カテゴリー「淡水プランクトン」の59件の記事

2017年4月23日 (日)

ゾウミジンコの一種

昨日のオカメミジンコに比べてはるかに小型の、ゾウミジンコの一種(Bosmina sp.)です。普通種のゾウミジンコ B.longirostris だろうと思いますが、個体群による変異も大きいようで決めかねています。

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育房の卵はだいぶ発生が進んでいるようです。スケールバーは100μm(次の写真も)。

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複眼のすぐ前にツリガネムシの一種が付着しています。こちらと同様、ミジンコなどの甲殻類に付着して生活するという Rhabdostyla属かも知れません。こんな場所にくっつかれるとさぞかしうっとおしいことでしょうね。スケールバーは50μmです。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月22日 (土)

オカメミジンコ属の一種(Simocephalus sp.)

オカメミジンコ属 Simocephalus の雌。体長が2mmほどもある大型のミジンコです。
ネット上の画像と見比べると普通種のオカメミジンコ Simocephalus vetulus で良さそうに思えますが、手持ちの図鑑で調べたところでは同属のトゲオカメミジンコ S.exspinosus と考えられるふしもあって、どっちが正しいのか判断できないのでSimocephalus sp.としておきます

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スケールバーは1mmです。

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背中の育房にたくさんの卵が見えています。

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やはり雌ですが別個体。最初のは普段の虫撮りと同じマクロレンズを使っていますが、これは顕微鏡で撮っています。

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大きな黒丸が複眼、その右下、吻に近いところに黒い裂け目のように見えているのが単眼です。

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後腹部の先端、肛門付近と尾爪。このあたりの形が種の判別点の一つなのですが、判断に迷っています。

(2017.03.31・明石公園 桜堀で採集)


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2017年4月12日 (水)

ウログレナの一種とツリガネムシ

これは以前の記事でも出した不等毛類のウログレナ属 Uroglenaの一種だと思うのですが、その群体にツリガネムシの一種が数個くっついて一緒に回っています。

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前回はほぼ完全な球形でしたが、この群体は同居者がいるせいか形がかなりいびつです。スケールバーは50μm(以下同じ)。

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ウログレナの鞭毛の上にツリガネムシの繊毛の運動が加わっているせいか、前に見たものよりも回転が速い気がします。

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細胞の大きさには結構ばらつきがあります。


動画です。

(2017.03.24・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月10日 (月)

フクロワムシ属の一種(Asplanchna sp.)

フクロワムシの仲間は以前にも一度出していますが、今回のものは頭部の形などからまた別の種だと思われます。

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上2枚は同一個体ですが、違う角度で写っています。体内を走る多数の線は筋肉でしょうか。

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この2枚はまた別の個体。ピントの位置を変えています。(以上、スケールバーは100μm)

動画です。


(2017.03.24・明石公園 桜堀で採集)

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2017年4月 9日 (日)

ハナビワムシの一種(Collotheca sp.)

これはハナビワムシ(Collotheca属)の一種です。採ってきた水を入れたシャーレの中を実体顕微鏡で眺めているとこいつがアオミドロにくっついているのが見えたので、ピンセットでそのアオミドロの切れ端を引っ張り出してスライドグラスに載せるとこのワムシもちゃんとついてきました。
頭が花のように開いてその花弁に当たる部分から長い剛毛が放射状に伸びたのを花火に見立ててこの名があるようです。

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体を伸ばした状態。スケールバーは100μm(以下同じ)です。

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花弁状の突起の数が種の判別点になるそうです。

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振動に驚いて体を縮めた状態。寒天質の透明な鞘に収まっています。

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動画です。

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これは別個体。

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GIFアニメにしてみました。(クリックで動きます。)

(2017.03.24・明石公園・桜堀で採集)


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2017年4月 4日 (火)

ツボワムシ

いつもの公園の池で採集したワムシです。普通種のツボワムシ Brachionus calyciflorus だと思いますが、この種はいくつかの変種や型に分けられるそうです。

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自然状態ではこんなに過密になることはないでしょうが・・・。
画面内のスケールバーは100μmです(以下も同じ)。

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お尻に大きな卵をくっつけていますが、孵化間近のようで赤い眼点も見えています。

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こちらは小さな卵をいくつか持っています。大きなのは雌になる卵、小さいのは雄になる卵なのだそうです。
多くのワムシ類は通常雌だけで単為生殖を繰り返しますが周囲の環境が悪化すると雄が生まれてきて、その雄との有性生殖によって産まれた卵は乾燥などの悪条件に耐えられる耐久卵になるそうです。

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この個体は体内に卵を持っています。これから排出するんでしょうか。

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足を出したところ。速く泳ぐときは体内に引っ込めています。

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ツボワムシは被甲の前縁に4本の棘状突起を持っていますが、上の写真ではそのうち2本にピントが合っています。

動画です。



(2017.03.24・明石公園 桜堀にて採集)


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2016年11月 3日 (木)

ハネウデワムシの一種(Polyarthra sp.)

