カテゴリー「その他いろいろ」の17件の記事

2018年9月19日 (水)

クリイロヒメキノコムシ?(改題)

* 2018.11.04・追記とタイトル変更 *

下の記事に書いたように当初ツツキノコムシ科だと考えていたのですが、Acleris さんから、「ホコリタケに付いていることからヒメキノコムシ科」で「クリイロヒメキノコムシかその近縁種」だろうとのコメントをいただきました。改めて保育社の甲虫図鑑を調べてみるとヒメキノコムシ科は「これまでに判っている限りすべての種が粘菌類をホストとする」グループで、日本には2属3種が分布するということです。図鑑には3種すべてが掲載されていますが、その中では Acleris さんが挙げられたクリイロヒメキノコムシ Sphindus castaneipennis が、下の写真とよく一致します。おそらくこの種だろうと思いますが、とりあえず疑問符付きでタイトルに種名を掲げておきます。

朽ち木に生えた粘菌(ムラサキホコリの一種)の子実体を撮影していると、小さな甲虫が視野に入ってきました。
体長は約2.3mmで、すでに胞子を飛ばしてしまって繊維だけになった子実体の上を歩いています。とりあえず数枚撮ってから、倍率が高すぎるので下げようとカメラを操作している間に見失ってしまいました。おかげで全体の様子が分かる写真がありませんが、ツツキノコムシ科の雌だと思います。

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(2018.08.30・学が丘北公園)

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2018年3月29日 (木)

クロエリホコリ?とアヤトビムシの一種

伐採木の表面に生えていた、粘菌の子実体らしきものです。

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図鑑で調べるとクロエリホコリというのが似ています。「春から秋、腐った木や生木の樹皮上に普通」とあるので、これかも知れません。

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子実体の林の中をトビムシがうろついていました。

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アヤトビムシの仲間でしょうね。

(2018.03.17・学が丘北公園)

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2018年1月 1日 (月)

あけましておめでとうございます

正月らしい写真も無いので、昨年掲載したものの中から一番気に入っているのを1枚。

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6月3日の記事より、イスノキの実から脱出するカタビロコバチ♀です。

今年もボチボチやっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたしします。

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2016年8月 7日 (日)

ウスベニチャタテのムシカビ

ツバキの葉裏にいたウスベニチャタテ。よく見るとすでに死んでいました。ムシカビに侵されているようです。

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腹部がカビに覆われています。

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カビも寄主に合わせて薄紅色?

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顔を見れば雄です。生時には赤っぽい複眼も死んでいます。

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お尻から見たところ。かなり厚く覆われているように見えます。

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こちらは生きているウスベニチャタテの雄です。

(2016.07.21・学が丘北公園/5枚目のみ2016.07.23・明石公園



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2016年8月 6日 (土)

粘菌の子実体

こういうものには全く知識もなく、見かけてもあまり撮ることがないのですが、これは綺麗なので撮ってきました。樹勢が衰えてコケに覆われたサクラの幹に生えていたもので、黄色い球の直径が0.5mmくらいです。
ネットや図鑑で調べても一致するものが見つからないので知り合いの粘菌屋さんに尋ねてみるとSNSで粘菌仲間に紹介してくださって、その中のお一人から Physarum limonium で検索してみるよう助言をいただきました。海外サイトでその画像が見つかりましたが、確かによく似ています。

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(2016.07.11・姫路市 増位山)

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2015年9月14日 (月)

