カテゴリー「ダニ」の83件の記事

2019年4月27日 (土)

ハダニの一種(?)

モチノキの葉をこんな風に黒く変色させた犯人は、お馴染みのタイワントガリキジラミだろうと思ったのですが・・・。

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念のため裏返してみました。

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キジラミではありません。

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ハダニの一種でしょうか。体長は約0.25mmです。周りの卵を産んだ雌のようです。

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卵は長円形で長さは、01mm足らず。周囲の色反射か、変な色に写ってしまいました。

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隣の窪みには孵化直後らしい幼虫もいました。体長.01mmちょっとで、脚は3対のようです。

「虫こぶハンドブック」によれば植物にゴールを作るダニはほぼフシダニ科に限られているようですが、これはフシダニには見えません。あるいはこのゴールを作ったのはやはりタイワントガリキジラミで、ダニは家主が立ち退いた後の空き部屋に入っただけなのかも知れません。

(2019.04.18・明石公園)

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2019年3月21日 (木)

ササラダニ類2種

その1

落ち葉に埋もれた枯れ枝にいました。
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体長約0.8mm。背甲はほとんど無毛に見えます。

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胴感毛は細長い糸状です。

その2

こちらはアキニレの樹皮下で。こちらに似ているようです。

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体長はやや小さく0.7mmくらい。

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別個体。背甲には長い毛がまばらに生えています。

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(2019.03.15・明石公園)

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2019年3月16日 (土)

トガリキジラミ類を食べるハモリダニ

今日のそらさんの記事にヤツデキジラミの幼虫を捕えたハモリダニが登場しましたが、私も昨日、いつもの公園で同じような光景を撮影してきました。

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ヤブニッケイの葉裏ではニッケイトガリキジラミの幼虫が犠牲になっていました。

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お尻に齧りついているようですが、そらさんも書いておられるようにこうなると少々しつこく撮影していても逃げません。

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動き始めたのでやはり逃げるのかと思えば、場所を変えて口吻を突き刺したようです。

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モチノキの葉裏ではタイワントガリキジラミの幼虫を攻撃中。

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やはりお尻のあたりを刺しているようですが、この場所を好む理由があるんでしょうか。

(2019.03.15・明石公園)

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2019年3月13日 (水)

ケダニ亜目の一種

以前にナミケダニ科の一種として出したものと同じ種と思われますが、ケダニ類ではなくタカラダニ類なのかも知れません。実のところその違いがよく分からないので、今回はケダニ亜目の一種としておきます。前回と同様、ムクノキの樹皮下にいました。体長は約0.8mmです。

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(2019.03.01・明石公園)

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2019年3月 9日 (土)

ハシリダニ科の一種

昨日のクダアザミウマと同じ時ですが、ケヤキの樹皮をめくるとこんなダニが走り回っていました。文字通りのハシリダニ科の一種だと思います。
体長は大きいもので0.5mm、小さいので0.3mm足らずですが、
面白いのはどの個体も前体部に一対の白く光る部分があることで、これが何のための器官なのか分かりませんが、この場所にこんなものがあるとどうしても眼に見えてしまいます。

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第4脚の腿節が肥大しています。

(2019.03.01・明石公園)

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2019年2月23日 (土)

ウスゲユビダニの一種(Neoteneriffiola sp.)

この時期、樹皮下でよく見かける体長1mmほどの赤いダニですが、以前の記事へのコメントでクロアリさんからユビダニ科のウスゲユビダニの一種 Neoteneriffiola sp. と教えていただきました。
触肢先端に並んだ太短い爪が特徴の一つということなので、前回より倍率の高いレンズに換えてその部分を狙ってみました。

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(2019.02.15・明石公園)

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2019年2月21日 (木)

モンツキダニ属の1種

昨日に続き、アキニレの樹皮下のダニです。
体の後部両側によく目立つ円い黒紋があって、以前の記事でAcleris さんから教えていただいたモンツキダニ科モンツキダニ属 Trhypochthonius の一種だと思います。ただし同種ではなさそうです。

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体長は0.6~0.7mmくらい。

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体内に液体でも充満しているかのように半透明で、丸々と太っています。

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胴感毛は棍棒状です。銀色に光る棒状のものを抱えているように見えますが、何かの脱皮殻か蛹の抜け殻のようなものでしょうか。

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こちらは脱皮中。

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こちらはずいぶん萎びた感じですが、別種でしょうか。体長もやや小さめです。

(2019.02.15・明石公園)



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2019年2月20日 (水)

クローバービラハダニ

体長0.8mmほどもある、大きなハダニです。クローバービラハダニ Bryobia praetiosa だと思います。主に葉野菜を加害する害虫だそうです。アキニレの樹皮下で越冬していました。

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周囲に散らばっているのは円いものは卵のように見えますが、本種と関係があるのかどうか分かりません。

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左右の眼の間から突き出している4本の突起の長さが、近似種のニセクローバービラハダニB. rubrioculus との区別点の一つのようです。

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背面を覆う皺と、先の拡がったような形の毛(胴背毛)が特徴的です。

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前脚が長いのも特徴の一つです。

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近くにいた別個体。本種は雌しか見つかっていないそうです。

(2019.02.15・明石公園)

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2019年2月 4日 (月)

ツチトビムシを捕食するアギトダニ科の一種(改題)

* 2022.03.01・タイトルと記事訂正 *
当初トゲダニ科の一種としていましたが、その後調べてみるとトゲダニ科ではなくアギトダニ科(Rhagidiidae)だったようです。タイトルと記事を訂正します。

朽ち木から剥ぎとった樹皮の裏側を歩き廻っていた白いダニ。

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体長約0.6mm。トゲダニの一種だろうと思いますが、この色からするとまだ子どもなんでしょうか。

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しばし立ち止まって木屑の間に頭を突っ込んでいましたが、出てきた時には獲物を咥えていました。ツチトビムシの仲間のようです。

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しばらく追いかけているとまた別の獲物を捕えました。同じツチトビムシです。先の獲物は吸いつくしたのか、どこかに捨ててきたようです。

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撮影している間に少なくとも4匹の獲物を捕えたようでしたが、先に捕えていた獲物をどうしたのか、暗いファインダー越しに確認することはついにできませんでした。

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レンズを交換してもっと高倍率で撮りたかったのですが、その間に見失う公算大なので諦めました。

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また狙っています。

(2019.01.24・学が丘北公園)

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2019年1月19日 (土)

オソイダニ科の一種

ムクノキの樹皮を剥がすといつものハイイロチビフサヤスデの集団。またかと思いながら念のためその周りをルーペで調べていると見覚えのあるダニがいました。以前に一度だけ撮影しているオソイダニ科 Cunaxidae の一種です。

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長く伸びた顎体部の先まで約0.7mm。そばを通り過ぎるハイイロチビフサヤスデが巨大に見えます。

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前脚のようにも見える長い触肢をゆっくり上げ下ろししていました。

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前方に突き出しているのが触肢ですが、細部を見るには解像度が足りません。

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フサヤスデの毛の脱皮殻がかなり足手まといになっているようです。

(2019.01.14・明石公園)

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