カテゴリー「虫こぶ」の15件の記事

2017年4月17日 (月)

ニッケイトガリキジラミの幼虫

ヤブニッケイの葉裏に寄生したニッケイトガリキジラミ Trioza vinnamomi の幼虫たちです。

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これは多分終齢でしょう。体長約2mm。

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これはやや若齢で体長1.2mmほど。

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脱皮直後でしょう。ワックスもまだ充分伸びていません。体長約1.4mm。

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寄生された葉はこんなふうになります。ニッケイハミャクイボフシと呼ばれる虫こぶです。
今回は見られませんでしたが、ニッケイトガリキジラミの羽化の様子はこちら、幼虫の脱皮はこちらに出しています。

(2017.04.05・明石公園)

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2016年9月13日 (火)

イスノキエダナガタマフシとイスノフシアブラムシ

いつもの公園のイスノキに大きな虫こぶがたくさんついていました。イスノキエダナガタマフシだと思います。
実は6年前にも同じタイトルの記事を出しています。その時掲載した写真の虫こぶは形が曖昧で別種の可能性もありそうだったのですが、今回のものはイスノキエダナガタマフシで間違いないでしょう。
形成者はイスノフシアブラムシ Nipponaphis distyliicola で、「虫こぶハンドブック」によれば「11月頃有翅胎生虫がアラカシなどに移住、春に有翅産性虫を生じ、これがイスノキに戻る」ということです。この場所でも冬の間、アラカシの枝でこのアブラムシをよく見かけています。

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形はイチジク状で先端に棘状突起があり、長さは5cmくらい。左後方の茶色いのは去年かそれ以前の虫こぶでしょう。

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1個を割ってみました。

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中はアブラムシと、綿のような蠟物質が一杯です。

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中でも大きめ(体長0.7~0.8mmくらい)で多量の蠟物質を纏ったものが成虫でしょうか。

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体長0.5mmくらいの幼虫たち。

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虫こぶの中を覗いていて面白いと思ったのは、その住人がちょっとした風にも簡単に吹き飛ばされたり、僅かな振動でも足場を失って転げまわるということです。普通の枝葉で暮らしているアブラムシにとっては死活問題であるはずですが、閉ざされた虫こぶの中ではどちらに転んでも食事にあぶれる心配は無いということでしょうか。

(2016.09.02・明石公園)

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2016年7月26日 (火)

ハリエンジュハベリマキフシを食うヤブキリ

昨日記事にしたハリエンジュハベリマキフシを撮影中、ふと気が付くと傍らに垂れ下がった枝でヤブキリが葉を齧っていました。

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はじめは単に葉を食っていると思ったのですが…。

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虫こぶを齧っているのでした。

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狙いは中の幼虫や蛹でしょう。

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一休みして身づくろい。

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旺盛な食欲で、たくさんの虫こぶを次から次へと齧っていきます。口元のアップを撮りたかったのですが葉が揺れるのであきらめました。

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食べられた後のハリエンジュハベリマキフシ。虫こぶを作ったタマバエもそれに寄生したハラビロクロバチも、もろともにヤブキリのお腹の中へ消えてお終い、ですね。

(2016.07.06・明石公園)

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2016年7月25日 (月)

ハリエンジュハベリマキフシ

ハリエンジュ(ニセアカシア)の枝に、縁が巻き込んだように膨れている葉がたくさんありました。帰宅してから調べると、ハリエンジュハベリマキフシという虫こぶで、ハリエンジュハベリマキタマバエ Obolodiplosis robiniae というタマバエの一種の寄生によってできるものだそうです。

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日光に透かしてみると(実はストロボ光ですが)何か影が見えます。

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ナイフの先でそっと開けてみるとこんなものが・・・。
しかしちゃんと撮影する前にうっかりとり落としてしまいました。

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これは別の虫こぶから出てきました。色は薄いですが上と同じもののようです。
ネット画像を探すと、フッカーSさんの東京23区内の虫2に同じものが掲載されていました。これは虫こぶを作った犯人のハリエンジュハベリマキタマバエではなく、それに寄生するハラビロクロバチ科の一種(Platygaster robiniae)の蛹なのだそうです。

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上の写真の一部拡大です。
米粒をたくさんくっつけたような格好ですが、それぞれの米粒が一つの蛹なんでしょう。0.7mm前後の長さですから、成虫もかなり小さなものでしょう。年1化であれば冬場の葉裏探しで越冬個体を見ている可能性もありますが、もし撮影していてもそれとは分からないでしょうね。Platygaster robiniaeの成虫の画像は海外サイトでいくつか見られますが、これといった特徴もなさそうな黒くて小さなハラビロクロバチです。

