カテゴリー「淡水プランクトン」の162件の記事

2019年7月26日 (金)

ミズムシ科の一種・幼虫

* 2022.11.07・タイトル変更 *

マツモムシ類だと思い込んでいたのですが、その後調べてみると頭部や前脚の形などからマツモムシ科ではなくミズムシ科 Corixidae のようです。「マツモムシ科の一種・幼虫」としていたタイトルを表記のように変更しました。

いつもの公園の池で採取してきてワムシなどを撮影した後、そのまま2週間ほど放置していた水の中を覗いてみると、マツモムシ類らしき小さな幼虫が泳ぎ回っていました。多分、水に入っていた糸状藻に付着していた卵から孵化してきたものと思われます。

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体長約0.7mm。おそらく1齢でしょう。背中をレンズに向けた状態です。

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同じ個体。全身ほぼ無色透明で、消化管や気管がよく見えます。

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同じものです。

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これは同じくらいの大きさの個体ですが、仰向けになっているので口器にピントを合わせています。

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同じもの。

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これは上のものよりかなり大型で、体長約1.7mm。

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相対的に頭部がやや小さくなって、複眼の形も変化しています。気管の先端の枝分かれも多くなっているようです。

最初の個体の動画です。

(2019.06.29・明石公園 桜堀にて採集/219.07.11 撮影)

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2019年7月14日 (日)

ブルサリア属の一種(Bursaria sp.)

昨年1月今年の1月に続いて3度目のブルサリア Bursaria ですが、大きさでは今回が1番で、700μm近くあります。

本当はもっと広い空間を自由に泳ぎ回る様子を動画に撮りたいのですが、そのために機材を組みなおすのが面倒でまだ実現しません。

(2019.06.11・神戸市西区の水田で採集)

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2019年7月12日 (金)

マルサヤワムシ科プチグラ属の一種(Ptygura sp.)

これはマルサヤワムシ科のプチグラ属 Ptygura の一種だと思います。
何やらもやもやとゴミを集めてくっつけたような巣に収まっていて、「日本淡水動物プランクトン検索図説」には「不規則な膠質に包まれ、」と表現されています。同じ科のマルサヤワムシなどに比べるとかなり出来の劣るお家に見えます。
背景にワムシが付着しているのと同じ糸状藻が重なって見苦しいのですが、取り除くのが難しいのでそのまま撮っています。

(2019.05.25・西区伊川谷の溜池で採集)

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2019年6月16日 (日)

ラッパムシの一種(Stentor sp.)

ラッパムシ(Stentor)の一種です。当ブログでは何度も出していますが、今回は大勢の集団が見つかったので低倍率の暗視野で撮ってみました。



珍しいものでもありませんが、こういうものを眺めていると時の経つのを忘れます。

(2019.05.25・西区伊川谷の溜池にて採集)

 

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2019年6月13日 (木)

イカダケイソウ(Bacillaria sp.)の運動

このBacillaria属の珪藻の和名にはイカダケイソウとクサリケイソウの二つが存在するようで、最近出た「プランクトンハンドブック・淡水編」では後者が優先されています。「ナンキンタマスダレケイソウ」というのが長過ぎて使えないとすれば、個人的にはまだ「イカダ」の方が実態に合っているように思うのですがどうでしょうか。
これは近所の溜池で採取した水の中で盛んに運動していたBacillaria属の一種です。水の層が厚いためなかなか全体にピントが合った状態に留まってくれませんが、あまり水を少なくするとすぐに動かなくなってしまうので、加減が難しいところです。

(2019.05.25・西区伊川谷の溜池にて採集)

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2019年6月12日 (水)

ユレモの一種( ?Phormidium sp.)

ゆっくり動いているユレモの一種です。フォルミディウム属 Phormidium だと思いますが、ユレモ属 Oscillatoria との違いがよく分からないので、そちらの方かも知れません。
以前掲載したアファニゾメノン Aphanizomenon でも同じような動きが見られましたが、糸状藍藻にはこのような運動をするものは多いそうです。

(2019.05.25・西区伊川谷の溜池にて採集)

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2019年6月11日 (火)

ピキシコラ属の一種(Pyxicola sp.)

以前掲載したコスルニア Cothurnia と同じく筒状の殻に収まったツリガネムシの仲間ですが、こちらには「蓋」があります。

Pyxicola-sp
殻の中に見える楕円形の塊は分裂途上の娘細胞だと思います。「蓋」はオペルキュルム operculum と呼ばれていて、細胞が殻(ロリカ)の中に引っ込んだ時に口を閉じる仕組みになっています。巻貝の蓋のようなものでしょうか。上の写真では頭部の横にくっついている、殻と同じ色の小片がそれです。
蓋が閉まった状態の写真は撮り忘れたので 、下の動画でご覧ください。

(2019.05.25・西区伊川谷の溜池にて採集)

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2019年6月 9日 (日)

ツリガネムシ(Campanella sp.)の繊毛

大型のツリガネムシ Campanella属の繊毛です。
真上からの撮影を何度か試しているのですが、前回の記事にしたものとは少し違った感じに写りました。

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(2019.05.25・西区伊川谷の溜池にて採集)

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2019年6月 8日 (土)

ツリガネムシの分裂

細胞分裂途上のツリガネムシ vorticella sp.ですが、見つけた時にはすでに最終段階に入っていました。
二つに割れた右側の細胞には口周部の繊毛環の他に柄に近い方にも繊毛環が生じています。これは分裂後の遊泳のためのものだそうです。この娘細胞は形が徐々に細長くなるとともに遊泳用の繊毛の動きが活発になり、最後に柄を離れて泳ぎ出ます。この状態を遊泳幼生と呼ぶそうです。やがて適当な場所を見つけて定着し、一人前のツリガネムシになるのだと思います。

(2019.05.11・明石公園 剛の池にて採集)

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2019年6月 7日 (金)

トゲツボカムリ?(Difflugia ?corona)

多数の仮足を伸ばして移動中のツボカムリの一種です。殻の上部に等間隔に並んだ3本の刺が見えるので、おそらトゲツボカムリ Difflugia corona だと思います。この種であれば開口部の縁に4個から20個の歯状突起があるそうなのですが、終始その開口部を下に向けてスライドガラス上面に張り付いた状態で動いていたので確認できませんでした。

(2019.05.25・神戸市西区伊川谷の溜め池にて採集)

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