortunatus とも違うようで、もしかしたらニジモントビコバチと外見がよく似ていると言う C.similis がこれなのかも知れません。

(2019.05.19・明石公園)

 

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2019年5月 8日 (水)

トビコバチ科の一種(?Ericydnus sp.)

7年ぶりに再会した翅の長いトビコバチです。
前回の記事では ezo-aphid さんにご検討いただいて Ericydnus 属の一種らしいことが分かっています。
今回も雌で、体長は約2.1mm、翅端まで約2.8mmで、前回の個体とぴったり同じです。コナラの葉裏にいました。
撮影した季節も同じで、春に羽化する種なのではないかと思います。

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(2019.05.05・松が丘公園)

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2019年4月22日 (月)

マスダアラカシタマバチの産卵

この2年ばかり見ていなかったのですが、アラカシの新梢に産卵するマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai を久しぶりに撮影することができました。
このブログでは何度も出しているのですが、見かけるのはいつも雌ばかりで、雄の姿は20年前に産卵中の雌の背中に乗っかっているのを撮って以来、まだ見る機会がありません。

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(2019.04.18・明石公園)

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2019年3月10日 (日)

ハラビロクロバチ科の一種

これもケヤキの樹皮下から出てきたものですが、ハラビロクロバチ科の一種だと思います。一か所に数匹集まっていたのですが、カメラの倍率を上げていたために視野に捉えるのに手間取り、その間にあちこちに散らばってしまいました。大きさは翅端まで.0.7mmくらいです。8年前にやはりケヤキの樹皮下で見つけてkurobachiさんからAllotropa属であろうと教えていただいたものによく似ていて、同属かも知れません。

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(2019.03.01・明石公園)

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