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さらに別の虫こぶを開けると、ようやくタマバエのものらしき幼虫が出てきました。青い繊維がくっついていますが、これは取り出した時に私の手か衣服からついたものでしょう。

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頭部を見れば確かにハエの幼虫です。
体長は約3mmです。

(2016.07.06・明石公園)

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2016年4月14日 (木)

ナラメリンゴフシに産卵するオナガコバチの一種(?Torymus sp.)

コナラの幹から伸びた細い枝の先に丸い虫こぶが、と近づいてよく見ると、青緑に輝く小さなハチがとまっていました。オナガコバチの一種です。
ハチは虫こぶの周りを歩き回っては産卵管を突き刺しています。ときどき飛び去ってはまた戻ってくるので正確には分かりませんが、3匹くらいいたようです。体長は小型の個体で3mm、大きいので4mmくらいでした。
この色合いは以前に一度だけ撮ったTorymus属の一種と同じで、その属名で検索してみるとよく似た画像が多数出てきました。また蜂が好きに掲載されたハンマーさんの画像は属名は挙げられていませんがやはりナラメリンゴフシに産卵中のもので、同種ではないかと思います。

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細い枝は風に揺れ、それを止めようとして手を触れるとハチは即座に飛んで行ってしまいます。これではごく低倍率でしか撮れないので、逃げられるのを承知で虫こぶのついた枝を曲げ、幹に近い別の小枝に引っ掛けて揺れを止め、ハチが帰ってくるのを待つことにしました。手荒なことをしたので1、2時間は覚悟していましたが、その辺で30分ほど時間つぶしをしてから様子を見に戻ると、すでにハチは帰ってきていました。

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小細工のおかげで揺れも気にならなくなり、背景も冴えない幹の色ですが真っ黒にならずに済みました。

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穿孔にはあまり抵抗もないようで産卵管は見る間に入っていきます。周囲を歩き回りながらかなり短い間隔で刺したり抜いたりを繰り返していましたが、多分その度に産卵しているのではなく、そうやって適切な場所を探しているようです。その間には数分間突き刺したままの姿勢を保っていることもあって、その時には実際に産卵していたものと思われます。

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産卵管が体長より長いので、脚を伸ばし腹部を目一杯持ち上げて虫こぶに突き立てています。

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これは産卵管を引き抜いた瞬間です。この腹部はどんな構造になっているんでしょう。

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こういう場面はついつい真横からばかり狙ってしまって、背面像をほとんど撮っていませんでした。

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(2016.04.10・学が丘北公園)

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2015年5月 8日 (金)

フジハフクレフシとタマバエ幼虫

下の写真はフジの葉ですが、裏面に円い虫こぶが出来ています。フジハフクレフシと呼ばれているものだと思います。

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フジと言ってもヤマフジの方かも知れません。フジ(ノダフジ)とは蔓の巻き方などで見分けられるそうですが、撮影時にはそこまで見ていませんでした。

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一つの虫こぶを切開してみました。

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フジハフクレフシの形成者はタマバエの一種だそうなので、これがその幼虫でしょう。

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これは別のゴールから取り出した幼虫で体長2.5mmほど。上の写真のものより成長が進んでいるようです。盛んに体をくねらせて動き回るのでうまく撮れません。

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手前が頭、でしょうね。
(2015.05.09・追記)早速 ezo-aphidさんからコメントをいただきました。やはりこちらが頭部で、その腹側(画面では右側)に見えるY字型はタマバエ類特有の胸骨という器官だそうです。

(2015.04.27・神戸市西区水谷)

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2013年9月20日 (金)

イスノキエダコタマフシとイスノタマフシアブラムシ(改題)

* 2013.09.21・追記と改題 *

当初虫こぶ(ゴール)の名もアブラムシの種名も分からないまま出していたのですが、ezo-aphidさんからゴールはイスノキエダコタマフシ、形成者のアブラムシはイスノタマフシアブラムシMonzenia globuli (Monzen)であろうと教えていただきました。いただいたコメントによれば、下の写真の大型・茶色の個体は第2世代の成虫、色が薄くて小さいのは第3世代の有翅幼虫にあたるそうです。詳しくはコメントをご覧ください。タイトルにゴール名とアブラムシの種名を入れておきます。

