カテゴリー「淡水プランクトン」の88件の記事

2018年5月23日 (水)

サメハダクンショウモ?

群体の直径が50μmほどの、小さなクンショウモです。
外側の細胞に角状突起が二つ、細胞間に隙間がなく、表面が多くの顆粒で覆われる(月井雄二著・淡水微生物図鑑)などの特徴からサメハダクンショウモ Pediastrum boryanum ではないかと思いますが、他にも同様の特徴を持つ種があるのかも知れません。

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この群体は細胞数が16個ですが、8、32、まれには64、128個の群体も出現するそうです。

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ピントを細胞表面に合わせると、細かな粒々で覆われていることが分かります。

(2018.05.01・明石公園 桜堀にて採集)


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2018年5月20日 (日)

ミジンコの死骸に集まる繊毛虫・鞭毛虫

死んだミジンコに小型の繊毛中や、さらに小さな鞭毛中がたくさん集まっていました。

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楕円形の繊毛虫は殻の内部を行ったり来たりして餌を漁っているようです。まだ残っているミジンコの組織か、あるいは同じように集まってきた他の微生物を食べているのかも知れません。

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殻の表面には多数の鞭毛中が集まっています。

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写真ではよく見えませんが、最後の動画を見ていただくと短い鞭毛をちょこちょこ動かしているのがどうにか分かります。

動画です。

(2018.04.12・明石公園 桜堀にて採集)

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2018年5月19日 (土)

アファニゾメノンの一種(Aphanizomenon sp.)

あまり水質の良くない池や湖に発生する、いわゆるアオコの原因となる藍藻の一つで、アファニゾメノン属 Aphanizomenon の一種です。
低倍率で見ると細い筆の先のようですが、じっと見ているとそれがゆっくりと形を変えていきます。

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かなりゆっくりとした動きですが、1枚目から約1分間で少し形が変化しているのが分かります。

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筆先のような毛の一本一本が円筒状の細胞が糸状に連なったもので、その細胞列が互いに滑るように動きます。イカダケイソウの運動にも似ていますが、それよりはるかに緩慢です。

動画です。



(2018.04.12・明石公園 剛の池にて採集)

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2018年4月29日 (日)

ミツウデワムシの一種(Filinia sp.)

ミツウデワムシ(Filinia属)の一種です。

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長い刺のような「腕」を持つのでこの和名があります。お尻に卵をくっつけたまま泳いでいます。

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上2枚は同一個体、下は別個体です。

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この個体は卵を2個持っていて、そのうち1個は孵化間近らしく、内部で子どもが動いているのが見えます。

動画です。


(2018.03.10・明石公園にて採集)

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2018年3月12日 (月)

エピスティリスの一種(Epistylis sp.)

群体性のツリガネムシで、枝分かれした柄の先に細胞がついているのでエダワカレツリガネムシという和名も使われています。またカンパネルラ Campanella と同様、柄は収縮しません。
ミジンコやケンミジンコに付着していることが多いようですが、金魚など観賞魚にも付着してエピスティリス症という病気の原因にもなるそうです。
本来付着性ですが、この写真のように足場から離れて漂っているものも見かけます。

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動画です。
色が違うのはご勘弁ください。



(2018.03.01・明石公園 剛の池にて採集)

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2018年2月12日 (月)

ツボワムシの一種 Brachionus sp.

ツボワムシの一種です。
以前に出したものと同じ種かも知れません。

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スケールバーは100μmです。

動画です。


(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)

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2018年2月11日 (日)

オオタイヨウチュウActinosphaerium

これはタイヨウチュウ(太陽虫)の一種のオオタイヨウチュウ(アクチノスフェリウム Actinosphaerium)です。
タイヨウチュウ類(有軸仮足虫)はアメーバ類(根足虫)とともに肉質虫というグループに含められていましたが、最近の分子レベルの研究によれば両者は系統的にはまったくかけ離れた位置にあることが分かっているそうです。

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オオタイヨウチュウは一つの細胞内に多数の核を持つそうですが、どれがその核なのか、この写真で判別できるものなのかどうかも分かりません。放射状に伸びている棘のようなものは有軸仮足(軸足)と呼ばれます。ほとんど動かないように見えますが、これでも繊毛虫や鞭毛虫を捕えて食べるそうです。スケールバーは100μmです。

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細胞の表層部は液胞で覆われています。

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内部に見えるのは取り込んだ食物ではないかと思います。

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軸足は低倍率ではきれいな細い針のように見えますが、拡大すると小さな瘤が不規則についています。

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これは分裂の途中、あるいは2個の細胞が接合しているところでしょうか。

(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)


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2018年2月 8日 (木)

繊毛虫の一種

大型で活発に運動する繊毛虫の一種ですが、所属が分かりません。

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直径150μmほどのほぼ球形で、大きく裂けた口部が見えます。スケールバーは50μmです。

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体内に赤っぽく見えていたのは取り込んだ食物だったようです。見ている間にそれ(食べ滓?)を吐き出して、その周囲をぐるぐる回り始めました。

動画です。



(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)

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2018年2月 6日 (火)

ホシガタケイソウとハリケイソウ

公園の池で採集した普通種の珪藻2種です。

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左下がホシガタケイソウ(Asterionella)の一種、右上の長いのがハリケイソウ(Synedra)の一種で合っていると思います。
スケールバーはすべて100μmです。

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ホシガタケイソウという和名はその群体の形に由来していて、通常4個から8個の棒状の細胞が星形に集まって群体をつくりますが、16個かそれ以上の場合もあるそうです。上の写真では8個です。図鑑などの写真や図を見ると平面的な印象を受けますが、実際には立体的に細胞が繋がっています。
実体顕微鏡のバックを暗くした照明の下でこの珪藻がたくさん浮遊しているのはなかなか綺麗な眺めです。

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右の群体ではそれぞれの細胞に縦線が走っています。細胞分裂の途中なんでしょう。

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1枚目に写っていたハリケイソウです。

(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)


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2018年2月 4日 (日)

ボルボックスの一種(Volvox sp.)

ご存知ボルボックスです。
いつも参照している月井雄二著「淡水微生物図鑑」にはVolvox属の3種が掲載されています。その3種の中で群体や細胞の大きさや細胞が球形、細胞間の連絡糸がある、などの特徴から今回撮った種は Volvox aureus という種ではないかと思いますが、他にも該当する種があるかも知れません。

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画面内のスケールバーは100μmなので、群体の直径は約500μmになります。
球の表面に並んでいるのが体細胞、群体内部にいくつか見える塊は生殖細胞(ゴニディウム)で、やがてこれが成長して娘群体となり、親群体の外へ飛び出すということです。

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群体を形成する体細胞の数は種にもよりますが大体数百から数千個、多いものでは1万を超えるそうです。この群体ではいくつくらいでしょうか。

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個々の細胞には2本の鞭毛が生えていて、群体はその運動で回転しながら移動します。鞭毛は細くて見えにくいのですが、この写真では細胞の中心付近にピントを合わせ、オーバー気味の露出を与えてなんとか見えています。

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生殖細胞。

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体細胞には眼点があり、各細胞間には細胞質連絡糸が見えています。

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少しピントをずらせると、各体細胞から2本づつ鞭毛が伸びていることが分かります。

動画です。


(2018.01.10・明石公園 剛の池にて採集)

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