タマバエ幼虫?とうどんこ病菌

アラカシのひこばえの、まだ若くて柔らかい葉を裏返してみると、何か半透明の小さな幼虫のようなものがぽつぽつと散らばっていました。
最初、季節はずれのカシトガリキジラミの幼虫かと思ったのですが、虫眼鏡で見ると形が違っていて、タマバエなどハエ類の幼虫のように見えます。
更に写真を見ると幼虫の周囲に短い柄の先に長卵形の頭をつけたような半透明の突起が多数、葉面から生えたように並んでいて、その頭の部分が幼虫の体にも付着しています。これは以前クモガタテントウの幼虫に付いていたものと同様の、うどんこ病菌の分生子(分生胞子)ではないかと思います。
うどんこ病菌とタマバエ幼虫に何か関係があるのかと思って検索してみると、以前のBABAさんの記事(サビ病菌とタマバエ科の1種の幼虫)へのezo-aphidさんのコメントが出てきました。それによれば、うどんこ病菌と混在しているタマバエ幼虫がいるということなので、これも同様の食菌性のタマバエ幼虫の一種なのではないかと考えています。

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体長約0.7mmです。

(2015.09.11・明石公園)

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2015年9月12日 (土)

クモのムシカビ

同じ日に見た、ムシカビに侵されたクモ2個体です。

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コンクリート製の擬木柵にぶら下がっていました。クモはジョロウグモでしょう。

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こちらは石垣で。やはりジョロウグモだと思います。はじめのものとカビの色が異なるのは成長段階の違いによるでしょうか。

(2015.08.28・再度谷)

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2015年8月 9日 (日)

ナガゴマフカミキリとムシカビ

このあたりで見かけるカミキリムシとしては最普通種のナガゴマフカミキリですが、ムシカビに冒されていました。

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(2015.07.25・明石公園)

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2015年7月27日 (月)

エダナシツノホコリ

* 2016.11.25・追記と訂正 *

一時原生粘菌の仲間とされたエダナシツノホコリは再び変形菌類(粘菌類)に戻されたそうです。ゆんさんからコメントをいただきました。

* 2015.08.17・追記と訂正 *

ゆんさんからコメントをいただき、エダナシツノホコリを含むツノホコリ類は現在では粘菌(変形菌)ではなく原生粘菌の仲間とされているということを教えていただきました。

虫撮りのついでにこういうものも見つけたら撮ることがあるのですが、なにぶん何の知識もないものでほとんど撮っただけに終わっています。
でもこれはちょっと綺麗なので調べてみると、変形菌(粘菌)類のエダナシツノホコリで良さそうです。立ち枯れのコナラの、黒っぽく腐朽した部分に生えていました。

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(2015.08.20・学が丘北公園)

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2014年4月 2日 (水)

幻日環

「空がおもろいことなってるで」と人に教えられて頭上を仰ぐと、青空に白い大きな輪が出現していました。
よく見られる暈(かさ)のようですがそれより遥かに大きく、何よりも太陽の位置が輪の中心ではなく円弧上にあることが普通の暈とは違います。また2箇所ばかり他の部分より明るい部分があります。こんなものは初めて見ました。
帰宅してネットで調べるとすぐに正体が分かりました。幻日環とよばれるもので、ウィキペディアによれば「天頂を中心として太陽を通る光の輪が見られる大気光学現象」ということです。完全な輪になるものはきわめて稀にしか見られないそうなので、今日ほぼ完全な輪を目撃できたのはかなり幸運だったということでしょう。
幻日という現象は一二度見たことがありますが、ネット画像を見ると幻日と幻日環は同時に見られることが多いようです。

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撮影は朝の9時半頃で、太陽がまだ低いので輪が大きく、画面に収まりません。カメラはニコンD300、広角ズームの12mmで撮っているので対角線画角は約100°です。

(2014.04.02・神戸市中央区)

ネット上の画像を見ていて、昔撮った幻日の写真にこの幻日環の一部が写っていたのではないかと思いあたりました。ネガを探し出して見ると、はたしてそれらしきものがどうにか認められます。

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2枚目は街灯で太陽を隠しています。太陽の周りに暈(内暈)、暈の左右両端に光っているのが幻日、太陽と幻日を通り水平に延びる細い光の帯が幻日環、ということになります。あまりはっきり写ってませんが。35mmカメラに28mmレンズ、R1フィルターを付けて撮りました。

(1976.02.25・16時30~40分頃・姫路市的形)

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