イスノキの枝に出来ていた虫こぶです。

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大きいほうで直径7mmくらい。ちょうど成長を始める時期なのか、同じ木の枝で径数mm程度のこの同じ虫こぶがたくさん見られました。
以前の記事へのコメントでezo-aphidさんが、「イスノキの枝にできる、表面が滑らかな袋状で、緑色の虫こぶ」を作るアブラムシとして、シムネアブラムシ、イスノフシアブラムシ、シロダモムネアブラムシの3種を挙げた上、それぞれの特徴を要約して下さいました。今回見た虫こぶはどれもまだ小さくて成長後の特徴が表れていないのではないかと思いますが、球形に近いものが多かったので3種の中ではシイムネアブラムシの作るものに近いように思います。

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大きいほうを切開してみました。
成虫らしき赤褐色の大きなのが数匹、薄緑色の幼虫もたくさんいます。

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成虫らしきものは体長1~1.2mmくらい。

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幼虫は小さいもので体長約0.5mm。

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幹母が一匹だけの状態が見られないかと思って上の写真の小さい方(直径約2.3mm)の虫こぶを開いてみましたが・・・。

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内部はすでに満杯でした。

(2013.09.12・奥須磨公園)

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2013年4月13日 (土)

ヤノイスアブラムシ?

イスノキの新葉に円い虫こぶが出来始めていました。
毎年この場所で見ているイスノキハタマフシだと思います。

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日の当たった葉を裏から見ると、中にいるアブラムシ
の姿が透けて見えます。
 
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葉裏側の膨らみをナイフで削いで開いてみると中には一匹しかいません。虫こぶがイスノキハタマフシで合っているとすればこれはヤノイスアブラムシの幹母ということになります。

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体長約0.6mm、多分まだ幼虫で、産卵はこれからなのでしょう。

(2013.04.08・明石公園)

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2012年10月23日 (火)

虫こぶに産卵するカタビロコバチ科の一種

つい先日、アベマキの葉裏に出来た虫こぶに産卵するカタビロコバチとタマバチを掲載したばかりですが、その撮影から一週間後、同じ数枚の葉でやはり2種の蜂の産卵が見られました。タマバチは同種でしたが、カタビロコバチの方は前回とは別種のようです。
 
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体長は2mmほどで前回見た種と変りませんが全体に細身で、触角や脚腹部の色も違います。

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虫こぶは硬そうに見えますが、産卵管は意外に短時間で根元まで差し込まれます。実際にすべてが産卵まで至っているのかどうかわかりませんが、一つの虫こぶに何度も産卵管を突き刺していました

* 2012.10.23記事訂正

ezo-aphdさんから訂正のお知らせをいただきましたので一部記事を削除しました。詳しくはコメントをご覧下さい。

前の記事にいただいたezo-aphidさんのコメントによれば、タマバチゴール同居蜂としてカタビロコバチ科からはEurytoma属の3種が記録されているようです。昨年末に撮影した2種の越冬中のカタビロコバチのうち一種Eurytoma属でしたが、今回のものと比べると体長や体型、産卵管の突出の度合いなどの違いがあって、別種だろうと思います。

(2012.10.16・明石公園)

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2012年10月15日 (月)

虫こぶに産卵するカタビロコバチとタマバチ

* 2012.10.22・記事訂正 *

コメントにあるように、ezo-aphidさんが調べてくださったところ写真の虫こぶはクヌギハケタマフシではないようです。

たくさんの虫こぶ(クヌギハケタマフシ?)のついたアベマキの葉裏を見ていると小さな黒いハチが2、3匹うろついています。おそらく2年前の同時期にも同じ虫こぶに産卵するのを見ているタマバチの一種だろうと思ってまず1匹、カメラを向けてみるとタマバチではなくカタビロコバチの一種のようです。

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虫こぶの周囲を歩き回って場所を決め、産卵管を刺し込みます。体長2.1~2.2mmくらい、こんな腹部だけ黄色い種は初めて見ました。虫こぶ形成者のハチに寄生するんでしょうか。

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同じ個体です。虫こぶの頂部の凹んだ場所に産卵しています。

同じ場所で、タマバチの一種も産卵していました。
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これは以前に掲載したものと同種だと思います。体長約1.5mm。

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こちらは別個体でやや小さく、体長1.2mmくらいですが同種でしょう。

(2012.10.09・明石公園)


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