ハネウデワムシ属の一種は以前にも一度出していますが、今回のものの方が付属肢(図鑑によっては付肢とか付着肢とも表現されています)が長いので別種でしょう。
この付属肢は体の周囲4か所から3本づつ伸びていて、泳いでいるのを眺めていると時々この付属肢を瞬間的に閃かせていきなりジャンプすることがあります。
田中正明著「日本淡水産動植物プランクトン図鑑」に収められている
Polyarthra属の7種のうち全国に分布する普通種とされているのが3種あって、その中から候補を探すと今回の種がハネウデワムシ Polyarthra vulgaris、前回の付属肢の長いものはツルギハネウデワムシ P.dolichopteraに当たるのではないかと思います。

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動画です。

動きが早く、追尾もぎくしゃくしていて見苦しいかと思いますがご勘弁ください。一、二度瞬間移動するのが見られます。

(2016.10.21・明石公園 桜堀にて採集)

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2016年11月 2日 (水)

ツノテマリワムシ(Conochilus unicornis)

これはツノテマリワムシConochilus unicornisだと思います。
同属のテマリワムシC.hippocrepisは50から100もの個体が集まって球状の群体を作ることからその和名がつけられたようですが、このツノテマリワムシではその数が25前後と少ないのが特徴の一つだそうです。しかしこの日見た群体は個体数がさらに少なくて3から7個くらいのものがほとんどでした。時期的な理由があるのかも知れません。
構成個体の数は少なくても、多数の群体がシャーレの中で風車のようにくるくる回っているのはなかなか面白い眺めです。

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右側の群体では中心部が多数の細かい粒子を含んだゼリー状の物質に包まれているように見えます。図鑑には膠質と表現されていますが、どんな機能があるのかは説明がありません。左側の群体には無いようです。
画面内のスケールバーは50μmです。(以下同じ)

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4個体の群体。

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足の周囲に「膠質」に含まれる粒子が多数見えています。

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これは観察中に群体から離れてしまった個体です。
頭部に長い毛を生やした突起が見えますが、これを腹触手と呼ぶそうです。近縁のテマリワムシモドキの仲間(Conochiloides属)ではこれが実際に腹部についているのでこの名があるんでしょう。その腹触手が頭頂にあるのがConochilus属で、2本あるのがテマリワムシ、1本だけ(癒合して1本に見えるそうです)なのがツノテマリワムシです。

動画です。

(2016.10.21・明石公園 桜堀にて採集)

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2016年10月30日 (日)

フクロワムシ属の一種(Asplanchna sp.)

以前このブログでフクロワムシモドキ属の一種(Asplanchnopus sp.)を紹介したことがありますが、今回は「擬き」のつかないフクロワムシ(Asplanchna sp.)です。前者とよく似ていますが、こちらには足がありません。体長0.5mmほどもある大型のワムシです。

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和名どおりの袋状の体はほとんど透明で空っぽのように見えます。
画面内のスケールバーはすべて100μmです。

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足がありません。

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動画です。



(2016.10.21・明石公園 桜堀にて採集)

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2016年10月29日 (土)

ドロワムシの一種(Synchaeta ?stylata)

お堀の水を採ってきて覗いてみると、ちょうど今が多い季節なのかドロワムシの仲間が沢山いました。かなり高速で泳ぐワムシですが、下の写真の個体は動きが遅く、少し弱っているのかとも思いましたが、他の個体に比べて体が大きく、また体内が多数のソーセージ状の物体で充満しているので、そのことが関係しているのかも知れません。

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左が頭部で、暗赤色の眼が見えます。頭部両側の耳状突起に繊毛が生えていてその運動で前進します。以下、画面内のスケールバーは100μmです。

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丸まったところ。ツボワムシなどと違って硬い被甲がありません。

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図鑑の図と見比べると普通種のドロワムシ Synchaeta stylataのようですが、自信はありません。

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体に一杯詰まっているソーセージ状の物体は何でしょうか。


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体の後部。画面中央の丸いのは卵でしょう。

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頭部付近。耳状突起の繊毛。

動画です。

上の写真の個体は後半に出てきます。ツボワムシの仲間もとび入りで登場します。


(2016.10.21・明石公園 桜堀で採集)

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